山陽自動車道とは、兵庫県神戸市と山口県山口市、及び山口県宇部市と下関市を結ぶ高速道路である。略称は "山陽道"。路線番号は E2 。本線が AH1 アジアハイウェイ1号線に指定されている。
概要
高速自動車国道 (有料) |
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E2 山陽自動車道 | |
基本情報 | |
総距離 | 460.9km うち本線 419.5km |
開通年 | 1982年 - 2001年 |
起点 | 兵庫県神戸市北区 |
終点 | 山口県山口市(本線) 山口県下関市 (宇部下関線) |
道路テンプレート |
山陽自動車道として路線認定が行われたのは1966年。本州瀬戸内海沿いの主要都市(神戸・姫路・岡山・福山・広島・岩国・防府・山口など)を通過していく。路線名からも分かるように、略すると「山陽道」となり、かつての旧山陽道・西国街道、現在の国道2号や山陽新幹線・山陽本線とほぼ同じ経路を辿る。
1982年に龍野西~備前が初めて開通し、1997年の三木小野~山陽姫路東の開通を持って「本線」としては全線開通となった。これによって利用客の大半が中国道から山陽道に大幅に移ったため、実質的に中国地方の大動脈として活用されるようになった。
中国道との最大の違いは設計構造にある。建設技術が発展途上だった中国道はコーナーやアップダウンが非常に多く、交通に支障をきたしていたが、山陽道はトンネルや橋梁、切り通しを多用しており、出来る限り最大で100キロで通行出来るように担保されている。但し、建設費のしわ寄せから、トンネルと橋梁では車線幅が切り通しや盛土区間に比べて若干狭くなっており、そうした場所では最高速度が80キロに規制されたり、トンネル内での車線変更を禁止していたりする。それでも、線形の滑らかさが大変優れているため、中国道に比べればだいぶマシな方である。
なお、山陽自動車道としては一般的に神戸JCT~山口JCTを指すことが多く、これを「山陽道本線」とする傾向があるが、それとは別に、
- 神戸淡路鳴門自動車道とを結ぶ「木見支線」(三木JCT~神戸西IC)
- 瀬戸中央自動車道とを結ぶ「早島支線」(倉敷JCT~早島IC)
- 広島岩国道路(国道2号バイパス・廿日市JCT~大竹JCT)
- 宇部下関線(宇部JCT~下関JCT)
の3路線もまた「山陽自動車道」と案内されている(広島岩国道路に関しては「広島岩国道路(山陽道接続)」と書かれている)。このうち、山口南IC~宇部JCT(山口県山口市~山口県宇部市)までの区間は高速自動車国道としての建設を行うための「予定路線」すら認定されておらず、宇部JCT~下関JCTを通る「宇部下関線」と「本線」との間に大きなミッシングリンクが生じている(接続先の小郡バイパスと山口宇部道路で行き来する事は可能だが、料金の通算時に中国道経由に比べて割高になるケースもある)。これとは別に、現在の岡山自動車道である岡山JCT~岡山総社ICの間も、開通当初は岡山ICが未完成であったため、一時的に山陽自動車道として供用していた時期もある。
全体的に交通量が多いため、多くのSA・PAでは一通りの設備が整っており、特にサービスエリアなどは民営化によって大胆にリニューアルした施設もある。その反面、意外なことに交通量の多い山陽道でも「トイレと自販機だけ」の施設が3箇所ある(篠坂・富海・周防灘)。
広島市付近では国道の整備が不完全な箇所(特に東広島市~広島市東部にかけての区間)があるため、その渋滞回避を理由に山陽道を使う利用客も多い。また、繁忙期になるとほぼ東広島市付近~広島JCT付近にかけて激しい渋滞が発生する。時間を短縮したい場合は並行する中国道の利用も検討してみるのも良いだろう。
IC・JCT・SA等
本線
※▲:「施設名称」…上り(大阪方面)のみ進入・退出可。
「出口標識の記載地域」…上り(大阪方面)のみ表記。
※▼:「施設名称」…下り(九州方面)のみ進入・退出可。
「出口標識の記載地域」…下り(九州方面)のみ表記。
※1.名神高速道路大津IC&SAと同じく、SA利用後高速を降りることは出来るがICから入った車両はSAを利用することは出来ない。
木見支線
IC番号 | 施設名称 | 出口標識の記載地域 | 主な接続道路 | 所在地 | |
3 | 三木JCT | 本線 | 兵庫県 | 三木市 | |
2 | 神戸西IC | 木見 | 神戸市西区 | ||
E28 神戸淡路鳴門自動車道 淡路・鳴門方面 |
早島支線
※▼:「出口標識の記載地域」・・・下り(四国方面)のみ表記。
IC番号 | 施設名称 | 出口標識の記載地域 | 主な接続道路 | 所在地 | |
16 | 倉敷JCT | 本線 | 岡山県 | 倉敷市 | |
1 | 早島IC | ▼岡山 | 国道2号 | 都窪郡早島町 | |
E30 瀬戸中央自動車道 児島・坂出方面 |
宇部下関線
IC番号 | 施設名称 | 出口標識の記載地域 | 主な接続道路 | 所在地 | |
42 | 宇部JCT | E2 山口宇部道路 | 山口県 | 宇部市 | |
43 | 宇部IC | 国道490号 | |||
44 | 小野田IC | 厚狭 | 国道2号 国道190号 |
山陽小野田市 | |
周防灘PA | |||||
45 | 埴生IC | 国道2号 | |||
35-2 | 下関JCT | 下関市 | |||
E2A 中国自動車道 下関・北九州方面 |
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関連項目
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