白浜町(しらはまちょう)とは、和歌山県西牟婁郡にある自治体である。古くから温泉地・観光地として有名で、南紀白浜(なんきしらはま)の名でも知られる。
概要
和歌山県南西部にある町で、北に田辺市と上富田町、東にすさみ町と古座川町に接している。名前の通り海に面した土地であるが、2006年に日置川町と合併したことで大きな内陸部も内包されるようになり、現在では町域の81%が森林にあたる。市街地の中心は北西部に突き出した半島部分に集中しており、観光の拠点もこことなる。
白浜町は和歌山県随一の観光地であり、特に白浜温泉が全国的によく知られている。日本書紀にも記されている日本でも屈指の歴史ある温泉だが、現在知られる「白浜」という地名は明治時代、「南紀」という別称は戦後になってから観光目的で旅行会社から勝手に名付けられたものである。
白浜温泉以外にも、パンダの飼育で知られるアドベンチャーワールドや、町名の由来ともなった白良浜の海水浴場、林野部に跨る熊野古道、白浜温泉の奥座敷・椿温泉などと、多数の観光地を抱える。アドベンチャーワールドなどは関西ローカルのテレビCMなどで知った人も多いのではなかろうか。
また、白浜町は和歌山県唯一の空港である南紀白浜空港を抱えている。鉄道に並ぶ観光の足として期待されてきたが、隣の大阪府泉佐野市に関西国際空港ができたことにより、出向く人はいなくなった(そもそも、元々紀北民は伊丹を利用していた)。だが、羽田から直接アドベンチャーワールドに駆けつけられるため、関東方面方面から根強いファンがおり、近年はパンダ人気の波にも乗って乗客数は安定している。ちなみに、現知事が「南紀白浜パンダ空港」という名前を付けようとしたが、地元から猛反対を喰らいました。
「南国」イメージの強化のために、アメリカ合衆国のハワイ州と提携をしている。これに因んで、町職員の制服にアロハシャツが制定されている。JR白浜駅でもこれは実施されており、夏場に白浜に行くとアロハを着た駅職員が出てくる。
旧・日置川町も現在は白浜町の一部となっている。こっちは観光地とは程遠いのどかな場所であり、県内屈指の清流である日置川の自然を利用した鮎や上流の気候を利用した川添茶が名物。また、県内最大のテニスコートがある。沿岸は志原海岸と呼ばれる景勝地で、道の駅志原海岸ではイセエビなど獲れたての海鮮料理を食べることができる。なお、この日置川町、過去に原発を建てる建てないで大きく揺れた町でもあり、正直、いつ南海地震が来るかわからんような場所に原発なんて正気の沙汰ではないと今になって痛感し、県民はつくづく建てなくてよかったと胸を撫で下ろしている。
また、白浜市街南部の富田地区も農業が中心ののどかな地区であり、トウモロコシや枝豆を特産、時々駅前で直売されていたりする。そのため、白浜を利用する観光客の大阪府民は知っていても、あまりそこに出向かない地元県民は知らない、なんて現象も起こっている。
なお、国道42号線で走行中の場合、白浜町内陸部→上富田町→白浜町富田地区→白浜町椿地区→白浜町日置川地区となる。特に、アドベンチャーワールドへの最短アクセスは、白浜町富田地区から走っていくルートなので要注意。上富田町に入って、「え、通り過ぎた?」と錯覚に陥らないように。
主な観光地・レジャー施設
太字は大百科に記事の存在するもの。
- 白浜温泉
ご当地関西では一切、”南紀”なんて冠しません。白浜ゆーたら和歌山の白浜温泉しかないやん!実際、小学館や三省堂の地理地名事典にも白浜温泉で記載されているし、白浜町の観光パンフレットにもビーチやテーマパークには「南紀白浜」という愛称は用いているものの、温泉の紹介だけは”白浜温泉”である。しかし、頭の固い老害Wikipedia野郎がうだうだ。…なお、白浜温泉という呼び名も明治以降のものであり、元々は牟婁の湯、以後は湯崎温泉と呼んでいた。日本三大温泉なんて呼んでたときがあったが、その比較対象が熱海と別府、つまり…そういうことです。近年は歓楽街はすっかり寂れ、ファミリーとレジャー向けの温泉地となっている。ちなみに、南紀とは和歌山の南部を指すと思われがちであるが、三重県志摩半島の付け根あたりまでが南紀です、お間違えないよう。あと、地元では紀南といいます(紀北に対して)。 - 椿温泉
白浜とは離れた漁村にある寂れた鄙びた温泉地。オイルショック後(1976年)に建てられた県内一の高層建築、プレジデント椿が虚しくそびえ立つ…。美人湯として知られ、道の駅「椿はなの湯」が人気。 - アドベンチャーワールド
中国を除いて、世界で一番パンダが多い場所。また、日本で初めてパンダの赤ちゃんの育成に、上野で燥ぐ15年以上前に成功させており、もうかれこれ15頭ぐらいは生んでいるため、ほぼ毎年パンダの赤ちゃんの名前募集がイベント化している。アドベンの努力というより永明という超人(?)的なオスのお陰かもしれないが。なお、あくまで中国からのレンタル品なので、数億以上のレンタル料を払っているが、経済効果はそのレンタル料を支払っても十二分にお釣りが来るほど。一方、昔のシンボルはオルカ(シャチ)でオルカショーは一番人気のイベントだったが、こっちは2005年に全滅し、トレーナーもいなくなったので過去を語るものとなっている。あとアドベンチャーワールドといえば、テーマソングが人気。詳細は専用記事で。 - 円月島
白浜のシンボルの一つ。浸食によってぽっかり空洞となっている。この間に夕日が見えることがあり、よく写真集にも載る。なお、今後空洞の橋脚部分が自然現象によって崩落するかもしれないといわれており、その時の名称は”夫婦岩”にする予定だとか。商魂たくましい。 - 三段壁
白浜のシンボルの一つ。自殺の名所とかいうよからぬ噂があるが、案外標高が低く、水深が深いため、自殺できた方が稀である(ハイダイビングの世界大会も開催されたことがあるほど)。なお、地下は空洞になっており、観光用エレベーターがある(が、ぼっ◯くりと評判で地元ではまず行かな…) - 千畳敷
白浜のシンボルの一つ。荒涼とした鬼の洗濯板のような景色が延々と広がる。それだけ。 - 白良浜(しららはま)
白浜のシンボルの一つで、町名の由来となった白砂青松の砂浜。ハワイのワイキキビーチと姉妹浜提携を結んでいるが、あっちは人工の海浜、こっちは昔からある天然の海浜であり、そもそも格が…ry。だが、近年は砂がどんどん浸食されてしまっていたため、オーストラリアから輸入して賄っている。 - 白浜海中展望塔
- 南方熊楠記念館
- 白浜エネルギーランド
大人でも楽しめるファミリー向けの科学テーマパーク。 - とれとれ市場
地元の堅田漁業組合が運営する、関西最大級のシーフードマーケット。だが、場所は案外内陸にあり、海沿いではないのでフィッシャーマンズワーフではない。温泉付き宿泊施設のとれとれビレッジもあり、観光客で賑わう。フルバージョンのテーマソングがなぜか動画に上がっている。あれって関係者しか配布してないはずなのに…。
アクセス
鉄道
紀勢本線(きのくに線)が町を横断している。町の中心駅は白浜駅で、特急列車『くろしお』も停車するため、観光の拠点としてよく使われている。ただし、主だった観光地へは少し離れているので、そこからバスに乗り継ぐのが基本。
(すさみ町) - 紀伊日置駅 - 椿駅 - 紀伊富田駅 - 白浜駅 - (上富田町)
道路
紀伊半島沿岸を回る国道42号線が通るほか、2015年からは大阪方面から延びる阪和自動車道~紀勢自動車道の南紀白浜ICが開通し、自動車によるアクセスが強化された。
また、大阪方面からの高速バス路線はとても充実しており、東京方面からの夜行バスも運行されている。
空路
和歌山県唯一の空港・南紀白浜空港を抱えるのだが、現在は羽田空港との間しか就航しておらず、そこ以外からは関西国際空港を利用することになる。
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関連項目
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