ニコニコ大百科

結構前のレスなんやが
>>8みたいに
「薩長藩閥が明治維新を起こす時に国学者連中に頼り過ぎた副作用。国学者どもが教育・宗教・文化を仕切り、
調子に乗って新興宗教をブチ上げ、ついには軍に浸透して政府を乗っ取り、太平洋戦争まで起こした」

という認識が一般的な「国家神道」への認識なんかな？実証的に見ると、確かに明治初頭には津和野派国学者が明治維新で大きな役割を果たし、神道国教化が目指されたわけやが

はやくも明治4年頃には伊藤博文や岩倉具視などの開明派の政府要人が政府の中心となり政教分離を志すようになって、矢野玄道、権田直助、角田忠行、丸山作楽らの祭政一致派の国学者勢力は政府から追放され、明治憲法では「信教の自由」が認められて憲法には一切神道の語が出されなかった。

従って「神道国教化」の方針も転換されて、神社非宗教論によって信教の自由の中で神社に公的な位置付けを与えるようになったわけやが、このために神社神道の神職らは神葬祭や布教活動などが禁じられて（神官教導職分離）
さらに神道に関する公的機関であった神祇官は、神祇省→教部省と格下げされ、最終的には内務省社寺局という宗教行政一般を扱う内務省の一部局にまで格下げされた。

これと同時に神職の官吏身分が廃止され、神社に対する公金の支出は明治後期に打ち切られていった。その後全国神職会による活動があって、大正時代にようやく神道の行政機関は「神社局」として独立し、神社への公金支出も一応は復活したんやが、内務省の一部局という扱いには変わらず、大きな影響力はなかった。

こうやって見ていくと、>>8が言うような「神道勢力が一貫して政府で影響力を持ち続け、文部政策を取り仕切り、戦争方針を主導した」という見解は真逆で、むしろ神道勢力は明治初頭を除き政府に全く力を持っていなかったし、神社神道に対する政府の政策は、比較的冷淡であったことが分かる。
実際、国家神道の経典と言われる教育勅語は儒学者の元田永孚が儒教の徳目に従って書いたものやし、八紘一宇は日蓮宗の田中智学が提唱したもので、「国家神道の経典」を実際に見ると、それは神道ではない勢力が作ったものであることが多い。

よく言われる「神道が宗教として排他的な地位を持ち、他宗教を弾圧しながら、民衆に軍国思想を広げた」という言説も誤りで、当時の政府は神道は非宗教であるからと言って宗教的活動の一切を禁じたため、例えば葬式は今以上に仏教によって独占されていたし、従軍聖職者制度も長く仏教にしか認められていなかった。

おまけに神社神道の神職は布教活動が禁じられたため、特定の思想を人々に広げるといった活動も一切できず、少なくとも「宗教」として神道が特権的な地位につき、他を弾圧することは制度的に不可能であった。神社局自身も神職の宗教的活動に目を光らせ、宗論の抑制を行なっていた。
だからこそ、教派神道を含む民間の宗教教団が次々に生まれ、「国家神道」を批判する在野右翼の軍国主義思想を生み出すことにもなった。

じゃあ結局、何が日本を敗戦へ導く「超国家主義イデオロギー」を形成したのかという話になるが、それは日蓮主義、真宗勢力、在野の宗教教団、儒教、キリスト教、そして神社神道も含まれるが、当時日本に存在した多くの合法的宗教教団が、それぞれの役割を果たす形で作り上げていったものであって、
「超国家主義イデオロギー」を「国家神道」とまとめて総称することは、そういった多様性を見落とすことになり、神社神道の影響力を過大に評価することになるとして近年では批判されている（磯前順一、阪本是丸、安丸良夫など）。

むしろ国家主義的イデオロギーの形成における神社神道が果たした役割は、自由な思想活動が認められた他の宗教と比べて大きなものではなく、「国家神道」を批判的に研究する島薗進でさえ、「国家神道の主体は神社神道ではない」と『国家神道と日本人』の中で述べている。
「国家神道」は、近代の国家主義イデオロギーの総称としてではなく、>>91で示したような、国家の神社政策そのものに限定し、国家主義イデオロギーを構成する一つの要素として捉えるべきだというのが、近年の主流な動向だ。

こんな頭の沸いた気狂いの国に原爆二発で許してくれたアメリカ様って優しいね

ソ連が参戦してくれたおかげだね。

仮にそれがなかったら、ダウンフォール作戦が発動して日本人を
絶滅寸前になるまでヒャッハしてくれたかも

少子化対策のため国教はイスラム教とし、各事業所には1日5回の礼拝の機会を義務化すべき
神社仏閣潰してモスクにしろや

国教イスラムにするにはアラビア語でコーラン読めないと厳しいあら
言語教育で30年は必要

>>92
実は国家神道の中心で取り仕切ってたのは国学者というのは>>8にもあるがな
ただ、吉田神道がそんな神道の自殺行為を後押しし、そして神社本庁がその悪弊を未だに継続して古来の神道復活を妨害しているのだから結論は同じ

国家神道ってキリストの神格化であるカルケドン信条を真似て天皇を神格化したんだよね。現人神という言葉自体は昔からあったんだけどその解釈というかその中身がキリスト教の影響を多大に受ける事となった。それで近代に出てきた思想の多くがカルケドン信条の影響を受けているから国家神道だけが悪かったというわけではない

ちゃんと国家神道信仰で無理やり特攻、玉砕させられた日本軍に困り果てたアメリカ軍は原爆を落とさなければ日本は降伏しないと判断したって書いとけよ

>>91 >>92 へー、なるほど。まあ宗教色が強すぎると近代化の支障になるし、明治政府に政教分離を求める意見があったのは良い事だね。
だが、日本軍の靖国神社合祀は戦前から行われていたし、神社と独立した形で御真影への崇拝や教育勅語の暗記も行われていたのでは。
そして、全面戦争が始まると一般市民の言葉にさえ靖国神社が現れ、キリスト教の上智大学に参拝を強要した。
　確かにこれらは神話や儀式を重視する従来型の宗教ではないし、神道とまとめられるものでもない。欧米の近代ナショナリズムと宗教の混合、または社会主義国の〇〇崇拝を先取りした思想と言えるだろう。