となりの801ちゃんとは、小島アジコのブログ及び、同ブログを書籍化した作品の名称である。
概要
小島アジコが2006年4月から開始したブログ「となりの801ちゃん」では、腐女子である彼女との日常のやり取りが描かれ、人気ブログとして注目を集めていた。その後、宙出版から書籍化の話が持ち上がり、各種ブログ発の書籍がブームになっていたことも話題として手伝ってか、2巻累計で30万部を超えるヒット作品となった。
2011年12月現在、第6巻まで刊行されている。
当初は書籍化に伴い、過去の掲載分は出版社の要請で削除していたようだが、現在では初期の作品もブログ上で確認できるようである (※未確認部分が若干あるので情報あれば提供お願いします)。
作品の特徴
主に焦点が当てられている人物は、チベくん(チベット)と、その彼女である801ちゃんである。
オタクを自称するチベくんと、腐女子である801ちゃんとのやり取りにおいて、801ちゃんの腐女子全開の言動にチベくんが翻弄される様が描かれている。第2巻では801ちゃんの妹までが腐女子となっている。
また、このブログは元々801ちゃんに内緒で執筆されており、801ちゃんにブログの存在が知られた際には、破局の危機に直面したようである。それらの詳細については書籍第1巻やブログで確認できる。
一方、801ちゃんからの逆襲本として、小島アジコ自身に描かせたチベくん総受けの同人誌がコミックマーケット72で頒布された。その当時、「となりの801ちゃん」第2巻が「801の日」である8月1日に発売されたばかりであったため、話題を集めた。 第3巻ではチベくんとの結婚が報告された。
なお、801ちゃんもC72において、北大路茄子名義としてその同人誌に出版している。
その同人誌について、サークル名「となりのチベくん」として本のタイトルもサークル名と同じで頒布されていた。本の表紙には左に小さく「チベくんそううけぼん」、下には大きく「目には目を歯には歯を紙とインクには紙とインクを!!」と書かれている。内容は随分ライトながらガチであるとのこと。
ちなみにコミケ(コミックマーケット)にも参加しており、新刊については同人誌取扱書店にても取扱している場合もある。
主人公の女の子「801ちゃん」について
ここでの801ちゃんとは、小島アジコのブログ「となりの801ちゃん」の中で登場する、作者の交際相手の女性のことである。
上記のように、801ちゃんとは作者の交際相手の女性であり、「擬態」(=外行きの姿。「ぬいぐるみ型宇宙人」)もイラストとして示されている(第1巻P.2~4参照)。しかし、腐女子としての本性をイメージ化した小動物のような生き物が、801ちゃんとして認識されがちである。
そも そもこの小動物のようなキャラクターは、御園橋801商店街のマスコットキャラクター「801ちゃん」を素材に用いている。商店街のマスコットとし ての801ちゃんは、京都精華大学の学生「はるな」のデザインによって誕生した。はるなによると、モチーフにしたのは地元名産の加茂茄子とのこと である。したがって、動物のような耳は小島のアレンジということになる。
商店街のマスコットキャラクターの「801ちゃん」と、漫画の作品に出てくる主人公の女性の「801ちゃん」とは区別して頂きたいのである。
テレビアニメ化決定・・・が、突如中止に
8/16~17に開催された「TBSアニメフェスタ2008」において、同作品を2009年にTBS系列でアニメ化にて放送されることが発表された。しかし12日後の8/29に突如中止が発表されたのである。
TBSは29日、09年の放送予定だったアニメ「となりの801ちゃん」の制作を中止したことを明らかにした。
アニメは、会社員の小島アジコさんが、彼女が男性同士の恋愛マンガや小説が好きな「腐女子」で、本性を出すと「801(やおい)ちゃん」という謎の生物が登場するという4コママンガが原作。ブログで連載され、06年から3冊を出版、累計30万部以上を発行した。ドラマCDやDVDドラマも発売された。TBSは16、17の両日開かれたアニメイベント「TBSアニメフェスタ2008」で、同作品を「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメ制作会社「京都アニメーション」が制作、09年に同局系で放送すると発表していた。
理由については「諸般の事情」としているが真相は明らかになっていない。
商店街や漫画作者からの中止要請でない。
製作会社か放送局の都合か、又は作品の内容に他の著作権物に絡むような事情があったと考えられるのである。
アニメ化再開
2009年6月19日のニコニコニュースにて「となりの801ちゃんR」というタイトルでアニメ化が発表された。
内容はオープニングアニメーション(約90秒)が収録されたDVDであり
2009年9月10日(木)発売の第4巻(特別限定版)に同タイトルのDVDが同梱されている。
7/6までオープニングアニメーション主題歌のボーカルをニコニコアニメチャンネルで募集中を行っていた。
オーディションの結果、バ行の腐女子さんが主題歌を歌うこととなった。
(第4巻と同日にCD「BL-IN ブラック・イン」が発売されたが、おそらくこれがメジャーデビューであろう)
詳細内容は「となりの801ちゃんRオーディション」の記事を参照。
→ 詳細:ニコニコニュース『「となりの801ちゃんR」ボーカルオーディション開催!』
→ 関係リンク:ニコニコアニメチャンネル「となりの801ちゃんR」
関連商品
コミックス
宙出版社(Next comics)から現在6巻までリリースされている。
なおアニメイトのみ第4巻(特別限定版)についてはアニメイト限定の特別仕様カバーが付いている。
又、1~4巻からのよりぬき及び「となりのチベちゃん」が収録された
「よりぬきとなりの801ちゃん」が宙出版社(Next comics)からリリースされている。
「となりの801ちゃん+1」が宙出版社(Next comics)からリリースされている。
なお限定版についてはアニメイトのみ限定の特別仕様カバーが付いている。
又、講談社(KC別フレデラックス)からは「となりの801ちゃん ~腐女子的♥高校生活(ふじょしてき♥ハイスクールライフ)~」というタイトルとして全3巻リリースされている。これは「別冊フレンド」にて連載していた少女漫画版としての作品で、こちらのほうの作画は仁さんが担当している。 違う設定、ストーリなので是非見ていただきたい。また小島アジコ先生からの書下ろしも入っている。
ドラマCD
マリン・エンタテイメント社から2008年4月23日に「ドラマCD となりの801ちゃん」というタイトルでCDドラマ化されている。現在第2弾まで発売されている。
実写ドラマDVD
ポニーキャニオンから実写ドラマ化され、2007年9月5日にリリースされている。
小島アジコ本人も端役として出演している。
関連動画
関連項目
外部リンク
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