桜花賞とは、毎年3月下旬に埼玉県浦和競馬組合が浦和競馬場ダート1500mで開催する3歳牝馬限定の地方競馬の重賞競走である。格付けは南関東SI。1着賞金は2000万円。大井競馬場の東京プリンセス賞、川崎競馬場の関東オークスと共に南関東牝馬三冠を構成する。
概要
正式名称は「農林水産大臣賞典 桜花賞」。1955年にサラブレッド系3歳牡・牝限定戦として浦和競馬場ダート1600mで創設された。牝馬三冠のみならず南関東競馬の重賞の中でも群を抜いて歴史のある重賞の一つである。名前の桜花賞はもちろん中央競馬の桜花賞にちなんだもので、混同しないように同じく桜花賞をモデルにして他地区の地方競馬で行われる競走(東海桜花賞など)に合わせて「浦和桜花賞」とも呼ばれる。大百科でも自動リンクがJRAの桜花賞に繋がってしまうため、正式な呼び方ではないと承知の上で浦和桜花賞が使われることが多い(浦和桜花賞はこの記事にリダイレクトされている)。ちなみにかつて多くの地方競馬で行われていた桜花賞をモデルにした競走において、開催地を頭に付けずに正式名称が全く同じになっている競走は浦和の桜花賞のみである。1961年からは牝馬限定戦に移行し、1965年に関東オークス、1987年に東京プリンセス賞が創設されると南関東牝馬三冠の第一戦として施行されるようになった。2010年からは地方競馬全国交流競走に指定されているが、未だに南関東以外の所属馬の勝利はない。
桜花賞が開催される浦和競馬場の1600mは幅員が非常に狭い第3コーナーの途中にスタート地点が設定されていることもあって、他地区から参戦した騎手からはしばしば「日本一難しいスタート地点」と称され、「枠が1つ外になる毎に半馬身のハンデがある」とまで言われるほどに外枠が非常に不利。また南関東で一番狭い競馬場ということもあり小回り適性が非常に重要で、適性が無い競走馬はそもそも全力疾走が出来ずにレースが終わることさえあるという。2023年からは距離が1500mに短縮、第3コーナーは幅員の拡張やスパイラルカーブ化の工事が行われるなど、これまで落馬事後が多発し殉職者も出した難コースは徐々に改善されてきている。
このレースの勝ち馬からはララベルが後にGI(GI級)競走を勝利している。また第35回の優勝馬ロジータは本競走の他に南関東三冠を勝利し南関東変則四冠馬となった。
主な前走・前哨戦
| 競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 間隔 | 優先出走権 |
|---|---|---|---|---|---|
| 桃花賞 | 南関東準重賞 | 大井競馬場 | ダート1600m | 8週 | 1着馬 |
| ユングフラウ賞 | 南関東SII | 浦和競馬場 | ダート1400m | 5週 | 3着内 |
歴代優勝馬
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関連項目
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