水瀬さんちとは、keyのゲームKANONを原作とするオリジナルラジオドラマ企画である。2001年~2002年頃に展開していた。
アンソロジーラジオドラマ、またはドラマCDの名称。連動番組のタイトルは皆口さんち(パーソナリティは皆口裕子)。
ラジオ番組・皆口さんちは、基本的にゲストを呼んで普通のラジオらしく他愛のないトークをし、リスナーからのお便りを読むという、非常にスタンダードな番組だった。また、この番組で皆口裕子の口癖が「そっか、そっか」だということがリスナーの指摘により判明した。
あくまでアンソロジーであるため、ノリとしてはややアンソロジー4コマ的なもの。
一応原作を意識して制作されているため、全体的には大きなキャラ崩壊は見られない。
しかし一部のキャラクターはコメディ作品ということもあって設定をマイルドにされたり、「もしかしたらこうなんじゃないか」程度には改変されていた。
とはいえ、天野美汐に関してはは完全にキャラが崩落しているとしかいいようがない。
世界観的にはサザエさん時空的なものになっている。また、毎回パラレルワールド設定なのか、同居しているはずの名雪と真琴の共演エピソードがごく一部しかない。
Kanonは冬の物語であるが、本作は春夏秋冬全てのエピソードが登場する。
ラジオドラマとしてはかなり人気が高く、ラジオ放送された内容を再構成・再収録したCDが5タイトルも発売された。
ちなみに元々は全2巻であり、アンソロジードラマCDの宣伝ラジオドラマでもそう言われていた。
そう考えると、人気のおかげで随分と延長されたことがわかる。
後にAIRでは神尾さんち、CLANNADでは古河さんちとして受け継がれるが、東映関係作品のみの単発に終わった。
東映版KanonのDVD-BOXには数年ぶりにして最後の続編、水瀬さんち特別編が収録されたCDを手に入れるためのハガキが同梱されていた。
あまりにも入手する人が少なかったためか、どういった内容なのか、知る人は少ない。
本作の主人公。脇役的活躍を含めて全話に登場する。
特製ジャムネタに始まり、本作では祐一にやたらお米を買わせるというキャラ付けがついた。
祐一の周りにいる人々を時には暖かく、時には空気を読んでそっとしていく、とても空気が読める人。
むしろ読めすぎて困るくらいである。名探偵となる時はちゃんとさんをつけろよデコ助野郎。
夏、クーラーが壊れて家が蒸し暑くなってもまったく汗をかかない。「暑い♪暑い♪」
原作での主人公。本作でも全ての回に登場する。ラジオでもナレーションとして毎回出演。
性格はほとんど原作と同じで、ギャルゲー主人公の定めで酷い目に合わされることが多い。
水瀬家の家族としていられることがとてもうれしいらしい。でも特製ジャムだけは勘弁な。
秋子さんによってほぼ毎回のように米を買いにいかせられる。しかも回を重ねるごとに量が増える。
自称「クレーン荒らしの祐一」だが、クレーンゲームの腕はからっきし。
中の人の私市淳は、ラジオにゲスト出演した時、「男性向けの番組で、自分に需要があるのか」と不安がっていたが、実際要望はあったらしい。
水瀬家の長女であるはずが、部活や百貨店などにでかけてるという設定によりとても出番が少ない不遇の娘。
メインの回でも祐一に負けず劣らずに酷い目に合うなど、原作同様に不幸な目によくあう。
いつも授業中に寝ているが、成績はとても良いらしく、北川に不思議がられていた。
原作のメインヒロイン。元々ドジっ娘キャラであることからか、本作では特に改変なく扱われている。
祐一に翻弄されるキャラはそのまま。何故か名探偵を気取る回が多い。
水瀬さんち作中では水瀬家から家族同然に信頼されていて、遊びに来て家の留守番を任せられることもある。
原作の怖がり設定は本作でも生きており、幽霊関係のエピソードではよく必要以上にビビッている。
たまに登場しないことがある水瀬家の居候二号。原作における無知さをネタにしたエピソードが多い。
無知ゆえに祐一に利用されたり、逆に祐一を困らせたりする。
また、漫画と買い食いのため常に金欠であり祐一からいかに金を借りるか苦心するなど資金繰りのエピソードも多い。
余談だが水瀬さんちの真琴は名雪を「名雪さん」と呼ぶ(携帯アプリなど公式よりの設定では呼び捨て)。しかし共演エピソードが少ないので些細と言えば些細な話。
病気なんてなかった……というか(健康的な意味で)ネガティブ要素だけ除外された栞。
ただ学校に行ってる回がない(勉強には苦労してるらしい)ため、丈夫な身体になったというわけでもないようだ。
そういう設定なので、香里との微妙なすれ違いもなく、関係は良好。
絵が異常に下手、ドラマCDなので実際のクオリティは不明だが、祐一の絵に緑色を使う。なんというハイセンス。
だが、祐一、香里、久瀬以外は栞の絵を何の疑いもなく褒め称える。水瀬さんち最大のミステリー。
原作と比較して性格に変更点はないが、周囲の目や扱いは明らかに原作と違う娘。
実際、夜な夜な魔物とも戦闘はしない。
クレーン荒らしの称号を祐一からもぎ取った、真のクレーン荒らし、否、クレーンマスターである。
風邪を引いても平然とした顔をするが、奇妙な行動をとるようになる。
原作と比較してほとんど変更点のないキャラクター。
やんわりと原作で触れられている「良いところの金持ちのお嬢様」という設定がやや浮き彫りにされている。
水瀬さんちでは、舞と久瀬の二人からアプローチ(?)受けている最大のモテモテキャラ、なのかもしれない。
原作と比較して変更点は少ないが、栞とは終始仲が良く、円満な姉妹関係が見られる。
水瀬さんちでは偶然に偶然が重なって、祐一からアプローチされていると勘違いしてデレる回がお決まりとなっている。
しかし下記の美汐と比べればちょっと自意識過剰なくらいの思い込みであり、二人きりでない回では引きずらない。
本作のダークホースにして、最大のキャラ崩壊を起こしているキャラクター。
百貨店で奢ってもらった時、たまたま祐一と手が触れ合ったことで、祐一に強烈な恋愛感情を抱く。
よって、普段は原作通り物腰の上品な硬派な女の子だが、祐一と出会うといきなりキャラが変わる。
恋愛沙汰にはあまり踏み込まない水瀬さんちにおいて、恋愛フラグを必死に立てようとする希有な存在。
口癖は「運命、ですから……」(回を重ねるごとに言い方がねっとりとしてくる)。
他にも妄想で未来日記を書いたり、既に結婚した気になったり、祐一の日記をどこからともなく現れて朗読したり。
回を重ねるごとにどんどん行動がエスカレートしていき、徐々に祐一をドン引きさせている。
ちなみに妄想も大正ロマン。天野はやっぱりおばさんくさ……。
本作のダークホース二号。性格は原作と変わらず慇懃無礼で嫌な奴である。
が、そのプライドの高さを強調されたことで、憎めないウザキャラとして描かれている。
原作では政治的な意味合いで懐柔しようとしていた佐祐理に対し、本作では恋愛感情を持っているという設定。
よって、佐祐理が絡むと万札を両替してクレーンゲームに挑んだりして張り切るのだが、最後は無様なオチを飾るのがお決まり。
その性格から祐一には毛嫌いされているが、秋子さんからは祐一の友達とみなされ、やたら親切にされている。
続編の神尾さんちでもそれらしき人物が登場、祐一らしき人達と一緒にAIR世界へ出かけている。
水瀬さんち時代と比べると随分と仲良くなったものである。
秋子さんのジャムに対する評価は一生わからない。
名前自体は祐一の口からよく出るものの、本編にはほとんど登場しないキャラクター。
彼を取り上げたメイン回も二回のみで、題材が同じな実質前後編の内容となっている。
祐一曰く意外とロマンチストらしい。
後の古河さんちの影薄キャラ、藤林杏&芳野祐介の先祖であるが、単独エピソードがあるだけマシである。
掲示板
3 ななしのよっしん
2014/08/12(火) 02:30:37 ID: HxsAMWSKUr
お~い、誰かDVD-BOX特典の内容を知ってる人はおらんか?
4 ななしのよっしん
2020/03/18(水) 06:34:24 ID: 1ZQ6Q9U2S7
個人的には、100%ヲタ向けの美少女恋愛ゲームのキャラクターファンラジオで
一般人が聴くようなバリバリのJ-POPが流れてたのが印象的だったな
そうなった裏事情とかは知らないが、
彼女たちも基本は自分たちと同じような日常を生きてる、
と感じられるような気がした。
これがのちにアイマスの歌姫楽園や、きらら系日常萌えにつながっていったのかもしれない。
5 ななしのよっしん
2024/08/21(水) 14:55:53 ID: ga+AdK6tND
このラジオにかかわった人で、はちくまのゲーム触ったんか?ってくらい久瀬がプッシュされてたな
さすがにはちくまにあった陰陽云々的なのは反映されてなかったが、いつのまにか水瀬さんちに上がり込んで朝食をたしなむみたいなのはあったな
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最終更新:2025/12/12(金) 13:00
最終更新:2025/12/12(金) 13:00
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