ヴァージニア・ロバートソン(Virginia Robertson)とは、「ルミナスウィッチーズ」のメンバー、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。愛称「ジニー」。
「ルミナスウィッチーズ」作品主人公。
プロフィール
League of Nations Air Force Aviation Magic Band "LUMINOUS WITCHES" VIRGINIA ROBERTSON |
姓名 | ヴァージニア・ロバートソン | ||
愛称 | ジニー | 身長 | 154cm |
年齢 | 14歳 | 誕生日 | 4月7日 |
出身 | ブリタニア連邦 | ||
原隊 | ブリタニア空軍 | ||
所属 | 連盟空軍航空魔法音楽隊<ルミナスウィッチーズ> | ||
階級 | 軍曹 | 担当 | ボーカル・編曲 |
使い魔 | モフィ(???) |
使用機材 | ノースリベリオン AT-6 テキサン |
固有魔法 | 名称不明 |
モデル
スコットランド生まれのフォーク・シンガー、ジーニー・ロバートソンと思われる。
スコットランドのトラヴェラー(漂泊民)、ロバートソン-ヒギンズ家の出身。トラヴェラーの伝統の流れを汲む民俗歌謡によって高い評価を受け、スコットランド伝統歌謡の象徴的存在となった。1968年には大英帝国勲章メンバー(MBE)を受勲し、1975年死去。
容姿・人物
肩にかかる茶色がかったグレーの髪、翡翠色に輝く瞳が印象的な少女。普段の制服はYシャツ、ネクタイ、セーターにジャケット、ニーソックスというブリタニアウィッチの基本形で、配色はセーターが薄茶色、ジャケットが黒色とリネット・ビショップのものに似るが、Yシャツは緑色、ニーソックスは白黒のストライプになっている。
黒赤のステージ衣装はジャケット・シャツともノースリーブタイプで、サッシュは黒白黒のストライプ。黒青のステージ衣装はやはりノースリーブで、首元にはパーソナルカラーの細いリボンタイをつける。
やや神秘的な雰囲気を持ち、ブリタニアの片田舎出身のためどこか世間知らずな一面も。どこから来たのかわからない使い魔モフィを仲間のもとに帰すという目的に向けてひたすら一途で、危なっかしいほど前向きで純粋、バイタリティに満ち、自然と周囲の人間を元気づける性質の少女である。
能力
<ルミナスウィッチーズ>内では、ボーカルのほかに編曲を担当する。
魔法力の発動時に頭にヘッドフォン状の魔導針が浮かび、魔導波や電波を「聴く」ことができるが、可能なのは受信のみで、自ら電波や魔導波を発信することはできない(音を発することはできる)。この能力によりさまざまな歌を受信しては歌っていたが、自身の歌声を届けることはしていなかった。なお、魔導針を発現できることは通常ナイトウィッチの資質とみなされるが、上記の波を発信できないためにナイトウィッチの条件を満たしていない。
使い魔の名前はモフィ。ふてぶてしい雰囲気の、鳥類のような外見をした「変な使い魔」で、そのためウィッチとしての潜在能力は高い可能性がある(鳥類を使い魔とする航空ウィッチは平均的に能力が高いとされる)。モフィはジニーを介さずに電波の受信ができ、聴いた音の録音・加工・音の再生ができるなど、戦闘とは特に関係のない方向に有能な使い魔である。
経歴
ウィッチもいないブリタニア北方スコットランド地方の片田舎で育ち、ガリア陥落の頃、夜に空から降ってきた幼いモフィと出会い、使い魔とする。やがて1944年3月、モフィの仲間を探すために単身ロンドンへと上京。ロンドン市内で偶然に渋谷いのり、リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ(ミラーシャ)のふたりと出会い、ひょんなことから歌を披露することとなる。
その後は2人と別れロンドン郊外の農場に住み込みで働いていたが、音楽部隊の募集を見たいのりの推薦をきっかけに隊員と応募者による捜索が行われ、いのりの誘いでブリタニア空軍に入隊。未訓練であり、ナイトウィッチの条件にも満たないため、そのまま音楽部隊への配属となった。
交友関係
ロンドンで出会ったいのりは親友ポジション。いのりはジニーが街頭で歌った「永遠の寄す処」に惚れ込んで音楽部隊に推薦し、ジニーも受信することしかできなかった自分の歌を求めてくれた相手として信頼を置いており、音楽部隊への誘いをすぐさま快諾している(あわせて、あくまで推薦者であったいのりを引き込んでいる)。
ワールドツアー中のチェリャビンスクではサーニャ・V・リトヴャクの両親と出会い、彼らがピアノの音色を遠くブリタニアのサーニャに届ける一助を担った。この他、扶桑では偶然からナイトウィッチの西杉智美と出会っている。
登場
2018年の「音楽隊ウィッチーズ」発表時に、渋谷いのり、リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァとともに「主人公」として発表されたキャラクター。担当声優も同時に発表されたが、声付きの台詞は翌年3月の始動PVが初。主人公として、「ルミナスウィッチーズ」のロゴにてシリーズ恒例のウィッチシルエットを務めている。
『ルミナスウィッチーズ』での活躍
様々な事情によって「戦いに向かない」ウィッチたちが集まった<ルミナスウィッチーズ>において、ジニーは「歌で人々を元気づける」という部隊の目的にもっともまっすぐ向き合っているメンバーといえる。恐れも衒いもなく前向きで明るい性格と人の内面の想いを見抜く高い洞察力によって、彼女はそれぞれに事情を持つメンバーみなに積極的に関わりを持ち、ちょっとした行動や言動によって彼女たちが抱える問題を解決する一助となっていった。
世界をめぐり歌を届けていく中でも、モフィを帰すという彼女の目的はなんら変わるところがなく、やがてガリアの解放によりモフィの仲間が見つかると、躊躇なく使い魔に別れを告げた。仲間の存在も自分の成長すべき姿も知らないモフィは、これまで選択肢を与えられないままにジニーとともにいたのだ、と。去りゆくモフィとともにジニーはウィッチの力を失い、自らルミナスウィッチーズを去る。
歌うことをやめたジニーだったが、人々が口ずさむルミナスの歌から、やはりルミナスウィッチーズこそが自分の寄す処だったことに気づき、ガリア解放記念式典へ飛び立つ寸前のルミナスウィッチーズに合流。モフィもまた、いのりがステージ衣装につけた羽をめがけジニーのもとに還ってくる。ジニーとともに世界を巡って溜め込んだモフィの魔法力がステージを全世界とつなぎ、ルミナスウィッチーズは世界の人々へと歌声を届けるのだった。
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関連項目
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