上海(シャンハイ、Shanghai)とは中華人民共和国(中国)の都市である。
概要
人口は中国国内で2位、商工業は最大規模を誇る大都市である。都市圏人口はおよそ2300万人。人口が中国1位の重慶市は面積が非常に大きく、多くの農村部を含むため、実質的には上海が中国最大の都市とされる。
唐の時代から漁村として発展するが、歴史に大きく登場するようになるのは1842年のアヘン戦争以降である。清が戦争に敗北すると、1845年イギリス、1848年アメリカ、1849年フランスにより租界(外国人居留地)が設置された。(のちにフランス租界を除き共同租界となる。)
半植民地化の中で国際貿易都市として発展し、1920年~1930年代に最盛期を迎え、「東洋のパリ」とも呼ばれた。外灘地区には今でもヨーロッパ風の歴史的建造物が数多く残る。
第二次世界大戦後の転機は1979年の改革開放で、外灘の対岸の浦東新区には近年の開発により超高層ビルが林立している。
2010年には上海万博が開かれた。また、2016年には中国大陸で初の上海ディズニーランドが開業した。
言語については、普通中国語(普通話)も通じるが、昔ながらの方言である上海語も使用されている。"Shanghai"は普通話由来で、上海語では「ザンヘー」(z?? h?)となる。
漢字一文字で「滬(沪)」とも略される。漁村の時代に魚を釣るときに使用した竹製の道具に由来し、現在は自動車のナンバープレートや「京滬線」などの用語で使われる。
赤いニコニコ動画(紅いニコニコ動画)的には、中国共産党の第一回党大会が開催されたことや(1921年7月)、国共合作が破綻した上海クーデターの地(1927年4月)であることで有名。
外灘と呼ばれる外国人移住区が存在し、欧米列強の人間が生活していた。ちなみに四人組の江青も若き日、ここで女優をしていた。1960年代の文革プロレタリア芸術に重要な影響を与えた可能性は高い。
第二次世界大戦時には、ユダヤ人が2万人ほど避難し、上海ゲットーと呼ばれた。
主要エリア
- 浦東 - イメージ映像でよく使用される超高層ビル群が集まるエリア。独特の形状をした東方明珠塔がシンボル。最も高いビルは2017年にオープンした上海タワーで、高さは632m。展望台の高さは約560mでブルジュ・ハリファより高い。
- 外灘 - 開港以降、列強諸国の租界として発展したエリア。海外資本によって建築されたクラシックな建造物が立ち並ぶ。英語ではバンド(The bund)と呼ばれる。
- 豫園 - かつての上海の中心にある中国式庭園。周辺の路地は古き上海の面影を残すエリアとして人気。
- 田子坊 - もともとはごく普通の路地裏だったが、1999年に著名な芸術家がアトリエを開いたことをきっかけに、おしゃれなエリアとして人気を集めている。
- 南京東路 - 上海最大の繁華街。歩行者天国となっている。
- 新天地 - 石庫門様式と呼ばれる上海の伝統的な建物をリノベーションし再開発したエリア。外国人や若者に人気。
- 淮海路 - 旧フランス租界の中心に位置する通りで現在は高級ショッピングエリアとして発展。無印良品、ユニクロなど日本ブランドの旗艦店も存在する。
- 上海ディズニーランド - 2016年にオープン。浦東新区の郊外に位置する、中国大陸で唯一のディズニーパーク。
- 朱家角 - 中心部からは40kmほど離れた青浦区に位置する水郷の町。遊覧船に乗って運河巡りができる。時間がかかるが地下鉄でアクセスが可能。
交通
地下鉄
計16路線が運行中。正式名称は上海軌道交通で、地上を走る区間も存在する。大体の主要エリアにアクセスが可能。
航空
その他:もしかして
東方Project関連で頻繁に使用されるが、理由は「上海アリス幻樂団」の記事を参照。
関連動画
関連商品
関連項目
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