御稜ナグサとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』の登場人物である。CV:佐倉薫
概要
私は御稜ナグサ。百花繚乱の副委員長――今は事情があって、一人でここにいるの。
百鬼夜行連合学院に所属する3年生で、選りすぐりのエリートのみが在籍を許される百花繚乱紛争調停委員会の副委員長。雪女を彷彿させるような純白の肌と髪が特徴的である。名前の由来はムラサキ科ワスレナグサ属の勿忘草から。花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで」など。
初登場は2023年2月22日より配信された『Final. あまねく奇跡の始発点編』第3章「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」第1話「役割」。この時はプレイアブルキャラクターではなくNPCだったため「百鬼夜行所属の百花繚乱副委員長」程度の事しか判明しなかった。
初登場から約8ヶ月が経過した10月24日、突如として、メッセージログに表示されるナグサの顔が、立ち絵とは別の新規のものに差し替えられた。続く11月8日のアップデートでは立ち絵そのものも新規絵に変更。実装の前兆かと思われたが2024年10月現在未だ実装には至っていない。
2025年5月17日の『ブルアカらいぶ!みに♪』で遂に実装が発表。満を持しての参戦となった。同時にPV『アヤメとの話、聞いてくれる?』が公開され、ナグサがナレーターを務めている。
人物像
百花繚乱は実力主義な面があり、その中にあって副委員長の座を維持していただけに、相応の実力者と思われる。実際大雪原に現れた色彩の尖兵を一人で処理する描写があり、また継承戦を挑んで来た勘解由小路ユカリを瞬殺、難易度が高い百花繚乱式射撃術を完全にマスターして一瞬で全ての的を撃ち抜いたり、全方向からの敵襲に対応出来るなど、化け物スペックを誇る。ただ、とある事情から右腕を上手く動かせないため両手が自由に使えていた時と比べるとやや実力が落ちている。
しかし、彼女の幼馴染には陽キャでナクザ以上のスペックを持つ七稜アヤメがおり、劣等感から自身を過小評価しがちであった。加えて口下手、無表情なところも陰気さに拍車をかける。千鳥ミチル曰く「副委員長は陰キャっぽかったかも?」との事。
クールで冷徹な印象を与える容姿に反して、百花繚乱の衣装をコスプレと偽って身元を隠そうとしたり、ミチルのツッコミに無理やりな理屈を付けて応戦しようとしたり、自身が美女である事を自覚しているといった、お茶目な部分も覗かせる。雪女らしく暑さに弱いが、かといって特別寒さに強い訳でもなく、猛吹雪が吹く大雪原で倒れて死にかけた時もあった。
大好物は焼き鳥。祭りでは毎回焼き鳥を食べているからか、彼女がシャーレを訪れる時は先生が室内で焼き鳥を焼いて待っているほど。
不良に絡まれていた中学生時代の勘解由小路ユカリを助けた事があり、これがきっかけでユカリは百花繚乱に憧れを抱き、高校進学後に入部へと至った。彼女が百花繚乱立て直しのキーパーソンになった事を考慮すると、ファインプレーだったと言えよう。
使用する銃のモチーフは三八式歩兵銃。大日本帝國陸軍で運用されたボルトアクション式小銃である。
劇中の活躍
メインストーリーVol.5『百花繚乱編』が始まる10ヶ月前、アヤメとナグサはほぼ同時期に行方不明となる。トップ2人を失った百花繚乱は活動停止に追い込まれ、残った部員も意欲が低下して次々に退部、残ったのは作戦参謀の桐生キキョウ、切り込み隊長の不破レンゲ、そして新入部員のユカリの3人のみだった。何故アヤメとナグサが行方不明になったのかは『百花繚乱編』で語られる事となる。
ナグサは、超が付くほど優秀な幼馴染アヤメの隣に居たいため、そしてみんなに失望されたくないために優等生を演じ、アヤメアヤメとセミみたいに呟き続け、確かな実力を持っているにも関わらず彼女の存在を言い訳に使って自身を過小評価するなど、かなり危うい関係となっていた。ただ演技力はそれなりにあったのか、部員たちはナグサが臆病で情けない性格だとは全く気付かなかった模様。
行方不明になる直前、ナグサはアヤメから委員長の証である銃「百蓮」を託される。その後、百鬼夜行北端の大雪原にて、アヤメは花鳥風月部のコクリコに敗れて百物語にされ、黄昏の向こう側へと連れ去られてしまう。その時、ナグサが彼女を助けようと右腕を伸ばすも、「最初からあんたを友達と思ったことなんてない」と拒絶された挙句、右腕だけ黄昏に持ってかれて動かなくなってしまった(これが右腕が不自由な理由)。アヤメを目の前で失って、一人で戻って来た、なんて他の部員に言えるはずがなく、自責の念に駆られたナグサは「委員長になる資格が無い」とし、アヤメの後を追うように行方をくらましたのだった。
「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」での出来事は、ナグサが大雪原を彷徨い歩いていた時に起きたもの。ミチルに正体を見破られても、頑なにコスプレ衣装と言い張ったのは、アヤメを救えなかった自分には百花繚乱に属する資格が無いと考えていたからであろう。同時にナグサはアヤメより預かったシャーレ宛ての古い巻物を持っており、忍術研究部がシャーレの関係者と知ると巻物を託し、最終的に先生へと送り届けられた。
手元には委員長の証「百蓮」があった。これを返却するべく、燈籠祭の準備が進む百鬼夜行自治区へ赴いたところで『百花繚乱編』が幕を開ける。そこで先生との出会い、残っていた百花繚乱メンバーとの確執と和解、そして新たな百物語を作り出そうとする箭吹シュロの陰謀と心抉る痛罵を経験する。その最中、先生の言葉で「みんなが思っているような優等生ではないと知られるのが怖い」という心の枷を振りほどき、「アヤメの時のように仲間を失う事が怖い」と奮起、仲間と協力して自治区を恐怖のどん底に突き落としたシュロを撃退する。こうして仲間に出迎えられたナグサは百花繚乱に復帰するのだった。
アヤメが不在なので「百蓮」はひとまず副委員長のナグサが保持している。
『百花繚乱』2章ではアヤメを助けに行くべく、そして陰陽部からの依頼を達成するべく、付喪神が目撃された北部自治区に向かう先生と百花繚乱メンバー。エビス分校の土生アザミが用意した宿でシュロの襲撃を受けるが、ナグサを助けたのは消えたはずのアヤメであった。きな臭さを感じつつもアヤメが帰ってきてくれた事に喜ぶナグサであったが…。
余談
- 2024年7月に開催されたキヴォトス・ライブにて開発者が設定の裏側を明かした。それによると、ナグサは百花繚乱メンバーの中では最初にデザインされ、「友達を失って雪山で一人さまよう」設定を反映して雪女モチーフにしたのだという。
- 『4.5th PV』において焼き鳥を食べ、中学生時代のユカリやキキョウ、レンゲと巡回している時にも焼き鳥を食べていた上、ナグサが登場したガイドミッションの交換用アイテムも焼き鳥だった事から、いつしか二次創作において焼き鳥好きの設定が定着した。焼き鳥が無ければ生活出来ない依存症めいた事になっている場合も。後に公式でも焼き鳥好き設定となっている。
- 同じく『4.5th PV』では左手で不自然に焼き鳥を食べているシーンがあり、立ち絵でも右腕が書かれていなかったため、真実が判明するまでは隻腕疑惑が持たれていた。『4周年記念イベントPV』では登場シーン全てにおいて右腕を隠しており、あまり見られたくない様子が窺える。
- 御稜という苗字は実在しない。ブルアカでは珍しい架空の苗字である(そもそも「稜」の漢字を使った苗字自体が存在しないらしい)。
- ナグサの立ち絵はシルエットだけ見ると三角形になっていたため、ユーザーから「ナグ三角」とネタにされ、ブルアカクリーチャーの仲間入りを果たした。ちなみに公式もナグ三角を認知しているようで、キャラデザインの人曰く三角形になったのは偶然らしい。
- ナグサの実装は『百花繚乱編』2章前半の配信と同時であった。しかし彼女の絆ストーリーは2章の後日談であり、固有武器は委員長の証たる「百蓮」、メモロビに至っては委員長代理や副委員長ではなく「委員長」と言い切っているなど、ナグサを引いたユーザーは2章後半の展開がある程度想像出来てしまうという、まさかの公式ネタバレを喰らった(一応物語の根幹に関わる重要な謎までは触れられなかったが)。
関連動画
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関連項目
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