『SUGAR』の続編として『週刊ヤングマガジン』に2005年46号から2006年1号まで掲載し、その後『別冊ヤングマガジン』にて2006年16号から2008年30号まで掲載された。単行本全四巻。
19歳となった凛はボクサーとして有り余る才能を発揮し、相手を一方的にいたぶって夢や希望、努力、気迫、根性などの凡才が持ち入れられるものを全て用いたとしても、天才の前にはそれら全てが無意味であることを見せつけていた。
石川凛
13戦連続KO勝ちを記録し対戦した14人中7人を引退に導いてチャンピオンになるなど、リング上で暴力的差別を披露して相手の人格と人生を破壊することに喜びを見出す天才中の天才。
身体が成長したのか階級をスーパーフェザー級に上げており、更にライト級にまで進出する。
かつてのトラウマを払拭したようで相変わらず騒々しく、「わがままの純粋培養」と評されるほど人を舐め切った態度のパフォーマンスを実行しているがそれゆえかアンチが大量に発生してしまっており、ブーイングを浴びることもしばしば。性経験の少なさ故か濃い下ネタは苦手としていたがとあるタイミングで62歳を相手に脱童貞したあとは堰を切ったように風俗狂いとなる。
立石譲司
杉村ジム所属の現役世界ライト級チャンピオン。本作のもう一人の主人公と呼べる存在。
元ヤクザ。今は亡き友人の血が染み込んだ腕時計をはめた無口な男。
そこまでセンスに恵まれているわけではなかったが武骨に練習を重ね、鬼気迫るインファイトで世界を獲った。
その戦いぶりと極道から更生して王者になったという経歴ゆえやたら“男”や“義”と言った言葉で持ち上げられているが、そういった前歴を嫌う凛からリングの内外でターゲットにされ、生放送中に失神させられるという屈辱を味わう。凛戦前の戦績は23勝(21KO)4敗。
中尾重光
デリカシー0、脳みそエロ、自己愛性パーソナリティー障害の中尾ジム会長。
相馬千代
法明大学に通う女子大生。相変わらず本は好きなようだが、凛とは複数回会いながらもボクシングを始めて変わってしまった彼との距離を測りかねている。凛からの告白を断り、付き合い始めた男性に処女を奪われ中イキを経験するなど女として開発されていく。
桜井大輔
フェザー級で日本王者にまでなったがアッサリ陥落してしまったらしい。不器用なボクシングだが凛曰く「世界を獲れるチャンスはある」。本作でもやはりいい人。
増岡雄三
凛が出演するスポーツ番組のキャスターを務める元テニス選手。モデルは松岡修造だが熱いというよりは馴れ馴れしい。
立石が何級なのかど忘れするなどあまり熱心にボクシングを見ているわけではない様子。
凛のファンらしいが色々恥をかかせられる。
内海美奈子
帰国子女で酒豪で非常識な女子アナ。あだ名はウチミーだが実はデキている雄三からの呼び名は美奈っち。
谷
凛のお守り役。石川通として彼の危険度を計り、皆に最善策を教える。ロリコンになってしまったようだ。
杉村
杉村ジムの会長。勝算が少ないのにもかかわらず、過去を語った立石の意を汲んで凛との試合を了承する。
加治源太郎
元世界ライト級チャンピオン。今現在は実況者に転向しており相変わらず妙な間合いで英語を挟む。意外と凛の事が嫌いではないことが伺える一面も。
ヨーサクレック・シンチャワンジム
WBCスーパーフェザー級王座を12度も防衛した偉大なタイ人チャンピオン。
ムエタイで三冠を収めた後に国際式に転向したため肘の使い方が上手く、審判に見えない角度で目の上をカットするという得意技を持つが凛には通じず強打を空転させ続けられたすえ2RでKOされる。試合後は年齢と圧倒的なセンスを見せつけられたことにより自信を喪失し引退を選択。
生涯戦績33戦29勝4敗26KO。
板長
社長と違い凛がチャンピオンになっても態度を変えていない。
比嘉克己
立石が少年院で出会った「ツキが見える」という、繋がりそうな眉毛とニヤケ面が特徴的な調子のいい男。
氏家薫
立石と比嘉の世話を任された色黒の幹部。立石を命の危機から助け組を抜けたいという申し出を即了承するなど彼にとって人生の恩人。肝臓癌により享年59歳で逝去。
藤本
千代目当てで彼女が務める喫茶店に顔を出していた生真面目な青年。後に千代側から告白されカップルとなる。
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最終更新:2024/04/20(土) 09:00
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