きょうの猫村さんとは (キョウノネコムラサンとは) [単語記事]

きょうの猫村さんとは、ほしよりこによるウェブ発の家政婦猫漫画である。

概要

開始は2003年 7月。

インターネット上で1日1コマずつ連載され、その後マガジンハウスのメールマガジン「猫村.jp」に舞台を移して継続されている。単行本は2005年より刊行開始。2023年時点で既刊10巻。累計発行部数は約330万部を超えるウェブコミックの代表的成功例である。

主人公は猫の猫村ねこ。かつて“ぼっちゃん”と呼ぶ少年に拾われたが、家族の離婚により別れ別れになり、自立を志し、村田家政婦紹介所に家政婦として採用される。1か月の住み込みを経て、最初の奉公先である犬神家に派遣される。そこで家庭内の問題と人間関係に巻き込まれながらも、丁寧で一生懸命な家事で人々を助け続ける日常が描かれる。最終的に外国語を学びぼっちゃんに会いに行くのが目標である。

猫村さんは主人公ではあるが、その立場はあくまで家政婦であり、物語の山や谷は奉公している家の家族を中心に描かれることが多い。登場人物の多くは何かしらの問題を抱えており、猫村さんは家政婦として彼ら彼女らのお世話をしつつ、彼らの我がままに振り回されたり、彼らの問題を家政婦は見た！りする。

作風

基本はラフスケッチのような鉛筆画で描かれており、セリフや吹き出しも鉛筆による手書き。単行本表紙やカレンダーなどに使われる一枚絵は鉛筆＋水彩画となっている。このゆるゆるさがお気に入りな人も多いようだ。

主な登場人物

猫村ねこ：4歳の猫。二足歩行・人語を話し、家事万能。得意料理は「ネコムライス」。なにより“ぼっちゃん”との再会を夢見ている。基本的には仕事はまじめだが、時折ネコとしての本能に突き動かされてしまったり、空回りしての失敗もある。マッサージが得意で、村田家政婦紹介所の同僚や勤め先の奥様にもしている。
犬神家の人々：
- 奥様（冴子）：整形美人だが心に寂しさを抱える。
- ご主人（金之助）：大学教授で不倫過去あり。
- 息子・たかし／娘・尾仁子／おばあさん／ペット犬ステテコら、家族全員との微妙な交流が展開される。
村田の奥さんや紹介所の同僚たち：猫村さんを温かく見守る存在