兵庫県 姫路市 | |
地方 | 近畿地方 |
面積 | 534.44平方キロメートル(2006年) |
総人口 | 535,282人(2014年推計) |
人口密度 | 1,000人/平方キロメートル |
概要
第二の人口を有する都市。南西部の瀬戸内海に面した場所に位置し、当時の播磨国に築かれた姫路城城下町を原型とする中心都市で、商工業、人口規模ともに神戸市に次いで第二位。
山陽新幹線や山陽自動車道などの関西~九州を結ぶ路線や、播但線や播但連絡道路など陰陽を連絡する鉄道路線や道路が接するため、交通の要衝地でもある。
北部では野菜・果物の露地栽培などの第一次産業が盛ん。兵庫県に二つある中央卸売市場のひとつも姫路市にある。
南部臨海地域では様々な企業が大型工場を据え、関西電力の火力発電所も在所する第二次産業。
姫路駅北側では5本の商店街が交差し、市内で10もの大型小売店が存在する他、イオン株式会社の前身のうち一社や、マックスバリュ西日本(現在は転出)、西松屋等多くの企業が本社(発祥)、支社支店を置くなど第三次産業にも優れる。
また、兵庫信用金庫、播州信用金庫、姫路信用金庫が本社を姫路市に置き、「信金王国」と呼ばれる地域のひとつでもある。
観光物に現存十二天守にして世界遺産の姫路城、書写山円教寺(圓教寺)といった文化財をはじめ、日本で10しかないサファリパークのうちのひとつ、姫路セントラルパークや、日本三大けんか祭りのひとつ、「灘のけんか祭り」も姫路に存在する。
地域
市町合併
姫路城が置かれたかつての播磨国を中心に姫路藩が成立。廃藩置県で飾磨県となり兵庫県に合併した後、現在の姫路市となる。戦前に城下周辺を合併、 昭和初期から各周辺地域を、戦後沿岸部分を合併。六度に及ぶ市町村合併は昭和40年でひと段落し、その市域は長らく「蝶々の形」と親しまれた。
その後政令指定都市を目指し2006年に市北部にある夢前町・安富町・香寺町と、瀬戸内海にある家島町を合併し市域は急激に南北方向へ間延びしたが人口は指定要件の70万人に到底及ばず未だ中核市のままである。
また、2011年に周辺地域(加古川市、たつの市等)との合併話が持ち上がっていたが、自然消滅した。
区
政令指定都市になれない姫路市であるが既に「区」が存在する。ただし特別区や、もちろん政令指定都市の
区割りとは異なる。 これは1946年時の合併で各町につけられた物で「○○区△△町」といった町名である。当然「区」ではないので区役所も自治区も無い。
姫路市本町68番地
姫路市本町68番地は元々姫路城の中曲輪の内側で、一箇所で広く、ひとつの番地としては皇居のある東京都、千代田区千代田1番地に次いで二番目に広い。そのためここ一つに警察署(現在転出)、郵便局、国立病院、市立美術館、県立博物館、図書館、短大、高校、中学、小学校、県営住宅から民家まである。当然ここに城も入る。
姫路城
戦国時代に築城された姫路城は居住の為の城ではなく、立てこもり戦うための機能を持つ城であるが、
一度も大きな戦火にさらされることのなかった不戦の城である。
また、太平洋戦争時・姫路大空襲にて焼夷弾が大天主に直撃、ほか二発落ちるが全て不発だったり、
昭和の大修理で、大柱が腐って大天主全体が傾くなど見つかったがいずれも大損壊は免れ現存に至る。
文化
方言
播州弁は関西弁に属するが大阪弁や京都弁とはまた異なる。特にイントネーションが独特であり、たびたび
問題になるのが地名である「ひめじ」のアクセントの位置である。 標準的な三音の名詞のアクセントは
一音目に置く「ひめじ」であるが播州弁で言うと二音目以降(或いは無い・全部)で「ひめじ」と発音するため、いがんだイントネーションで「ひめじ、ひめじ」ぬかしよったらえらいことになんで!!
ちなみに播州弁の地域は「ひめじ」市、「たつの」市、「あこう」郡、「しそう」市、「たいし」町、「さよう」郡などと軒並み三音である。「今週末姫路でイベント開催!」などと広告を打つ場合はナレーションにご注意下さい。
祭り
- 「灘のけんか祭り」
姫路市白浜町松原八幡神社で行われる秋季例大祭。3基の神輿をぶつけ合う神事のほか、屋台を激しく練り競う屋台練りが多くの観衆を集め、その規模は全国のけんか祭りでも最大級とされる。
- 「姫路ゆかたまつり」
姫路城の時の城主が式服のない町人にも浴衣での参加を認めたことが始まりとされる。「ゆかたまつり」といえばこの姫路の祭りをさしたが近年同様のものが増え「姫路ゆかたまつり」と改めた。800店もの夜店が日本一ともされる規模であったが組合が解散し、公募で集まった店舗は70とも30とも。
「徒歩暴走族」なる珍集団で一躍有名になってしまったが条例施行などで近年は見られない模様。
- 「姫路お城まつり」
大空襲を耐え抜いた姫路城を復興のシンボルに、心のよりどころとして始まったのがこのお祭りである。 元々遷座祭であるゆかたまつりよりも儀式感が強いというか縁日感お祭り感が薄く、比べてしまうと幾分和やか。
食べ物
- えきそば - 姫路(まねき食品)が発祥と言われている。他に駅弁を折詰の幕の内で販売した先駆けでもある。
- いかなごの釘煮 - 播州周辺の郷土料理
- 御座候 - いわゆる回転焼き、大判焼き、今川焼きのこと。姫路が本社の企業および商品名。
- 姫路おでん - 生姜入りの出汁、あるいは生姜をつけて食べるおでん。ご当地グルメ
- アーモンドトースト - マーガリンに砕いたアーモンドと砂糖を混ぜて塗って焼いたトースト。ご当地グルメ
- ちゃんぽん焼き - 焼きそばにうどんをちゃんぽん(混ぜる)した鉄板焼き。ご当地グルメ
- ねり焼き・ぐじゃ焼き・どろ焼き - 厳密には三つとも異なるが、出し汁を多く入れたゆるい鉄板焼き。ご当地グルメ
テレビ放送
と民放四局、地方一局、NHKの七チャンネルが視聴できる。テレビ東京系は、最寄で言うと「テレビ大阪」と「テレビせとうち」であるが、双方地理的に電波が弱く、ごく限られた立地を除いて視聴は困難である。兵庫はテレ東デッドゾーンなのだ。この次元の狭間はアナログ放送時からずっとであり、地デジ化後の今日でも視聴は困難だが、市内受信とは別にパラスタックアンテナを岡山県金甲山送信所向きに立てるとテレビせとうちが受信できるらしい。当然そこまでする人は居らず、またデジタルテレビの仕様(無理に視聴しようとしても電波が規定より弱いと表示そのものをやめてしまう)で一般の視聴難易度はアナログ時代より上昇している。なのでニコニコユーザーに需要が高いテレビ東京系のアニメは簡単には観れません。ケーブルテレビかBS必須。
交通
JR姫路駅
明治21年に山陽鉄道(現在のJR神戸線)が開業。
明治27年に播但鉄道(現在のJR播但線)が開業。 生野銀山の輸送を担い後に山陽鉄道へ譲渡。国鉄化の後、昭和5年に姫津線(現在のJR姫新線)が開業。昭和47年に山陽新幹線が開通しおよそ現在に至る。
二代目姫路駅は地上軌道であったため駅の南北を分断し渋滞の原因となっていたが2008年に全て高架化した。山陽電車は元々高架であった為、姫路駅近隣の踏切はほぼ無くなった。
山陽新幹線姫路駅は兵庫県で四つある新幹線駅の一つで、かの有名な特別急行列車のぞみ号が御停車なさる。なので六時の始発で東京へ向かい、24時姫路着で寝過ごすことなく悠々日帰りできる。え?wwwしずおk
山陽姫路駅
大正12年に神戸姫路電気鉄道(現在の山陽電気鉄道)が開業、姫路駅前駅(現:山陽姫路駅)が置かれる。
日本におけるインターアーバン(都市間鉄道)のさきがけの一社で、当時から電化路線であった。
山陽電鉄本線の終着駅で、直通特急はJR新快速と速度的にも線路の併進的な意味でもバトルしているとか。現在阪神電気鉄道を介して近畿日本鉄道とレールでつながっており、運行さえしてくれれば私鉄でありながら名古屋までの約250kmを乗り換えなしで旅が出来る。運行さえしてくれれば。
ちなみに山陽電鉄の一部を地下化し、 駅南大路はその上を越える計画で建設されたが、諸事情により断念。六車線の大通りにもかかわらず突如現れる踏み切りによって断たれ足止めを食らうのはその為だとか。
幻のモノレール
昭和41年、自動車の排気ガスと渋滞に悩まされていた姫路市は次世代交通手段にモノレールを開業する。
姫路城「昭和の大修理」竣工記念として行われる「姫路大博覧会」の会場、手柄山への足として建設された。その距離わずか1.6km。第二期工事を見据えた試験的な運用のつもりだったのだろうか?採用されたモノレールは理論上160km/hを出し、鳥取まで延伸する壮大な計画だったらしい。
1.6kmの需要は博覧会閉演とともに衰退、鳥取までの道は8年で廃業した。代わりに智頭急行が走ってますけど。モノレールの製造元が倒産し、特殊な部品らのため保守が困難になったことも原因だった。時代を先取りし過ぎ。
国道2号線・姫路バイパス
姫路市内は東西に国道2号線が、北に国道312号線がはしり、姫路市内を移動するならここを通らなければ
どこを通るんだというぐらい主要な道路となっている。 とくに国道2号線姫路バイパスは無料道路でありながら(一部)六車線道路という高速道路並みのインフラで、 その交通量は国道2号線で一位、兵庫県下で第二位、首都高より交通量が多いという統計がでている。
交通事情
上記の通り、大通りや橋梁への交通の集中、路上駐車、バスベイの不足、拡張困難な道路幅、大型車の交通量やJRが高架化しても山陽電車が困難だったりと姫路市における渋滞の悩みは後を絶たない。
なお、兵庫県が作成した「新渋滞交差点解消プログラム(平成26~30年度)」では、渋滞交差点70選定のうち、2位 加古川市8箇所をダブルスコアでぶっちぎり姫路市は15箇所も渋滞交差点を抱えている。
車載など市内を通行の際は余裕を持ったスケジューリングをおすすめします。
路線バス
戦後の混乱を受け、昭和21年に市営バスが開業。現在姫路に本社を置く神姫バス株式会社と協力体制だったが市営バスの路線拡大とともに競合が増え、両者は対立するようになる。路線競合とあわせ時代背景で利用者が減少する中、国道2号線を境とする路線交換など合理化や共通定期券の発行など差別化と共存を目指すも2010年に市営バスは全線を神姫バスに譲渡、事業撤退し現在姫路市のバス業は神姫バスの独壇場である。
港
姫路港は国際拠点港湾に指定される東西18kmに及ぶ大型港で、飾磨港区、広畑港区、網干港区に分かれる。元々飾磨市に在する「飾磨港」であったが姫路市が合併ついでにパクtt 広畑港、網干港を包合。「姫路港」として当時重要港湾の指定を受ける。
幻の空港
播磨空港は姫路城を始めとする観光の足や災害時の重要拠点として姫路市北部、広峰山の山頂に作る計画で
あとは「うん」と言えば作れるような勢いだったが、 神戸空港の完成や伊丹空港の情勢をうけ、2003年の国の「第8次空港整備計画」で建設見合わせることにした。 えっ廃止じゃないの?
姫路市ゆかりの主な企業・人物
発祥の企業 |
大型工場を置く企業 |
出身人物 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 明石市
- 赤穂市
- 朝来市
- 芦屋市
- 尼崎市
- 淡路島
- 伊丹市
- 小野市
- 加古川市
- 加西市
- 加東市
- 香美町
- 川西市
- 神戸市
- 三田市
- 宍粟市
- 新温泉町
- 高砂市
- 宝塚市
- たつの市
- 丹波市
- 豊岡市
- 西宮市
- 西脇市
- 三木市
- 養父市
▶もっと見る
- 2
- 0pt