殊能将之 単語

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シュノウマサユキ

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殊能将之(しゅのう まさゆき)とは、日本ミステリー作家である。素性を明かさない覆面作家

ペンネームの由来は漢文の『楚辞』に登場する一文から。代表作は『ハサミ男』、そして『』。

概要

1999年に『ハサミ男』でメフィスト賞を受賞しデビュー。本作はハズレも多いと言われるメフィスト賞の中ではの出来とされ、ミステリーを体系的にる際に取り上げられることもある。映像化が不可能と言われながら05年に映画化されたが、映像化のためのアレンジや脚本の独自化がされている(小説未読の人にとっては本編映像そのものが重大なネタバレになるので注意)。

作中における美味しそうな料理描写、ミステリ音楽についての多岐にわたる蘊蓄、長い参考文献リストなどに定評がある。筋入りのSFファンでもあり、編者としてアヴラムデイヴィッドスンの奇想短編集『どんがらがん』を上している。

美濃』『』『の中は日曜日』『 / 榁』『キマイラの新しい』の5作品は、名探偵・石動戯作が活躍するシリーズものという体裁をとっている。主人公は初登場時では探偵だが、途中からは徐々に迷探偵役がに付いていき作アンチミステリの色合いが濃くなっていく。たまに超常現象も起きるが、内容はあくまで堅実なミステリーである。  

『ハサミ男』以降は年に1冊のペース小説を執筆していたが、04年の『キマイラの新しい』を最後に長編小説は途絶えた。08年に『ウフ』という雑誌に法月綸太郎からのバトンでノンシリーズリレー小説キラキラコウモリ』を寄稿したのが最後の小説発表になった。

2012年8月1日には長らく更新していなかったホームページ『mercysnow』が消滅してしまい、ファンを嘆かせた。

2012年頃から体調を崩し、ツイッターexitで近況を伝えていたものの、2013年2月8日の急逝を知らせた後「んじゃまた」というひと言を最後にきが途絶える。3月30日の午後、交のあった書評大森望らのツイートにより2月11日に亡くなっていたことが表された。満49歳4月4日発売の雑誌『メフィスト2013年VOL.1に訃報および追悼記事が載せられている。

その後、『メフィスト2013年OL.3に『ハサミ男の秘密日記』というタイトルで未発表原稿が掲載された。内容は小説ではなく、友人に近況を伝える手紙

それからしばらくは動きがかったが、2015年6月25日に『殊能将之読書日記 2000-2009 The Reading Diary of Mercy Snow』が講談社から発売された。これはかつてホームページ開されていた読書感想テキストreading」を一冊にしたもの。

三年目の奇跡

亡くなってちょうど三年が経った2016年2月11日に、『殊能将之 未発表短編集』が刊行された。講談社段ボールから見つかった三つの短編小説と、前述の『ハサミ男の秘密日記』があわせて収録されている。

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