緑谷出久(みどりや いずく)とは、漫画『僕のヒーローアカデミア』の主人公である。
『君が 救けを求める顔してた』
CV:山下大輝(VOMIC版、TVアニメ版共通) 誕生日:7月15日 身長:166cm 好きなもの:カツ丼
本作の主人公で、折寺中学校に通う緑がかった癖っ毛とそばかすが特徴の少年。通称は「デク」。
足の小指の関節が2つあるという古い型の人間で、デク達の第五世代としては非常に珍しい「無個性」な人物。
それでもヒーローになりたいという夢を捨てきれず、国立の名門「雄英高校」を目指す。
子どもの頃動画で見てから、No.1ヒーロー「オールマイト」に強い憧れを抱いている。デクが雄英を目指したのも、彼が雄英高校出身のため。
ちなみに母親の個性はちょっとしたものをひきつける能力で、父親は火をふくことができる個性らしい。
ヒーローになるために「将来のためのヒーロー分析」というノート(中3時点でNo13)をコツコツと書き続けている行動派オタク。女の子の免疫がなかったのか、お茶子との初対面時ではガチガチになってほとんど話すことができなかった(でも本人は会話できたと思っている)。
幼少期から散々爆豪にいびられ続けたせいでビビるのが癖になってしまっているが、いざというときには自分の身の危険を顧みずに人を救けようとする勇気をもつ。そこにヒーローとしての資質をオールマイトに見出され、彼とともに雄英高校合格を、そしてオールマイトのような最高のヒーローを目指していく。
一人称が「僕」であり、基本的には大人しめの言葉使いなのだが、心理描写や緊急時では結構荒い言葉になったりする。
前述の分析ノートのように日頃からコツコツとした努力を惜しまないだけでなく、 「オールマイトのような最高のヒーローになる」という目標を常に見据えており、自分を他人に比べて低く見積もりがちな気質も相まって自分を追い込むことに躊躇いが無い天性の努力家。
雄英合格のためにオールマイトから考案された10ヶ月の特訓「目指せ合格アメリカンドリームプラン」ではオールマイトをして超ハードと言わしめた鍛錬に加え、雄英合格の遙か先にある目標を見据えた特訓を自身に課し(オーバーワークでぶっ倒れたのでオールマイトに修正してもらったが)、特訓開始前のヒョロヒョロな体躯が見違えるような細マッチョになった。
とはいえ現状では後述のワン・フォー・オールを扱えるギリギリのラインにすぎないため、今でもちょっとした時間にダンベルで筋トレしたり空気イスをするなど鍛錬は欠かさず行っている。
またオールマイトから「もともととっさの判断には優れていたっちゃ優れていた」と評される通り、優れた判断力と行動力で状況を打開する頭脳タイプでもある。
自分の非力さを誰より知っているが故にその場で自分に出来ることを全力で模索する貪欲さ、将来のためヒーローを観察し続ける日々で培った知識と分析力、周囲の要素を見逃さず利用する視野の広さ、そして辿り着いた結論を即座に実行に移す胆力を備えており、戦闘の際にはこれらを最大限に活用して道を切り開いていく。考え事をする際は「ブツブツ」が吹き出しの枠になるくらいにブツブツ言い続けるのが癖。
ワン・フォー・オールという強力な個性を持ちながら、それに溺れずに最善の道を見出そうとするこの姿勢、そしてこれだけの素養を持ちながら他人のピンチには考える前にその身を投げ出す精神こそ、緑谷出久の真骨頂と言えるかもしれない。
私服は基本的にTシャツを着ており、「シャツ」「ポロシャツ」「Tシャツ」「Yシャツ」といった微妙なセンスの文字Tシャツを好んで着ている。※「Yシャツ」Tシャツは実際に商品化され販売中!
また相当のオールマイト好きなようで、部屋にポスターが溢れているだけでなく、オールマイトTシャツを着たり部屋のネームプレートまでもがオールマイト仕様だったりと、完全にマニアの領域に達している。
制服時はネクタイの結び方が下手なせいで驚くほど巨大化しており、もはやネクタイとは別の何かのようになっている。
個性把握テストの順位はクラス最下位である20位。判明している結果は以下の通り。
入試試験は敵P0・救助P60の総合7位、体育祭障害物競争では轟・爆豪らを抑えてまさかの1位を獲得している。
作中最強クラスのポテンシャルを誇る個性を持っているものの、制御が不安定な為とにかく成績が安定しない。
ちなみに中間の筆記テストの成績は、自身の勤勉さが反映されたのか4位と高め。
作者やオールマイト曰く泣き虫で、後述の解体新書でも涙腺がブチ切れてると紹介されている。
しかし最近その涙の量がハンパないことになってきており、涙噴出の勢いで地面にめり込むほどである。母ちゃんも鼻水をかんだティッシュで部屋が埋め尽くされるほどに鼻腺がブチ切れてるので、どうやらそういう遺伝のようだ。
これはもう個性と言ってもいいのではなかろうか。
通称の「デク」は爆豪が付けた蔑称であったため嫌っていたが、お茶子に「頑張れって感じで好き」と言われたことで認識が変わり(本人曰くコペルニクス的転回)、現在は自身のヒーローネームにするほど気に入っている。
元々は何の能力も持っていない「無個性」だったが、後にオールマイトから〝個性を譲渡する個性”である「ワン・フォー・オール(以下OFA表記)」を引き継ぐ。
これは何人もの手を渡りながらその努力と共に引き継がれてきた「何人もの極まった身体能力が一つに集約されたもの」で、『SMASH』の掛け声によりバカみたいな力が引き出せる。実質的には単純な筋力強化だが、そのパワーは作中でも群を抜いている。
非常に強力な個性だが反動もバカみたいに大きく、相応に丈夫な〝器”でないと引き継げない(生半可な身体が引き継ぐと、受け取り切れずに四肢がもげて爆散するとか何とか)。
デクは鍛錬によってギリギリ個性を引き継げる肉体は手に入れたものの、あくまでギリギリ収まっているだけであり個性を引き継いだばかりのため力の調整も困難。そのため当初は拳を振るえば腕が折れ、地を蹴れば脚が砕けるという諸刃の剣となっていた。
後にイメージトレーニングと実践を積み重ねることで、身体を壊さない程度の出力制御に成功する。
しかしこれはオールマイト曰く全力のOFAが100ならば、今のデクが身体を壊さずに使える力は5くらいとのこと。(それでも風圧で相手の手を払えるほどの威力を誇る)
ちなみにデクのOFAを使った時の感覚のイメージは「電子レンジに入れられた卵が爆発する」らしく、出力5%で使う場合は「卵が爆発しない」ことをイメージして使用している。
全力OFAの使用は自身を傷つけ周りを心配させることになるため、自壊しない自分なりのOFAの使い方が新たな課題となった。オールマイトの恩師グラントリノの元へ研修に向かったデクは、彼からのアドバイスをもとに5%の出力を常時全身に使用する「ワン・フォー・オール フルカウル」を習得。まだ慣れが必要ではあるが、全身の身体能力を向上させることにより体育祭時とは一線を画す力を得ることになった。
今回は「電子レンジに入れられたタイ焼き」がイメージの発端となっており、「一部にしか伝わってなかった熱が万遍なく伝わる」イメージで使用する。電子レンジ万能説。
現状まだ完全に自分のモノにできていないからか、解体新書での個性説明では「ワン・フォー・オール(仮)」と表記されている。親には突然変異的なアレで発現したと説明したら、なんかよくわからんけど納得してくれた。
デクのヒーローコスチュームは緑を基調に白いラインが入った割とシンプルなもの。これは母の手作りであり、デクは母の気持ちが詰まったこのコスチュームを着ることを迷わず選んでいる。
頭部は二本の触角のような角に笑顔の仮面と、誰をモチーフにしたのかが非常に分かりやすい形状をしている。ダサイとかいうな。
一般的なヒーローのコスチュームと違い、完全手作りなので全てその辺で買ってきた素材で作られている。
具体的には
といった感じ。総額¥40,380。意外と高い気がしなくもない。
ちなみに分析ノートに似たような姿の落書きが描かれており、デクの母はたまたま目にしたそれをもとに作成している。
しかしやはり耐久力に難があったようで、対爆豪戦でいきなりボロボロになってしまった。
扉絵やポスターなどで描かれたことも多いが、本編での出番は対爆豪戦の一回だけと非常に不遇なバージョン。ダサイから仕方ないけど。
サポート会社に修復を依頼したら、会社の独断で材質とデザインに手を入れらたβバージョンになって帰ってきた。理由は「だってこっちのほうが絶対かっこいいし!」どうもサポート業界はこんな人らばっかりらしい。
だが変更後はもとのイメージを残しつつより戦闘服らしいかっこいい形状になっており、材質変化による防御力上昇も考えると非常にいい仕事をしたと言える。
こちらは初期バージョンと違い、入手直後から保須編、救助訓練レース、試験編と連続で着用しており非常に出番が多い。ただしその着用回数の多さの割に、フードは一度も被ったことがない。被らないほうがカッコイイからいいけど。
もともと読み切りの連載版ということで、主人公のデクは読み切り時代からデザインにあまり変化なし(舞台の変更に合わせてサラリーマン→高校生にはなっている)。ただし読み切り時代の緑谷 弱(ジャック)は体力的にヒーローになれない人物だったため、訓練前デクよりもさらにひょろい。
特徴づけのために髪の毛伸ばして片目隠そうとしていたが、作者が「髪の毛切れよ」と思ったので元に戻ったようだ。よく地味だという意見があるが、作者的には地味であればあるほどいいらしい。
デクの構想のもとになったのは、前作「戦星のバルジ」のあとがき漫画。ぶつぶつ喋りまくる「天才新鋭俳優アストロ」を見た当時の担当が、「君は悟空やルフィは描けなかったが、こういうオタクっぽいやつが描ける」と評したことがきっかけになったらしい。(作者は今でもこの言葉を忘れていないというほど転機となる言葉だったようだ)
また初期構想のデクは、無個性のままテーザー銃(3万6千円)などのアイテムを駆使して戦う予定だったが、これまた当時の担当から「主人公だから特別な力を持たせてほしい」と言われ、OFAやオールマイトとの絆的なものが生まれていった。
シリアスな顔で「ちょっと待って…変だな…うんこ漏れそう」などとのたまうデクさんは、これはこれで見てみたかったかもしれない。
最近は初期のナヨナヨした雰囲気は影をひそめており、努力と思考で高みを目指す主人公らしい成長を遂げている。轟戦では壊れた腕でOFAをぶっ放したり拳を握ったりする狂気じみた姿を見せ、一部読者から某ゴンさんにあやかり「デクさん」と尊敬と畏怖の念を込めて呼ばれているとかいないとか。
第一回人気投票では、当時破格の勢いで活躍していたライバルの轟を押さえ見事に一位を獲得している。
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/04(土) 23:00
最終更新:2024/05/04(土) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。