ラインアタックヒーローズとは、任天堂が2010年7月27日に配信を開始したWiiのアクションゲーム。Wiiショッピングチャンネルでのみ入手できるWiiウェアである。1000ニンテンドーポイントで購入できる。
開発はかつてスクウェア・エニックスに所属していた石井浩一が中心となって立ち上げた株式会社グレッゾ。
ストーリー
一見中世の日本(いわゆる戦国時代~江戸時代)だが、変な人やロボットが普通に存在し、カプセルトイ販売機などが普通に存在する和洋折衷のよくわからない世界。
主人公の「ユウ」は武者修行のため、この世界にやってきた。するとなにやら騒動が起こっている。ただ暴れたいだけの暴漢「ゲニン」率いる集団と幕府の姫「トモエ」が大喧嘩をしている。トモエに無理矢理加勢させられたユウはトモエと共にゲニンを撃退する。その後、トモエから西のほうで「反乱軍」の活動が活発化しているという話を聞かされ、彼女と共に世直し兼武者修行の旅に出るユウであった…
概要
ヌンチャクまたはクラシックコントローラで操作する見下ろし式3Dアクションゲーム。
プレイヤーキャラを操り敵を倒し、倒した敵キャラをどんどん自分の後ろにつなげて「ライン」を形成していくゲーム。ラインに組み込まれたキャラクターはプレイヤーへのダメージを肩代わりしたり、キャラクターによっては手持ちの武器をプレイヤーキャラに提供したりしてくれる。ラインでつながったキャラクター全員で繰り出す必殺技「ラインアタック」はなかなか迫力と爽快感がある。
キャラクターは「ピーポー」と「ヒーロー」に大別され、ピーポーは特に武装も持たず攻撃手段も少ないサイズの小さな人、ヒーローはやや体格が大きく剣、槍、ハンマーのいずれかを所持している。プレイヤーは大量のピーポーを仲間に引き入れラインを伸ばし、ヒーローから武器を借りて戦っていく。なお、ピーポーもヒーローもダメージを受けすぎると降参して、敵のラインに下ってしまう。いわゆる裏切りである。こうなってしまったら再び攻撃して取り戻すしかない。
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シナリオモード
メインモード。2人プレイもできる。プレイヤーは主人公ユウを操り、様々な仲間と共に目の前の悪人や悪の組織に立ち向かっていく。ステージ制で、全40ステージ構成。ステージは以下の二つに大別される。
その1:ストーリーの区切りのステージ。行き先が一つしか提示されないイベントステージで、シナリオ専用のキャラクター(トモエ、クマ、ラマンチャ)と共に攻略する、お話が進んでいくステージ。ステージ構成も割と複雑で、ステージによっては巨大ボスが登場したりもする。
その2:通常ステージ。行き先が三つ提示されるステージ。開始前に選択した仲間と依頼人の三人で進めていく。ステージクリアの暁には依頼人が報酬として主人公を強化するアイテム「アクセサリ」をくれたり、時には依頼人本人が仲間入りすることがある。依頼の内容は敵を全滅させたりとオーソドックスなものから、宝を強奪したり獣を撃退したりと様々。
ステージ40でラスボスのゲコクジョウを撃破するとエンディングとなる。が、これで終わらないのがラインアタックヒーローズ。
トモエ達と別れたユウを待ち受けるのは果てなき武者修行の旅路。延々と通常ステージが繰り返されていく。もちろん敵もどんどん強化され、見たこともない仕掛けや獣も現れるようになる。さらには低確率で巨大ボスが再戦を仕掛けてくることも。
また、ごくまれにトモエやクマ、ラマンチャ達が依頼人となるステージが出てくることも。これをクリアすれば、アイテムをくれるほかに再び仲間になってくれる。これはうれしい。
ちなみに、ステージは999面まで確認されている。なんというヨッシーのクッキー…
タイセンモード
いわゆる対戦モード。シナリオモードで仲間にしたキャラクターやアクセサリはそのまま使える。4人での対戦となっており、人数が足りない場合はコンピュータが参加する。プレイヤーはそれぞれ最初から少人数のピーポーが割り当てられており、基本はピーポーの奪い合いになる。
ルールはほかのプレイヤーを降参させる「バトルロイヤル」、フラッグをラインに入れるのが目的の「フラッグバトル」、2対2の「バトルロイヤル」の3ルールが用意されている。おまけモードではあるが、何が起こるかわからないアイテムの存在やコンピュータがなかなか強いのもあり、遊びごたえは結構ある。
主人公と愉快な登場人物たち
基本的にみんな三等身。
- ユウ
- 主人公で、武者修行を続ける旅人。性別はプレイ前に選択する。特定の武器は持たず、仲間になったヒーローから武器を借りて戦う。ヒーローがいない場合は素手で戦う。幕府の姫、トモエと共闘したことがきっかけで彼女の世直しに付き合わされる羽目に…
ちなみに、Miiにすることもできる。 - トモエ
- この世界を治める幕府の姫。意味もなくつけてるウサギ耳が目を引く。悪人たちからは幕府の暴れ姫と一目置かれている存在。元気な人だがどこか変人めいた一面もある。ユウを引き連れ、世直しのため暴走を開始する。武器はウサギをかたどった剣。後に、火炎剣「ひのかぐつち」を装備する。かわいい。
- ゲニン
- サングラスに忍者スタイルといかにも怪しい人。捨て鉢になり悪行の限りを尽くしているうちに反乱軍と合流してしまう。変人。武器は剣。
- クマ
- ユウとトモエが旅の途中で出会うクマ。水色の水玉模様で人語を理解し、挙句言葉を話すがクマ。名前もクマ。作中髄一の良識人(良識熊)。武器はハンマーで、中盤からは彼と共闘する機会も多い。
- ラマンチャ
- 金色の甲冑に身を包む異国の騎士。ユウにも気前よく協力するナイスガイ。怪しげなカタコト言葉を発するが、いたって良識人。宿敵クロフネと何回も対峙することに。武器は機械仕掛けの槍。
- クロフネ
- 反乱軍に雇われた異国の海賊の首領。反乱軍にカノン砲を提供したりといろいろ悪事に手を染めている。ビジネスライクでシビアな一面もある。
- モータ
- ロボット。山を占拠しクマを困らせている。その正体は未来人ミライの執事。剣を使う。
- ミライ
- 未来からやってきたという女の子。反乱軍首領の末裔であるらしく、過去に反乱軍が負けみじめな状況に陥っている現状を変えるためにタイムスリップしてきた。ハンマーを使う。
- ゲコクジョウ
- 反乱軍首領。「ゲコクジョウという名前だから」という理由だけで反乱軍を立ち上げ、幕府打倒をもくろむ変人。やさぐれた見た目とは裏腹に頭は切れ、根性も座っている。ラストバトルではまさに鬼神のごとき強さでユウたちを圧倒する。槍の使い手。
武器
前述のとおり、プレイヤーは仲間のヒーローから武器を借りて戦う。なお、複数のヒーローがラインにいる場合は並べ替えすることで武器を借りるヒーローを変えることができる。主に剣、槍、ハンマーの三種類が存在し、様々な個性を持った武器が登場する。
リモコンを振ると強力な「ラインアタック」を繰り出す。また、ボタンを押すことでチャージが始まり、チャージが終わったところでリモコンを振ると大技「ためラインアタック」を繰り出す。なお、チャージするときにキャラクターが集合し陣形を組むが、これを応用すれば巨大ボスの攻撃やステージの仕掛け(巨大落石など)を回避するのにも役に立つ。
剣
三種の武器の中では一番手数が多く、扱いやすい。難点はリーチが短いこと。主な使い手はトモエ。リモコンを振ると「ラインスピン」を発動する。プレイヤーを起点にラインをぐるりと大回転させ、大軍を蹴散らす。広場のようなシンプルなステージでは強力だが、狭い場所ではやや扱いづらい。ためて発動するとラインを構成するキャラクターがオーラをまとい、放射線状に分散していく攻撃となる。
槍
三種の武器の中では一番リーチに優れる。大振りで隙も大きめなのが難点。主な使い手はラマンチャ。リモコンを振ると「ラインラッシュ」を発動する。一列になったラインが主人公の前方へ突進していく。突進する着前に表示されるマーカーを頼りにある程度突進の方向を調整できる。狭い場所でも効果を発揮する。ためて発動すると陣形を組み、障害物に衝突するまで全員で突撃を仕掛ける。
ハンマー
三種の武器の中では最も攻撃力に優れる。槍同様に遠くもカバーするが、攻撃範囲がせまいのと槍以上に大振りなのが玉にキズ。主な使い手はクマ。リモコンを振ると「ラインプレス」を発動する。一列になったラインが山なりになって遠くの目標を狙い撃ちする。プレス直前に表示されるマーカーを頼りにある程度目標地点を調整できる。対空攻撃でもあり、空を飛ぶ敵や上段にいる敵にも通用するためお世話になる機会は多い。ラインの人数が増えれば増えるほど遠くを狙えるが、反面足元がお留守になりやすい。ためて発動すると陣形を組み、全員で大ジャンプを敢行し遠くの目標を踏みつける。ちょっと扱いづらいが、ジャンプした瞬間にもあたり判定があることは覚えておいて損はない。
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関連項目
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