L.E.D.とは、日本のゲームミュージック作曲家である。本名は「角田利之(かくた としゆき)」。愛称は「カクちゃん」もしくは「不沈艦」。割と昔からIIDXの萌えキャラ担当。
概要
コナミデジタルエンタテインメント、及びその社内レーベル“beatnation Records”所属。コナミへの入社当初から「beatmania」及び「beatmania IIDX」シリーズに楽曲の提供を続けている、BEMANIシリーズの古参コンポーザーの一角である。
手がける楽曲は主にトランス、テクノの系統。特にゴア・サイケトランス系とハードコア系の楽曲を得意とし、激しい雰囲気の曲が多い。ただし最近ではStarving Trancerとの共作で「XANADU OF TWO」、「ANAGRAMS I to Y」といったユーロビートな歌モノ、時には電波系や中二病的な曲を手掛けるなど色々はっちゃけている。これは、L.E.D.自身の「今ハマっているジャンルの曲を作りまくる。」という癖のようなものから来ていて、恐らくLincleとSDVXのせいだと考えられている。「10年後もハードコアを作っていたい。」と言った結果がこれだよ!!また、元々はIIDXの家庭用を手がけていたためか、移植版だとやたら張り切る。
略歴
1999年、コナミコンピュータエンターテイメントジャパンに入社。
2004年、家庭用IIDX開発元の移管に伴い、コナミコンピュータエンタテインメントスタジオへ移籍。
2006年、グループの再編により、現在の所属であるコナミデジタルエンタテインメントへ移籍。
2007年、IIDX 14 GOLDより正式にアーケード版の主要コンポーザーとして活動を開始。
2008年、ファーストアルバム「電人K」をリリース。
2010年、IIDX 18 Resort Anthemサウンドディレクターに就任。以後はIIDXを中心に楽曲製作を担当している。
人物
アーティスト名「L.E.D.」の由来は「機材についている発光ダイオードがサイバーな感じで格好いいから」らしい(BEMANIトップランカー決定戦2008の北海道地域予選の質問コーナーにて暴露。後述のSP段位もここで公言している)。
厳つい外見とは裏腹にいたって温和な人物で、ハードな楽曲のイメージからは想像し難いくらいシャイな性格。ポップンスタッフのshio曰く「最強の萌えキャラ」。くねくねに定評がある。
愛猫家で、アメリカンショートヘアの「ボーマン」というネコを飼っている。TOMOSUKEやwacとはネコ好き仲間で、飼育に関する助言をもらっているらしい。
コナミ入社前には高田雅史と同じゲーム会社に所属していた時期があり、彼とは当時より親交があった。そのこともありIIDXには時折高田の楽曲が収録される。
プライベートではゲームもたしなみ、特にシューティングの腕前には自信があるよう。IIDXの腕前はSP六段で、最近ではDPも始めたという。だが現在は同じIIDX担当に両皆伝ごりらのHuΣeRがいる。時折アドバイスとかもらってるんだろうか。
また、かなりの天下一品フリークとしても知られている(曰く、週4で行くほど好きらしい。過去には三食天一なんて事も)。ただ、その後天一ブームが収まりだした2009年3月以降は、kors kに勧めてもらったのが拍車をかけたのか、カレーがアツいとのこと。→ソース
なお2012年前半から半ばにかけて激ヤセしており、ファンから心配する声が上がっている。どうやら日頃の不摂生が祟って病院のお世話になったらしく、食生活の改善と運動を行って健康的に痩せたそうだ。(BEMANI Backstage第28回より)
その後も順調に(やや過剰に?)減量を行い、9月27日USTで行われたKAC特別番組に登場した際、以前の面影が無いとも言えるほどに細くなっており、ソーシャルストリームが驚きの声で埋まった。本人によれば-31kgの減量となり、服のサイズが変わったとのこと。頑張り過ぎである。
音楽ユニットGUHROOVY(+MC担当NO+CHIN)や、DJ TECHNORCHとの交流の機会が多い。特にDJ TECHNORCHに関しては、L.E.D.代表曲の一つ「HELL SCAPER」に感銘を受けたことが音楽を作り始めたきっかけであると公言している。
現在の日本のハードコアシーンの中心にいるDJ TECHNORCHをして、対談において「(TECHNORCHが)もう少し有名になったら、『TECHNORCHは俺が育てた』と言おうかな」と語っている。
名義
- L.E.D.
- L.E.D.-G
-メインの名義で、曲調により使い分けることが多い。後者の“G”とは、本人曰く「頑張る」という意味らしい。 - L.E.D.LIGHT - 過去にはこの名義が使われていた時期もある。
- SAW WAVE SQUAD
- T.Kakuta - Prim名義は大体コレ。松下やNana Takahashiとのユニットでも用いられる。
- SLEDLAKE - IIDX GOLD CS版のコラボ企画でSLAKEと結成したユニット。
- 度胸兄弟 - wacとのユニット。
- Scorpion→MILITARY SPLASH
- Neulakyussra →Lincle Kingdom
楽曲
GENOM SCREAMS
家庭用beatmania GOTTAMIXに収録、アーケード版4thMIXやIIDX、DDR2ndmix Club ver.にも移植された(アーケード版4thMIXのほうが先にリリースされたが、初出はGOTTAMIX扱い。DDRではEXTREMEでAC再収録、最新作のXでもプレイ可能)。L.E.D.のBEMANIシリーズへのデビューを飾った曲。
それまでのBEMANIシリーズにはなかった曲調と、super highwayを超える階段譜面から来る難易度が話題となり、今もなお多くのユーザーに愛され続けている。
ちなみに収録バージョンによって微妙に違い、Gottamix収録verは若干長く、また5鍵盤系のDPでは最後の階段部分が1オクターブズレのユニゾンパートになっていて聴き応えのある(と同時に左右で同じ動きになる叩きごたえのある)ミックスがされている。
HELL SCAPER
GENOM SCREAMSと同様に家庭用beatmania GOTTAMIXに初収録、後にアーケード版5thMIXに移植。200bpmというハイスピードが話題となった。ジャンル表記は「GABBAH」となっているが、これは本来誤植であり正しくは「GABBA」もしくは「GABBER」である。
電人KでHELL SCAPERのリミックスを行ったDJ TECHNORCHは「この曲で人生が変わった」と評している。リミックスは後に家庭用IIDX DJ TROOPERSに収録されたが、ジャンル名が原曲と同じ「GABBAH」となっているのはTECHNORCHなりのリスペクトの表れであろう。
リミックス登場後に「GABBAH」を仕様と書いたL.E.D.は照れているのだろう。
Miracle Moon ~L.E.D.LIGHT STYLE MIX~
Togo Project作曲の「Miracle Moon」をエピックハウスにリミックス。ハードでダークなイメージの強かったL.E.D.が、新たな一面を覗かせた一曲である。ポップンミュージック、DDRにも移植された、伝統ある人気曲。
電人イェーガーのテーマ
後に「電人シリーズ」として続いていく一連の楽曲群の、記念すべき一曲目。初出は家庭用IIDX 5thstyle、後にアーケード版にも移植された。この曲と「合体せよ!ストロングイェーガー!!」は6thstyle以前の家庭用が初出のL.E.D.曲にしては珍しく、アーケードで一度も削除されていない。
この曲をはじめとする電人シリーズの楽曲の多くには、ムービー担当のYasiによりロボットのようなキャラクターが登場するムービーがつけられているが、妙にコミカルな字幕や、どう見てもセックスにしか見えない 合体シーンなどネタ満載の内容である。
PHOTONGENIC
家庭用IIDX 9thstyleで初収録、アーケードにはIIDX GOLDで移植された。堀澤麻衣子をボーカリストとして迎え、L.E.D.ならではのハードさを残しつつも美しい曲となっている。
eRAseRmOToRpHAntOM
GUHROOVYとの合作。原曲は家庭用初代drummaniaに収録されたERASER ENGINEで、その後GF3rd&dm2ndサントラでロングミックスされたERASER ENGINE(eraser motor mix)→CSIIDX 4thstyleにてショートバージョンとして収録したErAseRmoTor maXimUM→CSIIDX REDで隠しANOTHER譜面として初収録という変遷。そのギミックの作りこみと譜面難易度の高さは多くのプレイヤーの度肝を抜いた。なお家庭用IIDX DistorteDでNORMAL・HYPER譜面が追加されたほか、後にIIDX SIRIUSでアーケード版への移植も実現した。
THE DEEP STRIKER
初収録時のIIDXの副題「DJ TROOPERS」を強烈に意識して作られたニュースタイルガバ。DJ TROOPERSを象徴する楽曲のひとつである。ムービーに出てくるキャラクターは「闇サトシ」などと呼ばれる。
THE LAST STRIKER
IIDX DJ TROOPERSのエンディングテーマ。電人Kにフルバージョンが収録されている。また家庭用IIDX DJ TROOPERSでは隠し曲としてゲームデータが用意され、実際に譜面をプレイできるようになった。後にIIDX SIRIUSでアーケード版への移植もされている。
歴代の汎用ムービー総出の演出や公式サイトの意味深な曲コメントから、当時「家庭用次回作の開発が停止になるのでは」との憶測も飛び交った。その後、ユーザーの要望により家庭用次回作の開発自体は実現したのだが…(事の顛末についてはCSDJT・CSEMPの項も参照)
DOMINION / GALGALIM / EXUSIA
いずれもIIDX SIRIUSに収録された楽曲。3曲ともジャンルとしてはハードコアに関連するものだが、DOMINIONはひたすらダーク、GALGALIMはアゲアゲ、EXUSIAは壮大系とまったく雰囲気の異なる楽曲となっている。L.E.D.のハードコアへの愛と造詣の深さを窺い知ることができる。
恋する☆宇宙戦争っ!
IIDX Lincle収録。L.E.D.氏の中でもひときわ異色であり、いろんな意味で注目を集めた電波曲。
Lincle稼働当初~中期までは間違いなくひときわ目立っていたのだが、とある楽曲に完全敗北宣言することになる。
詳しくは本記事を参考にしてほしい。
その他、ニコニコ大百科内に記事のある楽曲
- エブリデイ・ラブリデイ
- QUANTUM TELEPORTATION
- OUTER LIMITS / OUTER LIMITS ALTERNATIVE
- 電人、暁に斃れる。
- THE DETONATOR
- GRID KNIGHT
- SOUND OF GIALLARHORN (THE SHARP STRIKER)
- STEEL NEEDLE
- Cookie Bouquets
- BITTER CHOCOLATE STRIKER
- ELECTRIC MASSIVE DIVER
- IF YOU WERE HERE
- PARADISE LOST
- SOLID STATE SQUAD
- THE FALLEN
- STELLAR WIND
- TITANS RETURN
- DIAVOLO
- WONDER WALKER
- オトメルンバ♪
- NEPHILIM DELTA
- GAIA
- BLUE STRAGGLER
- 狂イ咲ケ焔ノ華
- Thor's Hammer
- Confiserie
- †渚の小悪魔ラヴリィ〜レイディオ†
- EMPEROR OF THE AVALON
- 双璧のVANESSA
- TSAR BOMBA
- EXTREME MACH COLLIDER
- CHRONO DIVER -NORNIR-
- Chrono Diver -PENDULUMs-
- もっと!モット!ときめき feat.松下
- 共鳴遊戯の華
- 夏色DIARY -L.E.D.-G STYLE MIX-
- RISING FIRE HAWK
- DIAMOND CROSSING
- 真 地獄超特急 -Hell or Hell-
- 駅猫のワルツ
- IN BETWEEN
関連動画
主なネタ系MAD
主なカッコイイ系MAD
まさかのボーカルとしての参加
本人出演系
関連商品
関連項目
- 音ゲー
- BEMANI
- 猫 / ねこ / ネコ / ぬこ / にゃーん
- ゲーム音楽の作曲家一覧
- BEMANIシリーズのコンポーザー一覧
- beatnation Records
- くねくね
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