シルフカンパニーとは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の企業である。
概要
ポケモンの世界における一大企業。本社の所在地はカントー地方のオフィス街「ヤマブキシティ」で、街の中心部に巨大なビルを構えている。『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、シルフの頭文字“S”にモンスターボールの半球を交えたデザインのロゴマークを本社ビル内やポケギアなどで確認することができる。
ポケモンを捕まえるための道具「モンスターボール」の生産を行っていることで有名。それ以外にも各種回復薬や各種スプレー、あなぬけのヒモ、一部のわざマシン、シルフスコープ、ポケギアなど、ポケモントレーナーにとっての必需品の多くの開発・製造を担っている。ついでに人工のポケモンとして知られる「ポリゴン」を開発したのもこの企業と言われる。早い話、ポケモントレーナーにとってなくてはならないとにかくすごい会社。
カントー地方を冒険の主舞台としている初代『赤・緑・青・ピカチュウ』とリメイク版の『ファイアレッド・リーフグリーン』『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では、ヤマブキシティの街全体が丸ごとロケット団に占拠される事件が発生した。やはり目的は、様々なポケモングッズを開発しているこのシルフカンパニーで、ビル全体をジャックした上で社長室にロケット団ボスのサカキが押し入り社長に迫る。
ちなみに、隣町のタマムシシティにあるゲームセンター「ロケットゲームコーナー」はロケット団による経営だが、そこの最高賞品が、シルフカンパニーにより開発されたと言われる「ポリゴン」である。何か裏を感じさせる。
NPCの話によればロシアの奥地に支店があるらしい。詳細は「ポナヤツングスカ」を参照。
同事業の会社に、ホウエン地方のカナズミシティに本社を置く「デボンコーポレーション」が存在する。
ダンジョンとしてのシルフカンパニー
前述のように『赤・緑・青・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』ではシルフカンパニー本社ビルがロケット団にジャックされ、11階全フロアが丸ごと迷路ダンジョンと化している。
2階から上のダンジョンは複雑に壁が入り乱れ、ビル内のどこかに落ちているカードキーを手に入れないと開けることのできない扉が至る所で通路を塞ぎ、そして無数のテレポートブロック()が点在している。ゴール直前ではライバルのグリーンとの強制バトルイベントも発生し、主人公の行く先を阻む。
テレポートブロックを踏むことでそれと対応している決まった別のブロックにワープすることができるが、規則性などは存在しないため一度踏んでしまうとどの階のどの部屋に飛んだかを把握できなくなり非常に迷子になりやすい(リメイク版では移動時に現在の階数が表示されるようになったもののダンジョンの複雑さは健在)。なおこれはロケット団員が配置したわけではなく、NPCの話によればシルフ社員が普段使っているオフィス内のハイテクな移動手段とのこと。もうちょっとどうにかならなかったのか。
テレポートブロックとカードキーを用いて最上階までたどり着き、社長室に押し入ったロケット団のボス、サカキにバトルを挑み勝利することで、ダンジョンクリアとなる。ダンジョンクリア後、フロアの至る所に居たロケット団員たちは退散し街にも平和が戻る。また、ロケット団を撃退したお礼として、社長からマスターボールの試作品をこっそり一個だけ譲り受けることができる。
この複雑さと、緊迫感のある不穏なBGMから、各種洞窟ダンジョンよりも難易度の高いトラウマダンジョンとして現在まで語られている。
ちなみに途中、ライバルのグリーンが待ち伏せしている小部屋にて、主人公の勇気に感銘を受けたシルフ社員からラプラスを譲り受けることができる。
『金・銀』系列におけるシルフカンパニー
ロケット団によるシルフカンパニージャック事件の3年後が舞台となる『金・銀・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも殿堂入り後にシルフカンパニー本社に立ち寄ることができるが、警備が強化されたのか一般公開は1階のエントランスホールのみになり上階には立ち入ることができなくなった。仕方ないね。BGMは、『赤・緑』のような専用の不穏なBGMではなくヤマブキシティの明るいデフォルトBGMになっている。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではエレベーターが故障しているため使用することができないということになっているが、ロトムを先頭にすることでエレベーターが一時的に復活し、ロトムをフォルムチェンジさせる部屋がある地下1階に降りることができる。
関連動画
商品検索
日本国内では、シルフカンパニーの製品は主にタカラトミー社が輸入販売しているようだ。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 6
- 0pt