給食とは、配膳などによる食事の供給、または供給された食事である。
一般的に給食と言えば、小中学校などで行われている学校給食のことを連想する者が多い。
学校の給食といえば全国一律で食べられているイメージがあるが実態はそうではない。
小学校では全学校の99%で給食を実施しているが離島や僻地で弁当を持参する学校が依然として残っている。また関西・近畿地方では中学校から給食がなくなる学校が増え、神奈川県に至っては全中学校の半分以下となっている。またご飯だけを家から持参したり、牛乳だけ飲まされる学校もある。
この為、地域や世代によって給食に対するイメージは大きく異なる。
また、残すと怒られたり完食するまで居残りさせられたりでトラウマを植えつけられる人も多い。
義務教育で給食が提供されるのが当たり前となった昨今では、給食費を払おうとしない保護者が現れ、問題となっている。(給食費未払い問題)
日本における学校給食の始まりは現在の山形県鶴岡市にある大督寺の境内にあった私立忠愛小学校で生活苦の家の子を対象に握り飯と焼鮭、菜といった簡素な食事を提供したのが始まりと言われている。
戦後、日本は敗戦による荒廃と深刻な食糧不足に陥り児童の健康・発育にも大きな影響を与えていた。この事態を重く見たGHQの指導により全国の小学校で安価で栄養価が高いパンの給食が開始されたが、これはアメリカ合衆国にて小麦が余剰状態であったことから消費先として日本の給食に導入したという[1]。同時にアメリカ合衆国で余剰になっていた脱脂粉乳を日本人に不足していたカルシウム源として導入した。かなり年齢高めの方が「超絶に不味い脱脂粉乳」を飲まされたと給食思い出話でやたらと語りたがる。
給食と言えばパンと牛乳、この形式は1954年の学校給食法成立により確立した。
日本経済の安定化により1980年代には米飯給食も行われるようになり、給食の献立も和食や中華、近年ではキエフ風カツレツキーウチキンといったウクライナ料理やパリ五輪に合わせたフランス料理などバリエーション豊かに様々なスタイルで提供されるようになった。
給食の単価は地域により異なるが、小学校低学年で一食あたり250円、高学年で280円、中学校で320円が平均となっている。単価には給食調理員の人件費や光熱費は含まれず純粋な原価であり全てコミなのでめっちゃ安い。給食費未払いはこの良心的な値段を考えてからにしてもらいたいものだ。給食費未払い問題はどこにでも存在することだが、学校によってはそんな問題どこ吹く風、というところもある。
給食の献立を作るのは管理栄養士の仕事であり、レシピや味の付け方なども変わってくる。管理栄養士が変わったら味噌汁の濃さが変わった、という事もある。管理栄養士以外の給食調理員も大勢いるが決められたとおりに作るだけなので給食の味は実質管理栄養士が握っている。また、ヤンニョムチキンのようにネットでバズってたり季節やイベントに絡めたワケの分からないメニューを持ち出すのも管理栄養士特有の現象。
管理栄養士は1年間全ての献立を作る必要があり、また新メニューの開発もしている。大抵の地域では3ヶ月毎に3か月分の給食をあらかじめ組み立てるため締切までにどうしようかと悩み、栄養バランスや豚肉と豚肉でかぶったりとかなど似通ったメニューか続かないかなども考慮しなければならない。そしてなにより児童生徒の喜ぶ姿のために献立を考案し取り入れる。栄養価だけでなく、コスト、そして健康を考えて塩味やうま味を生かす調理法など全て考えて組んでいる。給食を何気なく食べている裏でこんな苦労が起きていたり……だが冷凍食品やファーストフードに慣れた現代っ子には味が薄いとか不味いとか言われてしまう。
給食が不味いとは言い切れないが、たまにみかんご飯のようなトラウマメニューを生み出してしまう。
そういう時は管理栄養士のせいなのでそういうときは管理栄養士を責めましょう。
給食では児童生徒が給食着を着て1人分づつ配膳するのが一般的だが、学校によっては食べたい分だけ取り分けるバイキング給食を行うところや、セレクト給食と言うものが組まれているところもある。例えば、焼きそばかナポリタンか、みたいに事前にアンケートをとり、選択肢の中から好きなものを選べる、というものだ。なるべく半々にわかれるようにメニューを決めるのにも苦労する。
一昔前までは各学校に給食室があったが、老朽化やコスト削減のため人口の多い地域などでは地域の給食センターでまとめて作られたものが各学校に配達される。また、給食そのものを競争入札で民間の給食業者に委託している場合もある。そうした給食ではおかずが一人分弁当箱に詰められていて配膳の必要が無いなど通常の義務教育で提供される給食とは少し趣が違ったりする。
そうした学校では給食室が廃止されマルチメディアルームに改装されたりしている。
私立の有名校などでは「給食は学校のステータスだ!俺が究極の給食を食わせてやる!」とばかりに、有名ホテルに給食を作ってもらう学校もあるんだとか。
掲示板
306 ななしのよっしん
2025/12/07(日) 11:32:38 ID: uKtFoF3QJG
給食センターで働いてた俺が「最近の給食は少なすぎるだろ!」とか言い出すへずまみたいのに実情を書いておくね
1・本文説明にもあるが昔は各学校に給食室があり、給食のおばさんが調理していたが、今はほとんどの学校で給食室が無くなり、民間の業者に委託している。結果、当然民間業者なので価格競争が起こるので、安い業者が入札できる(つまり業者は安い予算で給食を作らざるを得ない)
307 ななしのよっしん
2025/12/07(日) 11:34:31 ID: uKtFoF3QJG
2・子供の残飯の量で人気・不人気を決められ残飯が多いと他業者へ委託先を変えられる。なので余計なかさまし料理や、最近の子供が食べ慣れていないメニューは使い辛い。
我々が子供の頃の給食にはジジババが好む和食系メニューが多かったと思うが、あれがかさまし・低コストで作れるメリットがあったので、量が多く見えたのだ。
ところが最近は核家族化・洋食化が進み、子供がほとんど口にしないメニューが増えた。それらを出すと「食べたことが無いから」という理由で残飯が増える。
結果、子供の好みに合わせたハンバーグだの唐揚げだのの高コストおかすの1点豪華主義になる。そして予算の都合上、全体の量・質が下がる。という悪循環。
3・現在の学校は昔みたいに「残さず食え」という指導ができない。結果、子供が残さず食べてくれる食べ慣れた、人気のあるメニューに偏らざるを得ない。繰り返すが残飯が多いと業者はクビを切られる
もちろん業者も子供に媚びるだけではなく、日夜残飯のでないメニューを試行錯誤しているのだが「競争があるので予算が限られている」「残飯が出ると契約を切られる
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
308 ななしのよっしん
2025/12/07(日) 11:38:09 ID: UxDz0BScjD
興味深い意見だと思う。
あとは単純に食材も光熱費も天井知らずにあがってるから安くすればそれだけ量が減りやすいのもあるでしょうね
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最終更新:2025/12/21(日) 08:00
最終更新:2025/12/21(日) 08:00
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