ニコニコ大百科

漢は彭城以降は項羽相手には負けない戦いをして、
項羽がいない戦場で勝ちを積み重ねる戦略に変えたからな。

逆に言えば項羽本人には最後まで勝てなかったと言える。
項羽の最後も一回囲みを突破してるから、逃げようと思えば逃げれたし。

かたや複数回とんでもない大負けして、しょっちゅう破滅してるけど心が折れない
かたや戦場に出ればその戦場という範囲内では完全無敵で最強を誇る時代の寵児だけどたった一回の破滅で心が折れてしまい死に場所を探すモードに
もっともそれは決して本人の精神力の強い弱いだけではなく、横にいて「まだまだこれからです！」と励ましてくれる誰かが項羽の周りからみんないなくなったという事もあるんだろうけど

匹夫の勇、婦人の仁という人物評価はこれ以上ないほどだと思う

横山版項羽と劉邦は終盤以外は項羽が悪手を取り過ぎてて見てるのが辛い

歴史史上最強の一角、並ぶのはアレクサンドロス、チンギスハーンなどくらいしかいないでしょ。
500年続いた戦国時代を何とか統一した強大な秦。
反乱軍は秦にどんどん討伐される中、たった1人でそれをひっくり返し、再び18の国に分け、歴史史上ただ1人、覇王と呼ばれた男。
百戦不敗、同時代に項羽に戦で勝てる人は誰1人おらず。チートなんてものじゃない。呂布と比較するのも失礼。

項羽自らが「オレは負けてない！ノーカン！ノーカンだからこれ！」とわめいて死んだせいで、たまにそんな勘違いをしている奴がいる
この時代最強は韓信で、項羽は強かったが最終的には負けた

強さには色んな尺度があるから最強なんて、物差し次第でいくらでも変わる。
戦に限るだけでも、超大雑把に、個人的な武勇、戦術、戦略と分けられるんだぞ？

項羽の強さは主に戦術で、戦略的敗北を戦術的勝利で覆す事は出来ないっていう軍事上の法則を何度も覆した異常なレベルにある。
これに関していえば歴史上でもほとんど見ないまさに最強。
呂布はそれが出来なったから群雄どまりだったし、韓信は戦術的に同条件では項羽に勝ててない。

ただ、個人的武勇や戦略は強いといっても歴史上よく見る程度の強さだから、
一騎打ちでは呂布に負けるかもしれないし、戦略レベルでは韓信（というか劉邦一派）には惨敗してる。

韓信からして「項羽マジ強いよ。でも弱めるのもちょろいよ」という評なわけで、強いときに強いまま負かすような真似はしていない。その韓信はだまし討ちで瞬殺されたからやっぱり最強は高祖ってことだな！(適当)

>>506
劉邦を龍≒ゴジラに見立てれば、楚漢戦争はまさにキングコング対ゴジラになるな。

項羽以上の個人武勇で最強なら唐の尉遅敬徳と五代十国の王彦章あたりだろうか

尉遅敬徳は本当に強いけど、
王彦章はあくまで物語で、普通に捕らえられているしね。

それよりも、楊大眼と劉裕が強いんじゃない？

史書の話を信じれば、近接で数百人を一人で討ち取った項羽のインパクトは強い。

実際に一騎打ちをしたら、呂布や関羽に負けてしまうかもしれないけど、インパクトが違うから、歴史上よく見る程度の強さではないかなあ。

>>521
ああ、そうか劉裕がいたね
劉裕は一兵卒から皇帝に成り上がったし、一枚の紙に大きく一文字書いて部下に渡したってエピソードも印象的

まあ、項羽の記事で話す事ではないのでこれぐらいでやめておくけど

>>522

劉裕はネット上では項羽の子孫説もあったから全く無関係ではないかな。

根拠は『北魏書』で、「劉裕の先祖の姓は「項」といって、後に「劉」に改姓したともいわれている」という紹介だから、どう見ても、項伯たちのことを意識して書かれている。

さすがに項羽の子孫説は飛躍しているとは思うけど、
劉裕と敵対していて北魏としては、劉裕を項羽に比すという発想はあったんじゃないかな。

項羽の強さは「虎や狼が日々鍛錬などするかね」を思い出す
というよりあれの元ネタが項羽なのだろうか

>>521
しかも精神的にボロボロで下馬していて味方が1人もいない状況で敵が矢を射かける中で数百人を打ち取ったわけだからな
それも最期に少し暴れてやろうか程度なんだよ
その少し前にも数百騎で漢の百万とも言われる大軍に突撃して追い払い28人も生き残ってる
重さが数百kgの鼎を片手で持ち上げたという逸話も本当なのではないだろうか

もし万全の状態で味方がいて馬乗ってたら文字通り手が付けられなかったと思うよ
一騎当千。いや一騎当万という言葉こそ項羽に相応しい

婦人の仁は意外な一面、マッチョだが情緒不安定と言えば後世の創作のイメージに近いかも
今だととやかく言われそうな表現だけど

>>525
よく項羽の武勇譚は後世の創作と言われる事があるけど、事実は小説よりも奇なりという言葉が表す様に『史記』に記された項羽の戦いぶりも、決して誇張や創作ではない事が窺えるね

死ぬ気になった人間は凄まじいまでの力を発揮するし

お前本当に人間か？みたいなのは現代でも偶に見るし、現代人より肉体的に強そうな古代人ならあれぐらいできたのかもしれない

脳筋バカみたいな扱いをされるのは嫌だな
思想が違うだけでそうするだけの理由はあったはず。

どうにもならない天命を己の覇気で打ちのめそうとするこの姿、涙がボロボロ出る

章邯の項目を新規で追加したよ。

別に悪い方の創作でしばしば語られるほど類人猿じゃないんだけど、まあ当代最強の武勇に比して一般人マインドではある
敵対行為にキレ散らかし、謝られたら許し、顔の知れた奴を取り立てて、離間計がきたら引っかかる
その辺の一般人がいきなり権力持った感じで深謀遠慮という類のものがない

項羽も韓信も優れた将だったけど、終わりを全うできなかったというのは評価が分かれる理由ではあるだろうね

唐の尉遅敬徳は武人でありながら越の范蠡のように引き際を弁えていたから終わりを全うしている

>>531
20代の若造だから仕方ないね。

楚漢戦争開始、というか始皇帝が死ぬのが１０年遅ければ、
項梁の元でじっくり帝王学を学んで人間的に成長出来て、
楚漢戦争の結果は全く異なったかもしれない。

項羽はそんなに馬鹿じゃないと思うが、器量や度量、優位な立場を生かせないで劉邦に敗れたイメージかね
鴻門の会で劉邦殺さなかったは滅んだ原因じゃなく、権力を望むなら当時の価値観に則って懐王を立てつつも、曹操のようにじわじわ権力を乗っ取るとかしなかった事か。
特に恩賞を不満が無いように公平に分配と劉邦も約束通り関中を与えるが兵をあまり持たせないようにして関中周辺を項羽に忠誠尽くしてる諸侯で固めるとかして
項羽自身は懐王を奉じつつ、范増含め家臣の意見・忠告をよく聞きながら、咸陽以外の新たな都に適した地域を調べさせてそこを新たな都にするとかね
そうすれば劉邦も蜂起する大義も無いし周りも同調しないだろうから項羽の天下だったと思う
あと子嬰は殺さず、力が無い公の爵位でどこかに封じて阿房宮含め宮殿の維持・管理を劉邦にさせる(使用は禁止)とか、始皇帝陵を丁重に掘り起こして財宝は財源として没収して簡素な物に作り替えるとかしとけばよかったと思う

横山光輝先生の『項羽と劉邦　若き獅子たち』だと、「ハイスペックだけど人の話を聞かない
（気分次第で殺すし、陳平も八つ当たりでクビにする）短気」なのが首を絞めた感じ。
ただ、それでも倒せる状況が整うまで時間がかかったし、最期の心境に至らなければ
逃げ延びてしぶとく再起した可能性もあったから怪物と言える。

婦人の仁ってのが、最高にバカにされてる言葉だよな

婦人のように（フェミニストにキレられそうだが）身内子供にだけ優しいのは真の優しさではないし、天下を治められるような器も大義も無い、と。

項梁が死んでいなければもう少しうまく操縦というか上手く調整できたかもしれないが

>>536
婦人の仁ってのは、項羽は誰にでも分け隔てなく優しいという意味であり、「ただ優しいだけで別についていって何か得するわけでもない」という意味

項羽については多くの逸話が残っているが項羽の妻である虞姫についてはあまりよく分かっていないんだよね
彼女については垓下の戦いでの覇王別姫しか登場しないから少し前までは実在自体を疑う意見もあった

king's warでは中国屈指の美人女優である李依暁が演じていたが

やはり項羽の失敗は感情に左右されすぎてしまったことなのかな
秦と斉に対するヘイトが強すぎて虐殺しすぎで人心が離れた感がある