リトルウィッチアカデミアとは (リトルウィッチアカデミアとは) [単語記事]

『リトルウィッチアカデミア』とは、トリガーが作成した短編アニメの映画作品である。
続編として『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』が2015年 10月9日から2週間限定で劇場公開された。

劇場で公開されたリトルウィッチアカデミアシリーズを元にしたテレビアニメが2017年 1月から6月までTOKYO MX、BS11、関西テレビにて放送された。ネット配信はNetflix。

概要

「アニメミライ2013」で公開された、トリガーの記念すべき第一作であるアニメ映画作品。
4月にはニコニコ動画とyoutubeで期間限定で全編配信された(現在では配信は終了している)。

youtubeで英語字幕つきの動画が公開された後、カートゥーン風のキャラクターデザインやシナリオが海外の視聴者達から大絶賛を受け、続編の製作を希望する声や作品を賞賛する声でコメント欄が溢れかえり話題となる。

彼らの熱い気持ちに受け答え、7月に続編製作のための資金収集を「Kickstarter」を通じて開始。目標金額の15万ドルを大きく上回る、62万5千ドルをおよそ一ヶ月の間に集めることに成功した。ちなみに目標金額の15万ドルには資金収集開始の初日に達成していたのだから驚きである。

一話だけ製作された新作のアニメなのにもかかわらず、続編製作のために化け物規模の資金が集まった例は非常に珍しいといえる。このプロジェクトに投資してくれた海外のファンたちの行動力に敬意を表したい。

登場人物

主要人物

アツコ・カガリ - CV:潘めぐみ: 本作の主人公。通称:アッコ。シャイニィシャリオに憧れて魔法学校に入学した日本の一般家庭出身の魔女。初歩的な魔法さえ満足に行使できない落ちこぼれ生徒であり、衝動的な行動で周囲をトラブルに巻き込む問題児だが、ドがつくほどの根性の持ち主。名前の元ネタは「ひみつのアッコちゃん」の「加賀美あつ子」より。
ロッテ・ヤンソン - CV:折笠富美子: アッコのルームメイト。まじめで優しいアッコのフォロー役。フィンランド出身で、北欧の民謡を歌って妖精と意志を通じ合わせる事が得意。「ナイトフォール」というシリーズ小説の大ファン。
スーシィ・マンババラン - CV:村瀬迪与: アッコのルームメイト。東南アジア出身のマイペースな皮肉屋。毒物の研究をしており、時折アッコを魔法薬の実験台にする。スーシィだけ他の生徒と制服が異なり、ビリー＆マンディの「死神グリム」やサムライジャックの「アク」を連想させるデザインである。ちなみに「マンババラン」とはフィリピン語で「魔女」の意味。
ダイアナ・キャベンディッシュ - CV:日笠陽子: イギリスの魔女名門家系に生まれたエリート生徒。学生の身でありながら既に高等魔法を自在に操っており、実力は生徒の中でも頭ひとつ抜けている。真面目な性格なのでトラブルメーカーのアッコとは折り合いが悪く、シャリオの在り方についても否定的なようだが……？
シャイニィシャリオ - CV:日髙のり子: アッコが小さい頃から憧れている魔女。かつて世界中で魔法ショーを行い絶大な人気を集めたが、10年前忽然と姿を消してしまった。魔女に対する異なった印象を与えたとして、魔法界では評判は良くない。実は……

ルーナノヴァ生徒

ハンナ - CV:中尾衣里: ダイアナの取り巻きその１。ポニーテールの方。二人とも意地が悪いが、実際のところは臆病。
バーバラ - CV:赤﨑千夏: ダイアナの取り巻きその２。黒髪の方。名前の由来は二人そろって「ハンナバーベラ」からだろうか。
アマンダ・オニール - CV:志田有彩: 「魔法仕掛けのパレード」から登場。問題児グループのリーダー格で、箒を使ったアクロバティックな飛行が得意。手癖が悪くお宝を盗み出すのが趣味で、学内のセキュリティなどにも悪戯を働いている。アイルランド系アメリカ人。
コンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク＝アルブレヒツベルガー - CV:村川梨衣: 「魔法仕掛けのパレード」から登場。メカニックであり、校内に持ち込みを禁止されている高性能な機械を作って密売している。スーシィと気が合い、二人で何やら怪しげな研究をしているらしい。ドイツ人。
ヤスミンカ・アントネンコ - CV:上田麗奈: 「魔法仕掛けのパレード」から登場。食いしん坊で授業中でもお構いなしにお菓子を食べている。お菓子と平和をこよなく愛する穏やかな性格だが、実は意外に力持ち。ロシア人。
ワンガリ - CV:村川梨衣: ルーナノヴァニュースネットワークに所属する生徒。学校内のイベントでは実況を担当する他、学内誌の配布なども行っている。

ルーナノヴァ教員

アーシュラ - CV:日髙のり子: 魔法天文学の先生。押しが弱い性格で気苦労が絶えないが、夢に向かって猪突猛進なアッコのことを気にかけている。かつてシャイニィシャリオだったという噂もあるらしいのだが…？
ホルブルック - CV:谷育子: ルーナノヴァ44代目校長。保守伝統的な日和見主義者で、大変おしゃべりな性格。優秀な教育者ではあるが、かなり周りに流されやすく校長としてはいささか威厳に欠ける面もある。
フィネラン - CV:山本留里佳: ルーナノヴァ一厳格な教師で、魔法語学や生徒指導を担当する。格式を重んじる因習的な保守主義者であり、融通のきかない頑固な性格。
ルーキッチ - CV:岡本茉利: 魔法薬学や錬金術、法律学を担当する教師。ルーナノヴァで最も古い魔女の一人。オカルト先生と呼ばれており、迷信やタタリ、終末論といった持論を展開する時代錯誤な面がある。
バドコック - CV:矢野亜沙美: 数秘学などを受け持つ教師。校長補佐で財務を担当しており、ルーナノヴァの財政状況に苦心している。小うるさい性格で生徒の備品なども細かく管理する。
ネルソン - CV:高山みなみ: 飛行魔法を教える教師。かつてはほうき乗りの国代表として世界大会に出場したことがあり、従軍経験などもある。荒っぽい飛行をするアマンダには頭を悩ませている様子。
パイシーズ - CV:???: 魔法哲学を担当する金魚。カラフルな体色と長い尾びれを持ち、普段は金魚鉢で生活している。彼女（？）の授業は全て魚類語で行われるため、魔法語学の上級者でもなければ履修は厳しい。
クロワ・メリディエス - CV:竹内順子: ルーナノヴァに赴任してきた新任教師で、担当は現代魔法。魔導ユニットやタブレットなど現代的な機材を使用し、少ない魔法力を効率的に運用するためのSSS（Sorcery Solution System）という技術を開発している。

その他

アンドリュー - CV:金本涼輔: テレビアニメ版に登場。イギリスのハンブリッジ伯爵家出身で、名門エイプルトン校に通う頭脳明晰・容姿端麗な高校生。魔法については父の影響もあり時代遅れで役に立たないとしているが、一方で父からは「必要ないものに囚われる傾向がある」と評されている。ダイアナとは過去に面識がある。
ハンブリッジ伯爵 - CV:玉野井直樹: アンドリューの父親。家柄の良いエリートで、若くして国務大臣の地位を得た気鋭の政治家。必要ないものは切り捨てるべきという思想の持ち主。魔法否定派であり魔女を毛嫌いしている。
フランク - CV:興津和幸: アンドリューの親友で、陽気な性格をした金髪の青年。絵に描いたようなチャラ男ではあるが、物事の本質を見極める意外な一面もある。
ウッドワード - CV:堀江美都子: ルーナノヴァを設立したナインオールドウィッチの中で、ただ一人存命する伝説の魔女。アーシュラからは「先生」と呼ばれている。