推しが武道館いってくれたら死ぬとは、平尾アウリによる漫画作品である。
概要
岡山県在住のえりぴよは、マイナー地下アイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜に人生を捧げている熱狂的なオタク。 えりぴよが身を包むのは高校時代の赤ジャージ。
えりぴよが振り回すのはサーモンピンクのキンブレ。 えりぴよが推すのは舞菜ただ一人。
収入の全てを推しに貢ぎ、24時間推しのことを想い、声の限りを尽くして推しの名前を叫ぶその姿はオタク仲間の間で伝説と呼ばれ、誰もが一目置く存在となっていた。
『いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら...死んでもいい!』 そう断言する伝説の女・えりぴよのドルオタ活動は、アイドルもオタクも巻き込んで今日も続く...!
TVアニメ公式 story より
月刊COMICリュウにて2015年8月号より連載中の漫画作品。単行本は2024年12月現在、既刊11巻。
2020年1月にテレビアニメが、2022年10月にテレビドラマが放送された。2023年5月12日にはドラマを元にした劇場版が公開された。
登場人物
キャストはテレビアニメ / テレビドラマ。
- えりぴよ(演:ファイルーズあい / 松村沙友理)
- 本作の主人公。古参にして唯一人の舞菜ヲタ。
- 全財産全収入を舞菜に貢ぎ、そのため自身は常に高校時代の赤ジャージで生活している。他のオタクたちから「人間的にない」と評されるほど舞菜に入れ込んでおり、彼女のあまりに強い舞菜愛は新規の舞菜ファンが増えることを妨げている面もある。しかし彼女には舞菜を独占したいという気持ちはないらしく、むしろ多くの人に舞菜のことを知ってもらいたいと思っている。また奇行は激しいがドルオタとしてのマナーはきっちりと守っている。
ChamJam
岡山を中心として活動する地下アイドル。上昇志向はあるが今ひとつブレイクできていない。基本的に全員オタク向けのキャラ作りはしていないので、アイドルとしての性格がそのまま本人たちの本性である。1話時点でのグループ人気順はれお>>空音>眞妃=優佳>ゆめ莉>あーや>>>舞菜となっている。
- 市井舞菜(いちい まいな)(演:立花日菜 / 伊礼姫奈)
- マイナー地下アイドルChamJamのメンバー。メンカラーはサーモンピンク。
- 内気でシャイな性格で、本当は自分を応援してくれるえりぴよのことを大切に思っているが緊張の余り塩対応をしてしまう。グループの中では最もファンが少なく、単推しはえりぴよ1人だけである。実は自分がアイドルとしてどうというのでなく、可愛い少女に囲まれていたいという気持ちでアイドルをやっている。
- 五十嵐れお(いがらし -)(演:演本渡楓 / 中村里帆)
- ChamJamのグループリーダーにして不動のセンター。メンカラーはピンク。
- グループ最年長でCham全員のお姉さん。元々は他の人気アイドルの末席で活動していたがそのグループが解散した後も夢が諦めきれずChamに加入する。他のメンバーから「Chamはれおのためにある」とまで言わせるほどの人気だが、本人は22歳とアイドルとして若いとはいえない年齢になっていることもあり強い不安も抱えている。夢はChamの7人で武道館に行くこと。
- 松山空音(まつやま そらね)(演:長谷川育美 / MOMO(@onefive))
- ChamJamのメンバー。メンカラーはブルー。
- 猫目が特徴的なクールビューティ。高校ではテニス部に入っていたが叔母の勧めでアイドル活動を始める。一見するとしっかりものだが、意外と隙が多くちょっと抜けているところもある。リーダーのれおのことを強く尊敬している。
- 伯方眞妃(はかた まき)(演:榎吉麻弥 / KANO(@onefive))
- ChamJamのメンバー。メンカラーはイエロー。
- Eカップの巨乳が自慢のChamのセクシー担当。オタ人気はグループ上位で運営にも推されているため、いわゆる選抜メンバーに入ることが多い。従姉妹の夏未もアイドル活動をしていることはオタクの間でも知られている。ゆめ莉とは非常に親密な仲であり、その関係には単なる友情を超えたものが見える。
- 水守ゆめ莉(みずもり ゆめり)(演:石原夏織 / SOYO(@onefive))
- ChamJamのメンバー。メンカラーはパープル。
- おっとりとして控えめな性格であるが、ダンスの技術はグループでも一番。メンバー紹介曲の『ずっとChamJam』の歌詞はアニメでは「ダンスはまかせて」になっているが原作では「うたはまかせて」になっておりアピールポイントにも「歌」とあるので中の人と同様に歌唱力も高いと思われる。眞妃とはただならぬ付き合いで、彼女への憧れのあまり自分がアイドルとして前に行くことを忘れてしまっていることもある。
- 寺本優佳(てらもと ゆうか)(演:和多田美咲 / GUMI(@onefive))
- ChamJamのメンバー。メンカラーはホワイト。
- 明るく元気な天然キャラ。いつも空気が読めない発言をしてはれおや眞妃から叱られている。人から「好き」と言われるためにアイドルをしているので、武道館ライブなどアイドルとして上を目指すことには興味は薄いが、歌も踊りもそれなりにこなし雑なオタクへの対応でも人気を得ている。Chamの中ではあーやと特に仲が良い。
- 横田文(よこた あや)(演:伊藤麻菜美 / 和田美羽)
- ChamJamのメンバー。メンカラーはグリーン。
- オタクからは「あーや」と呼ばれるロリ、妹キャラ。上を目指す気持ちはグループの中で一番だが、個人もグループもなかなか人気が上がらないことに苛立ちを覚えている。そのため時に口調が刺々しくなることもあるが、同時に人気上位のれおや空音に尊敬の念を抱いている。また人気最下位の舞菜に気を使うことも多い。本人は否定しているが、グループの中では優佳と最も仲が良い。
ChamJamの特徴としてワンマンライブの数が非常に多いことが挙げられる。通常の地下アイドルは対バンライブ(複数のアイドルが順番にステージをこなす)がメインで、ワンマンライブは特別な節目に年に数回というのが普通である。というのはワンマンライブは集客が難しいからだ。
しかしChamJamは逆に対バンを滅多に行なっていない。それでもアニメの1話では画面に映っているだけでも30人近くのオタクを集めている。当日券3000円のワンマンライブのチケットを毎回売り捌けるのは人気の証拠と言える。本編で「売れてない」「オタクの数が少ない」などと言われているがそれは武道館ライブを果たした「めいぷる♡どーる」やCMの仕事を多くこなす「ステライツ」と比べてのことだろう。
ついでにいうと原作では普通の箱だったライブ会場が、アニメ1話では巨大バックスクリーンにやけに広いステージと地下アイドルとは思えないほど豪華なものになっていた。いずれにせよ作話、作画上の都合と言われればそれまでだが。
その他
- くまさ(演:前野智昭 / ジャンボたかお(レインボー(お笑いコンビ)))
- ChamJamのメンバーれお押しのヲタ。れおの以前のグループの頃から彼女を追いかけている不動のTO(トップオタ)。れおを推すためだけに仕事を辞めるほど彼女に心酔している。
- 基(もとい)(演:山谷祥生 / 豊田裕大)
- ChamJamのメンバー空音押しのヲタ。ガチ恋勢で同担拒否を公言している。
- 玲奈(れな)(演:市ノ瀬加那 / 片田陽依)
- 基の妹。ライブを見て2人目の舞菜推しとなる。
関連静画
テレビアニメ
2020年1月より同年3月までTBS、BS-TBS他にて放送された、全12話。アニメーション制作はエイトビットが担当。
スタッフ
放送局・配信サイト
主題歌
- オープニングテーマ「Clover wish」
- 歌:ChamJam<五十嵐れお(CV:本渡楓)、松山空音(CV:長谷川育美)、伯方眞妃(CV:榎吉麻弥)、水守ゆめ莉(CV:石原夏織)、寺本優佳(CV:和多田美咲)、横田文(CV:伊藤麻菜美)、市井舞菜(CV:立花日菜)>
- 作曲・作詞:渡辺翔 編曲:倉内達矢
- エンディングテーマ「♡桃色片想い♡」
- 歌:えりぴよ (CV:ファイルーズあい)
- 作曲・作詞:つんく 編曲:佐高陵平
関連動画
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キャスト出演
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関連項目