グラップラー刃牙とは、板垣恵介の格闘漫画およびそれをもとにしたアニメーションのことである。
「スポーツ漫画」における現代のスタンダードの一角にして25年以上連載しているロングランシリーズ。
格闘技としては一つの拳法・体術に拘らず、総合格闘技、果てはノールールな“喧嘩”というレベルまで下げることでそれぞれの人物の心技体を描き出すスタイルを取り続けていた。
また、語尾に「ッ」や「……」を多用し、キャラクターの覇気を表現したり、箇条書き式に比較対象を列挙する表現法も良くネット界隈でパロディにされるエッセンスの一つである。
主人公である範馬刃牙の成長物語を中心としたスポーツ(格闘)漫画として進行してゆくが、一貫して「人間の素晴らしさ」というものを“身体を使った闘い”というレンズを通して描き続けている作惹き品。そのテーマの深さもあって今なお読者を惹き付ける一大作品となっている。
その影響力は大きく、連載している週刊少年チャンピオンが他誌と比較して異常なほど、「喧嘩(不良系漫画含む)」「格闘」「熱血」に傾倒しているのはまさに『だいたいこいつのせい』。
また、「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」など、ネットでパロディにされる台詞が多いのも、本作の人気を物語っているだろう。
著名人にもファンが多く、「餓狼伝」で板垣恵介氏と一緒に仕事をしている夢枕獏氏も本作のファンであり、一緒に仕事ができるとあって大層喜んだことを「餓狼伝」のあとがきにて述べている。また、タレントの関根勤氏も本作のファンであり、板垣恵介氏とも交流があることから、本人役で漫画内に出演を果たしている。
漫画は1991年から週刊少年チャンピオンで連載。(「範馬刃牙」と「刃牙道」との間で1年半ほど中断期間あり)タイトルが途中で何度も変わっている。
1991年-1999年「グラップラー刃牙」全42巻+外伝1巻
1999年-2005年「バキ」全31巻+特別編1巻
2005年-2012年「範馬刃牙」全37巻+外伝1巻
2014年-2018年「刃牙道」全22巻
2018年-2023年「バキ道」全17巻
2018年‐2022年 原案:板垣恵介・執筆:夢枕獏の外伝小説『バキ外伝 ゆうえんち』
2022年~ 週刊少年チャンピオンにて「ゆうえんち」漫画化、作画は藤田勇利亜
2023年~ 「刃牙らへん」連載中
本作はこれまでにOVA、TVシリーズが複数製作されており、現時点では「バキ」の中国大擂台賽編までが映像化されている。以下、製作された映像作品を記載。
シリーズ初の映像化作品。キャラクターデザインには馬越嘉彦、アニメーション制作にナック映画を携えて製作された。
地下闘技場編の末堂戦、鎬昴昇戦をピックアップして製作。ゲスト声優には空手家の佐竹雅明、刃牙のモデルとなった平直行、原作の板垣が出演している。
深夜アニメ枠としては長期にわたる4クールを費やし、「グラップラー刃牙」の原作全編をアニメ化した映像化第2作。アニメ化に伴い時系列順にエピソードが放送されており、幼年編→地下闘技場編(ここまで全24話)→最大トーナメント編(全24話)という構図になった。
アニメーション制作はグループ・タック、シリーズ構成に冨岡淳広を迎えて製作。また最大トーナメント辺からは監督が難波日登志から谷田部勝義に交代するなど、複数のスタッフが入れ替わっている。
同時期に発生した同時多発テロの影響で、地上波放送では第45話の「シークレットウォー」がカットされている(背景に米国が関わったベトナム戦争があるため)。
前作から15年後、下記のTVアニメ版に先駆けて製作された映像化3作目。「刃牙道」14巻にオリジナルアニメDVD付きの限定版(完全受注生産)特典として収録された。最凶死刑囚編の先行アニメ化とも言える内容で、製作にはトムスエンタテインメントが関わっている。
OADから2年後、刃牙シリーズの25周年記念作として第1期が2018年7月よりTOKYO MX他にて放送開始。作品は地上波放送規制に対応した「規制版」、Netflixにて配信されている「無修正版(セル版では放送コードぶっちぎり版)」の2種が放送された。全26話で最凶死刑囚編を描いている。
第2期の大擂台賽編は2020年6月よりNetflixにて全話が世界同時配信。7月よりMXなどで地上波放送が予定されている。大擂台賽編と題しているが、その後のアライJr.の挑戦を描く神の子激突編も本作でアニメ化された。更には最凶死刑囚編で登場したキャラのその後を描く「REVENGE TOKYO」も映像化されている。第2期地上波放送終了後の同年9月には「範馬刃牙」のアニメ化も決定、2021年11月よりVSカマキリ編、アメリカ最凶刑務所編が配信開始。2023年7月からはピクル編が配信されている。
アニメーション制作にはトムスの他にだぶるいーぐるも参加。監督には平野俊貴、シリーズ構成に元マッドハウスの浦畑達彦を迎えて製作されている。
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掲示板
7036 ななしのよっしん
2025/02/01(土) 18:42:20 ID: WGL3pk+L1o
御大、グラップラーの時に比べて随分とクセの無い絵になったな
なんかもう別人のイラストレーター描いたファンアートみたい
7037 ななしのよっしん
2025/02/05(水) 16:09:54 ID: 9z353eO5/G
刃牙道のアニメ化が去年3月に発表されて音沙汰ないんだけどどうなってんの?
作者がウダウダ制作側に文句付けて頓挫してるとかかな
7038 ななしのよっしん
2025/02/06(木) 19:34:43 ID: Min6vHD06N
ジャックって花山のこと覚えてないのなんで?
>>7036
某別作品の作者と同じだな。
奇しくも刑務所ネタとアニメ化の時期が被ったという。
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最終更新:2025/02/07(金) 23:00
最終更新:2025/02/07(金) 23:00
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