ストライクウィッチーズ零

ストライクウィッチーズ零とは、娘TYPEで連載されているマンガである。
原作：島田フミカネ＆Projekt Kagonish　漫画：にんげん

概要

アニメ『ストライクウィッチーズ』の登場人物の一人であり、アニメ版主人公の宮藤芳佳を導く存在でもある坂本美緒が主人公である。『ストライクウィッチーズ』後半から年齢による魔力枯渇が始まり、ウィッチとしての役目を終えつつある坂本美緒の始まりの物語が1936年の舞鶴から始まる。

ストライクウィッチーズには史実を下敷きとしながらもオリジナルの膨大な設定があり、未だ詳細が不明な点も多い（DVD/BDに付いてくる第501統合戦闘航空団全記録や、オフィシャルファンブックが超分厚い。詳しく知りたい人はSTRIKE WITCHES WORLDや乙女の道を守るもの参照）。本作はそんな設定の一つであり、以前から存在は語られていた｢扶桑海事変｣を初めて詳細に扱った作品でもある。

『ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変』は娘TYPE Vol.13から2012年1月号まで連載。全2巻。連載に先駆け、作中劇である映画｢扶桑海の閃光｣の予告編として零話が娘TYPE Vol.12に掲載された。続編である『ストライクウィッチーズ零 1939 皇国の魔女』が娘TYPE 2012年5月号から連載。現在は休載中。

以前から同人誌やpixivでストライクウィッチーズを描いていたにんげんが執筆している。

あらすじ

1937年、あの501部隊の活躍より8年前。世界はネウロイの侵攻に備え、新たな力の開発を急務としていた。扶桑皇国の少女・坂本美緒は、師と仰ぐ北郷章香の下、魔女としての戦いに身を投じる。
若き坂本の成長と、後に“扶桑海事変”と呼ばれる戦役を描くエピソード・零、ここに登場！
（娘TYPE.comより）

登場人物

扶桑皇国海軍

坂本美緒

本作の主人公。物語開始時で12歳（作中で14歳になる）。
ウィッチの素質はあるもの、当初は自らの固有魔法である｢魔眼｣の制御が出来なかった為にウィッチになるつもりは無かった。

凛々しいアニメ版（19歳）からは想像もつかない程泣き虫で可愛い。ギャップ萌え好きにはたまらない。
後の「リバウの三羽烏」、第501統合戦闘航空団戦闘隊長。扶桑皇国史上最も有名なウィッチとなる。

若本徹子

坂本の親友にして最大のライバル。口調は厳しいが焼き芋パーティーをしたり仲間想いでもある。固有魔法｢覚醒｣は魔法力が増幅するが心身・ストライカーユニットにも負荷がかかる諸刃の剣。

後に空母乗組となり、扶桑皇国史上最強と呼ばれるウィッチとなる。

竹井醇子

坂本、若本と剣道場からの友人。退役軍人の孫娘。当初はその家柄や自らの練度の低さ･戦績不足がコンプレックスになっていたが、加藤に諭され指揮官への道を歩むこととなる。

後の「リバウの三羽烏」「リバウの貴婦人」、第504統合戦闘航空団戦闘隊長。アニメ『ストライクウィッチーズ2』は彼女と第504統合戦闘航空団のトラヤヌス作戦から幕を開ける。

北郷章香

舞鶴に道場を構える講導館剣道の師範代。坂本･若本･竹井にとっての先生である。
いつも扶桑皇国制服の前を開けて、中のスク水ボディスーツが見える格好をしている。見た目は色んな意味で大きくなったもっさん。

二刀流を得意とし、軍神と称される程の強さを誇る。アニメ作中で坂本が持っている刀は彼女の一振り。○風斬で海を割ったとの逸話もあり、後の坂本に与えた影響は極めて大きい。

扶桑皇国陸軍

穴拭智子

扶桑海事変におけるエースで、宣伝映画「扶桑海の閃光」に本人役で主演。
非常に優秀だが、一人で突っ走ってしまう癖がある。扶桑海事変時は白マフラー。

後のハーレムスオムス義勇独立飛行中隊隊長。小説「いらん子中隊」の主人公。アニメ『ストライクウィッチーズ』にも彼女がモデルの扶桑人形が登場している。

加藤武子

加東少尉と名字の読みが被るので、「フジ」の愛称で呼ばれる事もある。
扶桑陸海両軍共同の挺身作戦を立案し、自ら海軍の説得に当たる。結果として挺身作戦は採用され、扶桑海事変の決戦となる。

趣味のカメラの指フレームが坂本の魔眼制御のヒントになったり、教えたコーヒーが江藤の退役後の仕事になったりと戦闘以外でも重要な人物。 『スオムスいらん子中隊』にも登場する。

加東圭子

前述の加藤少尉と名字の読みが被るので、こちらは「ヒガシ」と呼ばれる。欧州では「ケイ」。
扶桑海事変においては穴吹をも上回るトップエースであるが、加東の固有魔法「超視力」を活かした射撃戦よりも穴吹の格闘戦の方が映像化には向いているとされた。

張り切った扶桑海事変後の戦勝記念式典で行った曲技飛行で墜落し、重傷を負って退役（宮藤の母が語っているのはこの事故）。その後は加藤に教わったカメラで世界各地を取材していたが、アフリカ取材中に現役復帰し第31統合戦闘飛行隊隊長。『ストライクウィッチーズ2』10話に登場したハンナ・ユスティーナ・マルセイユの上司である。

黒江綾香

途中で転属した事もあり扶桑海三羽烏の穴拭・加藤･加東に比べるとやや描写は少ないが、撃一号作戦では北郷と共に囮役となるなど空戦技術は優秀。刀を用いた近接戦闘能力も非常に高く、後の坂本に烈風斬のヒントとなる「雲耀」を授けている。

立ち絵としては腋から太腿まで丸見えのけしからん衣装が知られているがあれは試作着なので、本作ではミニスカ巫女陸軍制服を着ている。残念。

江藤敏子

穴拭・加藤･加東・黒江をまとめる隊長。「軍神」北郷を相手にして「私ならいい線いけると思う」ほどの技量を持つ。

気に入らないと御前会議だろうが、相手が海軍の将校だろうが殴る。怒ると怖い。加藤と同じボブカットなので若干見分けが付きにくいが、前髪の揃え方・毛先の跳ね方・軍服の飾緒の有無などで判別可能。連載時は消息不明だったが、コミックスにて補完されている。

カールスラント空軍

アドルフィーネ・ガランド

観戦武官として扶桑に赴任し、撃一号作戦ではアタッカーを務める。「魔眼」の制御に苦労していた坂本に視野を限定するというヒントを与え、彼女が残した言葉が坂本の魔眼覚醒のきっかけともなる。

後に世界で一番階位の高いウィッチとなる。第501統合戦闘航空団の再結成にも便宜を図り、『ストライクウィッチーズ2』作中でも名前が語られている。

その他

迫水ハルカ

扶桑皇国淫獣その1。「扶桑海の閃光」を観てウィッチになる。後のスオムス義勇独立飛行中隊隊員。夜の撃墜王。

宮藤芳佳

扶桑皇国淫獣その2。当該記事参照。「守りたい」という坂本の想いを継ぐことになる。

エディータ・ロスマン

ガランドが語っている一撃離脱戦術の先駆者。一時期エーリカ・ハルトマンとペアを組む。後に第502統合戦闘航空団所属。

宮藤一郎

宮藤芳佳の父親。作中でも宮藤理論により、ストライカーユニットの改良が進んでいる。欧州に渡った坂本とともに零式艦上戦闘脚を開発する。

関連動画

2期1話冒頭で出てくるのが竹井醇子。

関連項目

• ストライクウィッチーズ
• ストライクウィッチーズ2
• ストライクウィッチーズ劇場版
• ストライクウィッチーズの関連項目一覧
• ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊
• ストライクウィッチーズ アフリカの魔女
• ブレイブウィッチーズ
• 漫画作品一覧

外部リンク

• ストライクウィッチーズ零　1937　扶桑海事変（娘TYPE.com内）
• 作者のpixiv
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