晩成高校とは、漫画およびテレビアニメ『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』に登場する架空の高校である。
概要
奈良県にある県内随一の麻雀強豪校。
入試偏差値70というかなり学力の高い進学校であり、さらに特筆すべきは麻雀部の強さである。40年間で39回インターハイに出場しているのだから圧倒的と言う他ない。全国屈指の強豪校には、16年連続出場の臨海女子高校(東東京代表)もあるが、30年連続を記録した晩成高校の方がはるかに上だろう。全国最強とかインハイの頂点とか言われている白糸台高校(西東京代表)などは3年連続である。たった3年の歴史(笑)。
そもそも麻雀とは運の要素の強い競技であり、麻雀漫画とかだとそうでもないけど実力者とはいえ安定して勝ち続けるのは容易ではない。40回のうち39回優勝というのは異常と言っていいレベルである。地区の麻雀強豪中学校を卒業していても、晩成高校ではベンチにも入れないというのは、晩成高校の強さと層の厚さを表すエピソードの一つである。晩成マジ強い。
ちなみに、過去たった一度だけ全国出場を逃した10年前の県大会で敗れた相手こそ、阿知賀のレジェンド・赤土晴絵がエースを務めた阿知賀女子学院であり、初の全国出場を果たした阿知賀はその大会でベスト8(準決勝)まで勝ち残っている。ただし阿知賀はその翌年から部員不足でインハイに出場しておらず、今年度まで掃除部休眠状態になっていた。今年度は辛うじてエントリーしているものの、メンバーのほとんどが公式戦成績を持たない急造チームである。
三年生レギュラー小走やえの「ニワカは相手にならんよ」の言葉のとおり、麻雀を打ってマメができる程度の阿知賀女子学院ニワカ麻雀部では、晩成高校を破ってインターハイ全国大会に出場するのは非常に厳しいと言わざるを得ない。
団体戦のチームオーダー
奈良県一強の呼び声高い晩成高校は3年生主体のチーム編成である。
- 小走やえ(こばしり やえ) - cv.今野宏美
- 先鋒、3年生。片ドリル先輩。ニワカは私の項目を見なあかんよ。「王者の打ち筋」の持ち主であり、県内個人戦一位という圧倒的実力を誇る。
- 丸瀬紀子(まるせ のりこ) -
- 次鋒、3年生。短めのツンツン赤茶髪、髪の左右を結んでいる。
阿知賀編ファンブックによると、宥の前では何も出来ずに終わってしまったらしい。 - 木村日菜(きむら ひな) -
- 中堅、3年生。眼鏡っ娘枠。ショートカットで穏やかそうな表情。
阿知賀編ファンブックによると、憧相手に手も足も出せなかったらしい。 - 上田良子(うえだ りょうこ) -
- 副将、3年生。キリッとした顔、くすんだ短めの金髪が真横へ流れたまま固まったような髪形。背は高め。
メンバー五人集合カットではセンターポジションなので部長かもしれない。 - 一回戦終了後は納得し難い結末を廊下の壁にぶつけていた。ボディブローが得意のようだ。
- 巽 由華(たつみ ゆか) -
- 大将、2年生。ボブショートでかわいらしい顔つき。容姿は全国レベルとの評価は多い。
選手層の厚い晩成にあって2年生にして大将を任されていることから、相当な実力の持ち主だと推測される。 - 一回戦終了後は小走先輩と抱き合って号泣していた。やえ×ゆか か ゆか×やえ かの判断は諸氏に委ねたい。
奈良県大会の結果について
- トーナメント表によると奈良県大会の出場校は32校。(ちなみに長野県は58校)
- A・Bブロック各16校に分かれ、一回戦は4校から1位のみ二回戦(準決勝)へ進む
- 二回戦(準決勝)からは1位と2位が決勝戦へ、決勝戦はA・Bブロックの上位各2校で対戦
- シード校は無し
参加校の都合上、一回戦が1位抜けの一発勝負になるため、強豪校でもイレギュラーな事態で脱落する可能性を孕んでいる。逆に言えば、実績のないニワカ高校でも運良く決勝まで進むこともあり得る。このようなトーナメントであっても過去39回優勝している晩成高校の安定した強さは特出すべきであろう。
一回戦第一試合
※以下、劇中(アニメ)で王者晩成高校の得失点が表示された部分に大将戦の最終結果を加えたもの
阿知賀女子 | 晩成高校 | 荒薪高校 | 春日野高校 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
開始時 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | |
先鋒戦 | 松実玄 | 小走やえ | 先鋒 | 先鋒 | |
後半 終了時 |
+55,700 155,700 |
+15,400 115,400 |
-16,600 83,400 |
-54,500 45,500 |
晩成は必死の追い上げを見せる ドラ無しでこの点数は大したもの |
~ 中 略 ~ | |||||
大将戦 | 高鴨穏乃 | 巽 由華 | 大将 | 大将 | |
後半 南三局 |
0 171,000 |
+3,900 147,300 |
-3,900 51,200 |
0 31,400 |
晩成が荒薪から手堅く和了る 点差的にラス親の可能性が高い |
後半 南四局 |
+2,600 173,600 |
-2,600 144,700 |
0 51,200 |
0 31,400 |
大将戦オーラス 阿知賀が安手で流して終了 |
全局終了時 結果 |
+73,600 173,600 |
+44,700 144,700 |
-48,800 51,200 |
-68,600 31,400 |
結果から、先鋒・松実玄が作った大量リードに上乗せしてトップを独走する阿知賀を終始追い続ける晩成高校という図式が見える。実力では完全な一対一状態であり、二校に劣る荒薪高校と春日野高校が点数の刈り場になってしまい、先鋒戦での点差がひっくり返せず終了した。
2年生で晩成高校の大将を任された新鋭・巽由華だが、荒薪と春日野が阿知賀に打ち込むよりも早く仕掛ける必要もあり、自分本来の麻雀を打つことができなかったのだろう。その悔しさがわかるワンシーンとして試合後に小走先輩と抱き合って泣く姿がカメラに映っている。来年度の晩成を背負って立つであろう彼女の今後に期待したい。
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