『バブルボブル』とは、タイトーが発売したアクションゲームである。
MTJ氏の代表作でもある本作。詳しい逸話などは『MTJ』記事を参照。
本記事はアーケード版の第1作を中心に説明する。
概要
FANTASTIC STORY!! LET'S MAKE A
1986年に業務用が稼動、その後様々な家庭用ゲームソフトとして移植された。
呪いで泡吐きドラゴンの姿にされた少年兄弟・バブルンとボブルンが、連れ去られたガールフレンドを救いに行く物語。
その後、多数のシリーズ続編や派生作品が登場している(後述)。
ゲーム
ゲームでは、泡を吐いて敵を閉じ込めそれを割る事で敵を倒すステージクリア型アクションゲーム(全100面)である。敵も味方も可愛い雰囲気ながら、無敵状態で無い限り一度でも敵に触れれば1ミスとなるシビアな難易度を併せ持つ。特殊な進め方をしないとラスボスに会えないなど、当時のゲームならではのイジワルな仕掛けもあった。
基本
泡を割ったりジャンプするとスコアが10点加算されるので、ハイスコアを狙うには欠かせない作業となる。
特殊泡
- EXTENDバブル:1文字ずつ分かれたバブルを全て揃えた時点で1UP+ステージクリアとなる。
- ファイアーバブル(中に火が描かれたバブル):割ると下方向へ落ち、落ちた先の一定範囲が火の海となり敵を倒せる。自身が入ると若干動きが取れなくなるので注意。
- ウォーターバブル(水が入ったバブル):割ると下方向へ流れていく。敵を波に飲み込ませよう。
- サンダーバブル(雷が描かれたバブル):自身と逆の方向へ雷が壁を貫通して横方向へ飛ぶ。ラスボスにはこれでダメージを与えていく。
アイテム
プレイヤーの動き、行為によりお菓子とは別のアイテムが何かは決まってくる。
キャンディ・シューズ
これらは最低限入手しておきたい。クリア必携アイテムともいえる。特殊モードでプレイしない限り、1ミスで全ての効果を失う。
その他
裏技
これらの裏技はタイトル画面で行うが、1回につき1つしか受け付けないが、デモプレイを見たあとのタイトル画面で別のコマンド入力をすれば重複する。つまり、3回やれば全ての隠しコマンドの効果を受けた状態でプレイスタート可能。
コマンドの記号は、B(泡ボタン)J(ジャンプボタン)←(左)→(右)S(1P側スタートボタン)。
- オリジナルゲーム(B・J・B・J・B・J・→・S):無条件で、20,30,40面に「銀の扉」が、50面に「金の扉」が出現。
- パワーアップ(←・J・←・S・←・B・←・S):3種類のキャンディとシューズの効力を常に保持(ミスしても効果は無くならない)。
- スーパーバブルボブル(S・J・B・←・→・J・S・→):敵の配置が代わる。クリアすると「真のエンディング」を見られる。
シリーズ作品
移植版では独自の要素が追加されることが多く、特にセガ・マークIII/マスターシステム版『ファイナルバブルボブル』は多くの要素が追加されている(後にSwitchで期間限定移植)。
他にもゲームボーイ版(モノクロとカラー対応)は1人用のためストーリーが「病気の弟を救うため伝説の薬を探す」と違っていたり、X68000版は『サイバブルン』という『サイバリオン』のパロディモードがあったり、GBA版『バブルボブル OLD & NEW』やDS版『バブルボブルDS』ではリメイク版が同時収録されていたり、Wii版『バブルボブルWii』やXbox 360版『バブルボブルNeo!』は4人同時プレイが可能(新キャラのパブルンとぺブルン登場)だったりと様々にアレンジされている。
また、本作とは異なる別タイトルとして複数の続編が登場しているが、繋がりがかなりややこしいことになっている。ぶっちゃけて言うと「2」に相当する作品が3・4作もある。
ストーリー上の続編
- 『レインボーアイランド』:サブタイトルが「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」で、初代のエンディングで人間に戻った後のバビーとボビーの話だが、ゲーム内容はかなり異なる。なお、これ自体も後に複数作品でシリーズ化されている。
- 『パラソルスター』:サブタイトルが「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE III」。国内ではPCエンジンのみリリース。やはりゲーム内容は異なる。
システムを受け継いだ続編・外伝
- 『バブルボブル2』:ファミコンで発売。一応のナンバリングなのだが、主人公はバブルンとボブルンに姿こそそっくりだがカビーとルビーという別人。ただしバビーの遠い子孫ではあるらしい。やはりガールフレンドを攫われて泡吐きドラゴンに変えられる。『2』を名乗ってはいるが、現在の正統続編の流れからは外れて実質外伝扱いになっている。
- 『バブルボブルジュニア』:ゲームボーイで発売。上記FC版『2』のアレンジ移植だが、こちらは伝説のバブルドラゴンの血を引く「バブルンJr.」こと戦士ロビーが村人たちを救い出すために旅立つというまた別のお話。これも海外タイトルが『BUBBLE BOBBLE PART 2』であるが、やはり外伝扱い。
- 『バブルシンフォニー』:アーケードで登場後、セガサターン等に移植。ヨーロッパ版タイトルは『BUBBLE BOBBLE II』。こちらが本編の正統続編2作目として扱われることが多い。初代から未来にあたる孫世代のお話で、初代の孫のバブルンとボブルンに加えて女の子のクルルンとコロロンも参戦。
- 『バブルメモリーズ』:アーケードで登場した正統続編3作目。サブタイトルは『パラソルスター』と同じ「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE III」で、再び初代世代に話が戻っている。
- 『バブルボブル マジカルタワー大作戦!!』:PSPで発売。設定もシステムも大きく変えたリブート作品で、18世紀のロンドンを舞台に着ぐるみ姿のバブルン・ボブルン兄弟が活躍するアクションパズル。内容的にも世界観的にも外伝扱い。
- 『Bubble Bobble Double Shot』:欧米のDSで発売(国内未発売)の派生作品。ストーリーは「バブルドラゴンのバブルン(緑)とボブルン(青)の兄弟が祖父の家でいとこのブブルン(赤)と共に宝の地図を発見して冒険に出る」というもので、3色のバブルドラゴンを随時切り替えながら進めていく。色付きの敵は対応するバブルでないと倒せないという制約がある。開発元は『バブルボブルDS』と同じドリームス。
- 『バブルボブル 4 フレンズ』:Switch/PS4/Steamで発売の本編4作目。今回のバブルン達は夜の子供部屋で動き出したおもちゃという設定で、過去作と繋がりはない。クルルンとコロロンも再登場。
ゲームシステム上の正統続編 | 1 | 『バブルボブル』 |
---|---|---|
2 | 『バブルシンフォニー』 | |
3 | 『バブルメモリーズ』 | |
4 | 『バブルボブル 4 フレンズ』 | |
ストーリー上の続編 | 1 | 『バブルボブル』 |
2 | 『レインボーアイランド』 | |
3 | 『パラソルスター』 | |
『バブルメモリーズ』 | ||
孫 | 『バブルシンフォニー』 | |
子 孫 ? |
『バブルボブル2』 | |
『バブルボブルジュニア』 | ||
? | 『バブルボブル マジカルタワー大作戦!!』 | |
『Bubble Bobble Double Shot』 | ||
『バブルボブル 4 フレンズ』 |
その他関連作品
本作のキャラクターを使ったパズルゲーム『パズルボブル』はタイトーの定番シリーズとも言うべき存在にまで昇華した。同シリーズでのバブルンとボブルンは「人間の姿よりバブルドラゴンの姿の方が気に入っている」という設定。本来なら未来の設定であった『バブルシンフォニー』のクルルンとコロロンが登場する作品もあり、一応それらのタイトルは孫世代の方に分類されるようだが、公式VTuberとして活躍する「バブルン」が初代世代か孫世代のどっちなのかは曖昧にされているようだ。
『メガブラスト』や『ぽっぷんぽっぷ』にもバブルンらがゲスト出演している。
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関連コミュニティ
関連項目
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