ステカセキングとは、漫画・アニメ『キン肉マン』の登場キャラクターである。
悪魔超人軍団の実働部隊「7人の悪魔超人」の一人である、カセットレコーダーの機械超人。カセットプレイヤーの平べったい胴体に細長い手足、背中にランドセルと、プロレスをやるようには見えないヤツ。悪魔にも見えないがれっきとした悪魔超人。漫画とアニメで外見が大きく変わっている超人の一人。
笑い声は「ケケケー」。お茶目な性格で7人の悪魔超人のムードメーカーを務めていた。本人曰くバッファローマン不在時には影のリーダーだったらしい(直後にブラックホールにツッコまれていたが)。背中のミラクルランドセルにはあらゆる有名超人のデータが入ったカセットテープ「超人大全集」が収納されており、これを胴体に差し込むことでデータを読み込み、その超人になりきることが出来る。それのおかげで色んな超人とトレーニングできるため、修行では重宝されていた。両足はレッグパワーヘッドフォンとなっており、これで大音量を流して攻撃する。スプリングマンとは修業時代から仲が良かった。
本人はコレクター気質で超人データをカセットテープにして収集することに執念を燃やしている。そのためメンバーで最も実力が低いとされている。
ファン感謝デーに突如襲来。突っかかってきたウォーズマンを悪魔のシンフォニーで返り討ちにした後、キン肉マンに自らを指名させ、悪魔超人の1番手として戦うことが決定。
東京タワー真下の特設リングでキン肉マンとの試合では超人大全集を駆使し苦しめる。悪魔のシンフォニーで止めを刺そうとしたが、落語(アニメでは牛丼音頭)だったため効果がなかった(それでも100万以上の音量で流れたら死ぬと思うが)。ならばとキン肉マンのカセットを使うが、3年前のダメ超人時代のスグルのカセットだったため逆に弱体化。そのままキン肉バスターを喰らって敗北した。
その後、キン肉マンVSアトランティス戦で悪霊超人として登場。バッファローマンが敗れた後、他の悪魔超人と共に悪魔六騎士に首を刎ねられ、アシュラマンに腕を奪われる。夢の超人タッグ編でのマッスルブラザーズVSはぐれ悪魔コンビ戦でまたも悪霊として登場している。
他の悪魔超人共々いつの間にか復活し、かつての仲間達と共に完璧・無量大数軍に勝負を挑んだ。ロシア・モスクワの赤の広場で<完遂>ターボメンと対峙する。
初っ端から悪魔のシンフォニーで攻撃するが、これは突破される。リニューアルした「新・超人大全集」でマンモスマン・ネプチューンマン・キン肉マンゼブラに変身し、強力な技を連発し攻め立て、最後の仕上げとしてウォーズマンのパロ・スペシャルで締め上げる。しかし、ターボメンのターボチャージャー能力を受けて増幅したエネルギーを送り返されたことで肉体が自壊してしまう。悪魔の誇りにかけて一矢報いるべくスクリュードライバーを放とうとするがそれも叶わず、完遂刺し(コンプリート・スティング)を受け敗北・死亡した。ステカセキングの死は、後に盟友であるスプリングマンの怒りに火を付けることになる。
敗れはしたものの、連載当時から30年が経過して7人の悪魔超人が再登場し、その先鋒となったステカセキングの活躍は、ファンの間で大きな反響を呼び、完璧・無量大数編が盛り上がった火付け役となった。また、21世紀ではお目にかかることがなくなった昭和の家電であるラジカセをモチーフにした超人が活躍するという姿も話題になった。
アトランティスとのスパーリング中に「わざわざ弱くなるカナディアンマンへの変身」という愚策をおこなったことを苦手としている"鬼教官"スニゲーターに咎められ、スパーリングをおこなうことになる。お気に入りのウォーズマンへの変身でパロ・スペシャルを仕掛けるが、カメに変身したスニゲーターにあっさりと外され、KOされてしまう。
スプリングマンに介抱され目を覚ましたところに再びスニゲーターが現れ、変身の欠点は「変身しただけで満足してしまっているという"おごり"があり、中身はステカセキングのまま」なことだと指摘される。素直に認めることができずに反抗するが、スニゲーターの理論仕立ての説明によって早速その改善策を試そうとする・・・と思いきや言われたそばからまたもや全く同じ過ちを犯してしまい、スニゲーターから「バカか!オメーは!」と蹴り倒される。episode3で17ページ使っての今までのやり取りは一体何だったのか・・・。
それでもステカセを見放さないスニゲーター教官から弱いことをはっきりと告げられ、「弱き己を捨て新たなる強き己を手に入れること」を説かれる。。プライドもあって認められないステカセは反抗するが、14日間に及ぶ凄惨な特訓によって完膚なきままにブチのめされ、そのプライドを完全に粉砕されてしまい、自分の弱さを認め、泣きながら悔しさと生まれ変わる決意を口にする。そして、スニゲーターが密かに準備していた新カセット「新・超人大全集」によって今までとはひと味違う、牙・鼻のみならず両手、両足まで完全再現したマンモスマンに変身。
早速スパーリングを再開すると、まごうことなきマンモスマンのパワーを再現し、これまで叩きのめされ続けていたスニゲーターを圧倒。カメに脱皮して逃れようとしたスニゲーターをアイス・ロック・ジャイロで捕獲する。スニゲーターも素早く元のワニの姿に変身し、凍り付いた甲羅を武器として使用。ステカセもひるむことなく応戦し、両者の渾身の攻撃が激突したことでダブルノックアウトの引き分けとなる。
スニゲーターの指導によって自らの新境地を見出したステカセキングは、名実ともに悪魔超人最弱のレッテルを返上し、その戦績を上げていくこととなるのだった。
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最終更新:2024/05/13(月) 17:00
最終更新:2024/05/13(月) 17:00
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