ウィンディ(遊戯王VRAINS)とは、アニメ『遊☆戯☆王ヴレインズ』の登場キャラクターである。
鴻上博士が作り出した6体のAI「イグニス」の内の1体。またの名を風のイグニス。
第1話以降、他のイグニス共々行方知れずとなっていたが第55話「未知なる世界へ」において、逃走したボーマン達を追ってLINK VRAINSの最下層に存在する侵入禁止エリアに突入したPlaymaker達の前に現れた。Ai、不霊夢に続いて本格的に登場した3体目のイグニスである。Aiの目つきを小さく鋭くし、体色を黄緑色にした様な姿をしていて、体表には流れる風を思わせる文様が浮かんでいる。「ウィンディ」という名前は、人間にもわかる固有名として自ら名乗った。
初登場時は風の様に飄々とした捉えどころのないノリ(イグニスジョーク)でPlaymakerたちを困惑させた。ハノイの騎士やサイバース世界崩壊により、人間をあまり信用しておらず、普段は自らの思い通りに動く人型プログラム「エコー」の上に乗って行動している。
ここで何をしているのか聞かれると、サイバース世界の再建のために他のイグニス達を待ちながら、サイバース世界を滅ぼした敵を誘き寄せて倒す為の罠として、進入禁止エリアの中に突風吹き荒れる峡谷の様な「風のワールド」を構築したと語る。
ここに誰か来なかったか聞かれると、怪しい気配がワールドの端に現れたと答え、その場所へ導く代わりに他の部外者(ブルーガールとゴーストガール)の排除を要求し、Soulburnerがブルーガールと戦うことになった。その間に目的の場所へたどり着いたPlaymakerは、待ち受けていたボーマンとマスターデュエルを行うが、ボーマンは自身とPlaymakerの信じられない因縁を語りだし、スピードデュエルでないにもかかわらず「Storm Access」を発動する等の異常事態に見舞われ、なんとかPlaymakerの勝利に終わるも、直後にワールドは崩壊を始め、ウィンディとは再会することなく結局全員撤退を余儀なくされた。
その後、だいぶ後になってウィンディは再登場するのだが・・・。
ここから先は重大なネタバレを含みます。
何のためにだよ!?
第68話「密会」にて、間に合わせで作ったハリボテのサイバース世界にAiを誘い込み、人間の支配を目論む光のイグニス「ライトニング」と共に久々に現れた。
共にサイバース世界を再建し、人間を支配しようというライトニングの誘いを、人間の可能性を信じ答えを保留にしてその場を去ろうとしたAiと、追って来たPlaymakerを捕縛して口封じのためにデータを吸収しようと襲い掛かるが、直後にハノイの三騎士とスペクターを伴ってリボルバーが突入して来たためマスターデュエルで迎え撃つことになった。
ライトニング側に付き人類を敵視しているが、ウィンディ自身はそもそも元から人間嫌いであったらしく、リボルバーからロスト事件被害者、即ちそれぞれのイグニスのパートナー達の内、ウィンディのパートナーである人物がAIの暴走による自動車事故に巻き込まれている事を指摘されると、「ずっとそばに居ると鬱陶しい」、だから「いらない」という身勝手な理由で葬ったことを悪びれもせず暴露した[1]。リボルバーによると鴻上博士はこのことを知って深く後悔していたらしい。
リボルバーとのデュエルでは、一進一退の攻防の末にリボルバーのエース《ヴァレルロード・ドラゴン》を前にしてライフが1000を切ると、マスターデュエルにもかかわらずスキル「Storm Access」を発動。実はボーマンが上記のマスターデュエルで「Storm Access」を発動できたのも、そのデュエル直後に「風のワールド」が崩壊したのも、ボーマンがウィンディ達と繋がっていたためであった。ウィンディはイグニスの中で最もデータストームの扱いに長けていると自負しており、「僕は風のイグニス、僕以上に風を上手く操れる奴は居ない!」、「あいつも、お前達も、所詮猿真似だ」と豪語する。
その後、「Storm Access」で手に入れたリンクモンスター《嵐闘機艦(ストームライダーシップ)バハムートボマー》をリンク召喚し、《ヴァレルロード・ドラゴン》を破壊。その効果と攻撃によりリボルバーを残りライフ100まで追いつめるが、彼の新たな切り札であるシンクロモンスター《ヴァレルロード・S・ドラゴン》をシンクロ召喚され返り討ちにあう。
デュエルに敗北後、ハノイの三騎士が用意した特製のウィルスに全身を貫かれて消滅しかけるも、侮ったのが敗因と言いつつ計画の途中で彼が失なわれるのは都合が悪いライトニングに助けられ、一命は取り留めた。しかし、ドクター・ゲノム曰くこのウィルスは「人間で言えばDNAを根こそぎ破壊する」ものであったために身体はぐずぐずに崩れてしまい、後に修復され原型こそ復元したものの完全には修復できず、頭部が半分欠け(埋め合わせる様に殻の様なもので覆われていた)、全身には痛々しい傷痕が残ってしまった。それに対する怒りは尋常でなく、「修正のきかないバグを見るような目」で見つめるライトニングに当たり散らし、人間への復讐を仄めかしていた。
あくまで論理的結論としてAIが人類に取って代わるのが未来の為と考え、それどころか自身の限界すら省みてPlaymakerとAiをモデルとしてボーマンを創り出したライトニングに対して、ウィンディは人類の後継種として人間を完全に見下しており、企てが露見した後はその本性を隠しもしない。また、自身のパートナーを葬った事、マスターデュエルでのスキル使用、後に同胞であるアースの消滅を聞かされても、こちら側に付くことは無いと踏んでいたため、始末する手間が省けたと喜々として語るなど、過去のシリーズ作品に登場した外道キャラに通ずるものがある。
第84話「静まらない過去」にて、人類の存亡を前にPlaymaker達とリボルバー達は協力してライトニング勢の居場所「ミラーLINK VRAINS」の存在を特定したその頃、ウィンディは動き回れるほどに回復していた。失った右目にはWの文字をあしらった眼帯を着け、緑のマントを羽織り、身体の傷痕に包帯が巻かれた痛々しい姿だったが、傷への仇討ちを誓い彼らを待ち受けていた。
Playmaker達が「ミラーLINK VRAINS」に侵入して来た後、スペクターに圧倒的な力の差を見せつけ倒したライトニングを見て、次は自分がリボルバーに復讐をと考えていたが、ライトニングに「君は今、冷静さを失っている」と指摘され、止む無く彼の指示により先にSoulburnerと戦うことになった。
飛行機の墓場の様なエリアで不霊夢との舌戦から始まったデュエルは、「ストームライダー」のトリッキーな効果とウィンディの煽りを交えつつ先攻初手で《嵐闘機艦バハムートボマー》をリンク召喚し、バーンダメージを与えてSoulburnerを徹底的に煽りまくった。それに対してSoulburnerはだいぶイラついていたが、不霊夢が冷静に宥めているのを見たウィンディは彼に「邪魔臭くねえか?不霊夢よ。お前も自分の意志で戦いたいだろ?」と、パートナーの不要さを説く。
身勝手な理由で自身のパートナーを葬ったウィンディに対し、不霊夢はパートナーの人間から生まれた我々が、彼らから希望を奪って良い資格は無いと訴えるが、尚もパートナーの存在を全否定し続けるウィンディに、二人は遂に「容赦なくぶちのめす」ことを宣言する。
Soulburnerは、リンクモンスターメタ効果を持つウィンディのフィールド魔法を無効化することで、反撃を試みるが、彼は更に強力なフィールド魔法を展開して対処。Soulburnerのモンスターを攻撃力で圧倒し全滅させる。風前の灯火と化したSoulburner達を吹き飛ばしてやると豪語するも、彼らはしぶとく蘇生や転生を繰り返して《転生炎獣ヒートライオ》に3回攻撃権と貫通効果を付与し、遂にバハムートボマーは撃墜される。ウィンディは見苦しく命乞いをするも、二人は宣言通り容赦なくぶちのめした。
ヒィ~!
な~んちゃって
ウィンディは手札の《嵐闘機ガルダイバー》の効果を使い、LP550でヒートライオの猛攻を耐え凌いだ。全てはスキル「Storm Access」の発動条件を満たす為、最後の一撃まで敢えて受けていたのだ。
攻撃を終えたSoulburnerは、不霊夢の忠告を無視してカードをセット。次のターン、ウィンディは目論み通り「Storm Access」を発動し、手に入れた嵐闘機の旗艦《嵐闘機旗艦バハムートボマー改(ストームライダーフラッグシップバハムートボマーカスタム)》をリンク召喚し、バハムートボマーを倒したヒートライオをその効果で永続魔法化し、セットされたカード諸共破壊。不霊夢にSoulburnerのプレイングミスを指摘しながらバハムートボマー改の攻撃で止めを刺そうとするが、セットされたカードは墓地にある場合に発動できる効果を持ったブラフであった。二人は意趣返しに一芝居打ったのである。
その効果によりこのターンを凌がれ、Soulburnerは次のドローによって《転生炎獣ミラージュスタリオ》をエクシーズ召喚。その効果で《転生炎獣Bバイソン》を特殊召喚し、Bバイソンの効果でバハムートボマー改とフィールド魔法の効果を無効化。更に転生リンク召喚したヒートライオの効果で弱体化したバハムートボマー改を戦闘破壊されて敗北した。
敗北したウィンディの身体は炎上し、リボルバーに敗北した時同様ライトニングに助けを求めるが、「愚か者につける薬はなかったようだな」と完全に見放されてしまい、消滅しかかったデータは不霊夢が吸収し預かることになった(ライトニングもここまで織り込み済みだと思われる)。
パートナーとの絆の前に敗北した事を最期まで認めなかったウィンディは、不霊夢に呪詛を吐きながら取り込まれていった。
不霊夢・・・この恨み忘れねぇ。
呪ってやる、貴様を呪ってやる!
彼の使うデッキは「嵐闘機(ストームライダー)」と名の付く風属性・サイバース族のモンスターを主力とする【嵐闘機】。
リンクモンスターは「嵐闘機艦(ストームライダーシップ)」、或いは「嵐闘機旗艦(ストームライダーフラッグシップ)」の名が付く。
名前の由来となるUMA含む伝説上の生物と帆船が合体した飛空艇の様な姿のモンスターと、いくつかのサポート魔法で構成されている(カード名の隣は名前の由来)。
強いて言うならフィールド上の特定のゾーンにカードが有る時や無い時を条件に発動する効果が多いリンクモンスターメタ。効果の発動を阻害してしまう為か、彼の陣営が切り札とするある魔法カードを使わなかった。前述の理由で永続魔法や罠を使わない代わりに、多数の手札誘発系カードと複数種のフィールド魔法を投入し、モンスターにしても任意でフィールドから退場出来る様な効果持ちがおり、お互いの盤面を常に支配する戦術を取る。
ちなみにリンク召喚時の口上は「現れろ、我が行く手に吹き荒れるサーキット!」
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最終更新:2024/04/24(水) 21:00
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