バーサーカーとは、TYPE-MOON発売のPCソフト『Fate/stay night』に登場するサーヴァントの一人である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
概要
過去4度の聖杯戦争で、聖杯の獲得に失敗したアインツベルンが用意した最強の切り札。
最高神ゼウスとペルセウスの孫・ミュケナイ王女のアルクメネの間に生まれた、半神半人の大英雄である。
心技体に優れ、あらゆる武具を使いこなすその技量は、剣・槍・弓矢等、何を取っても百発百中の腕前を誇る。
その能力はセイバーのクラス条件を難無く満たす事が出来る.....のだが、第五次聖杯戦争ではバーサーカーのクラスで現界している。
本来、バーサーカーのクラスはステータスが低い英霊を“英霊の理性”と“マスターの多大な負担”を代償に“本来のステータスを超えて強化する”クラスである。
アインツベルンは、このバーサーカーのクラスに“大英雄ヘラクレス”を当てはめて召喚する事により、理性を失う代償としては余りあるほど強大な戦闘力を持つサーヴァントを作り上げた。
“英霊の中でも最強に近い存在”を“本来のステータスを超えて強化”している自信からか、本来は隠すはずのサーヴァントの真名を最初の戦闘時にあっさりと明かしている。
ヘラクレスをバーサーカーのクラスで召喚する事は、通常のマスターでは令呪そのものをキャンセルされかねないほど危険極まりない事だが、イリヤスフィールの持つ特殊性、特別な令呪が制御を可能にしている。これも“始まりの御三家”であり、“冬木の聖杯戦争”の立ち上げに深く関わるアインツベルンとしての立場と技術を最大限に活かした結果と言える。
セイバーのクラス条件を難無く満たすヘラクレスだが、キャスターを除くすべてのクラスに該当する資質を持つ。
またバーサーカーのクラスに対しても、馴染み易い面を持っている。
神話におけるヘラクレスは、幼少時に竪琴の師リノス(オルペウスの兄弟)を些細な事からかっとなって殴り殺したり、女神ヘラに狂気を吹き込まれた事から妻子を手にかけて火の中に投げ込んだり、激高して人の話を聞かずに殺したりと、幾つもの「狂気」にまつわるエピソードを持っている為である。
バーサーカーとなったヘラクレスは感情を封印されている為、自ら行動する事はないが、芯にある理性は失われておらず、確かな心の強さを持っている。某ルートで黒化した後に斧剣を止めるシーンがあるが、彼の心の強さ故である。
狂化している為、戦術は一切無し。
触媒となった神殿の礎から切り出した巨大な斧剣(ただの石器)を身体能力に任せて振り回すことである。驚異的な事に、これだけであらゆるサーヴァントを凌駕する白兵能力を誇る。
その巨大な体から繰り出される攻撃の破壊力はすさまじく、剣の打ち合いではセイバーにも膝を着かせるほど。
防御は一切無く、常時発動型の宝具『十二の試練(ゴッドハンド)』が頼みとなっている。
この宝具は攻撃力Bランク以下の攻撃を無効化し、殺されたとしても11度(アニメ版では12度)まで復活するというすさまじいものとなっている。
ゲーム中の立ち回り
共通ルートにて、士郎が教会で聖杯戦争のあらましを知り、衛宮邸に帰る道中に初登場。
その圧倒的な破壊力で士郎やセイバーを圧倒する。ルートによってはここで士郎に致命的な傷を負わせたりする。
その後の登場シーンでもその圧倒的な破壊力を見せてくれるが、それ以外にもイリヤを守ろうとする意志も感じられるシーンも多い。
通常聖杯戦争直前に召喚されるはずのサーヴァントであるが、バーサーカーはアインツベルンが聖杯戦争のシステムに介入することにより、本編開始の1~2ヵ月から召喚され、イリヤと一緒の戦闘訓練が行われている。この時期を通して、イリヤを守ろうとする意志が生まれたものと思われる。
後に『Fate/unlimited codes』にてバーサーカーが戦う理由が語られている。
サーヴァントとして
- クラス:バーサーカー
- マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 真名:ヘラクレス
- 性別:男性
- 身長・体重:253cm 311kg
- 属性・性格:混沌・狂 副属性:天
- イメージカラー:鉛
- 特技:-(狂化してる為なし)
- 好きな物:-(狂化してる為なし)
- 嫌いな物:-(狂化してる為なし)
- 天敵:ギルガメッシュ
- パラメーター(狂化のクラス別能力により強化された能力の為、本来の値は不明。ただし、ヘラクレスはセイバーのクラス条件を難無く満たすだけの能力を持っている。)
筋力:A+ | 耐久:A | 敏速:A | 魔力:A | 幸運:B | 宝具:A |
クラス別能力
狂化:B |
保有スキル
戦闘続行:A |
瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にするスキルで怪我により死亡する可能性も下がる。 クー・フーリンのスキルが往生際が悪いことに対して、ヘラクレスのスキルは生還能力を表す。 “十二の試練”と相まって、高い効果を発揮する。 |
心眼(偽):B | |
勇猛:A+ | |
神性:A |
主神ゼウス(得意技は浮気と子作り)とペルセウスの孫アルクメネ(人妻)の子供で半身半人である。 ヘラクレス自身も死後、神の座に迎え入れられている。 |
宝具
十二の試練(ゴッドハンド) |
ランク:B |
種別:対人宝具 |
レンジ:- |
最大補足:一人 |
ヘラクレスが生前、十二の試練を乗り越えた際に神々に受けた祝福(あるいは呪い)され不死の肉体を持つに至った伝承が基となった宝具で、武器や防具、装飾と言った形は持たず、肉体そのものが宝具となっている。 この宝具は肉体を強靭な鎧へと変化させ物理的な手段、魔術を問わず『ランクB以下の攻撃を全て無効化する。』 この蘇生は11回分のストックがあり、ヘラクレスを12回殺さない限りは消滅させる事が出来ない。 さらにこの宝具は上述のランクB以下の攻撃無効化以外に、『一度受けた攻撃を二度と効かなくする。』この効果により、どの様に強力な宝具でヘラクレスを倒そうとも、『蘇生後はその宝具による攻撃は無効化』されてしまう。 ダメージにどれだけ耐えられるかを示す『耐久』がAランクのヘラクレスが『十二の試練』を持つことにより、まさに鬼に金棒となっている。 |
射殺す百頭(ナインライブズ) |
ランク:- |
種別:- |
レンジ:- |
最大補足:- |
何度首を断ち切っても甦る、九つ首の毒蛇・ヒュドラを殲滅した宝具で、弓矢の形をしている。 この宝具の本質は“全ての攻撃が重なるほど高速な9連撃”である。 ハイスピードな9連撃を放つ「対人用」、ドラゴン型ホーミングレーザーを9発同時発射する「対幻想種用」などのカタチがあり、それらを一つの武器で様々に放つことが出来る言わば「流派」である。 バーサーカーとして召喚されたヘラクレスは理性と共にこの宝具を封印されて使用不能となっている。だが、衛宮士郎がヘラクレスから斧剣と共に剣を用いた「秘剣」としてのナインライブスを読み取り、「是、射殺す百頭(ナインライブスブレイドワークス)」として「投影」した。 ヘラクレスがバーサーカー以外のクラスで現界していたならば、この豪快にして精巧な技を振るっていただろう。余談だが、ヘラクレスに一番合うのはアーチャーのクラスであるとされる。 ※伝説の主要な戦法は棍棒撲殺 or 素手による絞め殺し or 素手による撲殺 or ヒュドラ毒矢での毒殺ですが。 |
hollow ataraxiaにて
冬木市郊外のアインツベルンの森の入り口で番をしている。他のサーヴァントに比べて現世での楽しみなどにはあまり興味がないようである。
また、夜には再開された聖杯戦争のサーヴァントとしてバゼットとアヴェンジャーとの戦闘も行っている。
最後の夜にはイリヤと共に衛宮邸に駆けつけ、残骸たちを相手に戦った。
あるいはhollowでのバーサーカーの本当の出番はおまけゲーム「風雲!イリヤ城」でのバーサーCarかもしれない。
タイガーころしあむにて
一番の衝撃(笑撃)はなんといってもこのシリーズだろう。このゲームには虎聖杯という都合の良すぎるアイテムがあるのだが、この恩恵を受けたのが彼かもしれない。
冒頭で大河は彼の願いをかなえようとしたが、喋ることが出来ない彼は当然、虎聖杯を使うことが出来ない(虎聖杯は口にしたことを叶えるという性質を持つ)。なので彼の願い事をかなえる第一歩として、大河が勝手に彼を普通に話せるように仕向けた。その結果があのバーサーカーである。
ここで語るのは無粋。実際にゲームをプレイしたり動画を見てもらった方が早い。色んな意味で衝撃的なはずだ。
まさかバーサーカーが本来の意味での紳士になるなんて誰が想像しただろうか・・・。
Fate/unlimited codesにて
この作品ではヘラクレスが戦う理由が描かれている。
かつて己が守れなかった小さく弱い存在と、イリヤスフィールの存在を重ねていた。
ヘラクレスは今度こそ、この“小さく弱い存在”を守りきる為に、彼女の前に立ちふさがる全ての者を打ち砕く事を誓う。
全てのサーヴァントを排除したヘラクレスは、イリヤスフィールの令呪により自分の心臓を握り潰し自害する。
そしてヘラクレスは“天の杯”へ至るイリヤスフィールを見送りながら、安堵の中で消えゆくのであった。
Fate/Grand Order
主人公の魔力が低いため狂化等が抑えめで召喚されたとのこと。十二の試練もオミットされている。敵として登場した際のみ使用してくる。「ネロ祭再び ~2016 Autumn~」での登場時に完全再現された状態で戦うことができた。
一部三章ではイアソンに召喚され敵として立ち塞がる。黒幕の意図に感づいており、イアソンの命令に従わずエウリュアレを殺害し特異点の崩壊を回避しようとしていた。
ゲーム内性能
初期実装の恒常星4バーサーカー。チュートリアルガチャ確定星4枠の一騎。
サービス開始直後はワンパンで倒せるHPの敵が多かったため当たりキャラとしてありがたられた。
絆を10まで上げて入手できる礼装「冬の城」はガッツ3回付与と強力。ゲームの仕様上、単騎時ガッツが発動すると敵の攻撃が止んで次ターンになるので殿に向いている。スキル2の回避、マスター礼装と合わせ、ターンをまたいで生き残り敵に痛打を与えてくれる。
スキル3の強化クエストをプレイするには2部5章前半「アトランティス」のクリアが必要。
- キャラクター性能
HP (Lv1/Lv80/Lv100)
1652/10327/12521ATK (Lv1/Lv80/Lv100)
1775/10655/12901COST 12 コマンドカード Quick/Arts/Buster/Buster/Buster 所持属性 サーヴァント、天属性、混沌属性、人型、男性
神性、ギリシャ神話系男性、アルゴー号ゆかりの者
ヒト科 - スキル
保有スキル 勇猛:A+
(CT7→5)自身の攻撃力をアップ[Lv.](3T)
&精神異常耐性をアップ[Lv.](3T)心眼(偽):B
(CT8→6)自身に回避状態を付与(1T)
&クリティカル威力をアップ[Lv.](3T)戦闘続行:A
不撓不屈:A
(CT9→7)自身にガッツ状態を付与[Lv.](1回・5T・1000→2500) 自身にガッツ状態を付与[Lv.](1回・5T・1000→2500・他のガッツ状態と重複可能)▲
&ガッツ発動時に「自身のBastarカード性能をアップ(5T)」する状態を付与(5T)▲クラススキル 狂化:B 自身のBusterカードの性能をアップ 神性:A 自身に与ダメージプラス状態を付与 アペンドスキル3 対セイバークリティカル発生耐性 - 宝具
射殺す百頭(ナインライブズ) カード種別:Buster ランク:C~A+ 敵単体に超強力な攻撃[Lv.]
&防御力をダウン(3T)〈OCで効果UP〉
その他
- キャスターとは神話の時代から顔見知り。ゆえにキャスターからは最大の強敵と認識されており、彼女の行動は打倒バーサーカーが軸となっている。
- ライダーと直接の関係はないものの、彼女を倒したペルセウスはバーサーカーの曽祖父に当たる。
関連動画
関連静画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- サーヴァント(聖杯戦争)
- Fate/stay night
- Fate/hollow ataraxia
- Fate/unlimited codes
- Fate/Grand Order
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- イアソン(Fate) - アルゴナウタイの船長。
- ケイローン(Fate) - 伝承における師父。彼の死の原因となってしまった。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- セイバー(Fate/stay night)
- アーチャー(Fate/stay night)
- ランサー(Fate/stay night)
- ギルガメッシュ(Fate/stay night)
- ライダー(Fate/stay night)
- キャスター(Fate/stay night)
- アサシン(Fate/stay night)
- 真アサシン
- アヴェンジャー(Fate/stay night)
- 自害しろ、ランサー
- 間桐臓硯
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