カラオケ行こ!とは (カラオケイコとは) [単語記事]

カラオケ行こ!とは、和山やまによる漫画である。略称は「カ!」。

概要

作者の和山やまが2019年 8月25日に行われたオリジナル同人誌即売会「COMITIA 129」で発表した作品。

中学校合唱部の部長と、彼の目の前に突如現れ「カラオケ行こ！」と声をかけてきたヤクザとの二人の間に芽生えた奇妙な友情を描く。

ヤクザからカラオケに誘われ歌の指導をする中学生という奇抜な設定とエモい青春、自然体のユーモアなどが魅力。

舞台が関西のため会話は関西弁で繰り広げられる。

2020年 9月12日に大きく加筆修正を施したのちKADOKAWAよりコミックスが刊行された。

2020年 11月、本作の岡聡実を主人公とした続編『ファミレス行こ。』が『月刊コミックビーム』12月号よりシリーズ読み切りとして連載開始。

2024年 1月には実写映画版が公開された。第48回日本アカデミー賞で、優秀主演男優賞、新人俳優賞、最優秀音楽賞、優秀脚本賞を受賞するなど評価は高い。

2025年 7月からはTVアニメが放送された。同じ放送枠で8月から『夢中さ、きみに。』のTVアニメも放送中。

あらすじ

森丘中学校の合唱部に所属する中学3年生の岡聡実は、部長として臨んだ合唱コンクールで銀賞を受賞した後、突如として現れた四代目祭林組若頭補佐のヤクザ・成田狂児から「カラオケ行こ！」と声を掛けられ、無理やりカラオケ屋へと誘われる。

狂児曰く、組長が定期的に開催する組員全員強制参加のカラオケ大会には最下位になった者には組長の手で屈辱的な刺青を入れられるという罰ゲームが用意されており、歌が下手だという自覚を持つ彼は組長のモルモットになるのだけは避けたいため、聡実に歌唱指導を依頼したのだった。

ヤクザと関わるのなんて真っ平ごめんな聡実は要点だけ述べて早々にカラオケルームを抜けるが、学校にまで乗り込んでくる狂児に根負け。

こうして男子中学生とヤクザによる、奇妙なお歌の練習が始まった。

登場人物　※CVはテレビアニメ版

岡聡実（おかさとみ）　CV：堀江瞬: メガネをかけた森丘中学校の3年生で合唱部の部長。中学校最後の合唱祭を前に声変わりが始まり、ソプラノで歌うのがきつくなっている。狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うの中で、立場を超えた不思議な友情を育む。映画版では「映画を見る部」というVHSで映画を見る部も兼任しているということになった。
成田狂児（なりたきょうじ）　CV：小野大輔: 四代目祭林組の若頭補佐。39歳。歌が下手なヤクザ。偶然聞いた森丘中学校の合唱に感激し、その部長である聡実に歌の指導をオファーした。持ち歌はXの紅だが終始裏声が気持ち悪い・歌ってる時の手の動きが激しいなど、致命的に合っていない。一方、紅以外の歌は普通に歌える模様。昔カラオケ屋でバイト中に組長にスカウトされて組に入った。元々「京二」という名前になるはずだったのだが、父親の嫌がらせにより今の字になった。
組長: 狂児が所属する四代目祭林組の組長。カラオケが大好きで自身の誕生日には毎年カラオケ大会を開く。絶対音感の持ち主。カラオケ大会で最下位になった組員にはその組員の嫌いなモチーフを自ら彫るのだが、彫師としては素人同然。^[1]自分の十八番の曲は歌ってほしくないらしく、西野カナの前奏が流れた瞬間破門にされた組員もいる。
和田　 CV：徳留慎乃佑: 合唱部の2年生。聡実の代わりを務められるほどのソプラノボイスの持ち主。原作と映画では結構キャラが違う。
中川: 合唱部の副部長。和田のお守りを務めるなど、声変わりと共に合唱部を休みがちになった聡実の代わりに皆を仕切る。結構大胆。　
森本もも: 映画版オリジナルキャラクター。生徒から「ももちゃん先生」と呼ばれる少し能天気な合唱部の副顧問。
栗山: 映画版オリジナルキャラクター。「映画を見る部」の部員。