モンスターハンターNowとは、Niantic, Inc.によってiOS/Androidで展開されているモンスターハンターシリーズのスマートフォン向けゲームである。公式の略称は「モンハンNow」もしくは「MHNow」。
Android版、iOS版共に2023年9月14日に配信開始された。
配信直前の9月11日の時点での事前登録人数は300万人を達成、同月23日にはグローバルダウンロード数が500万を達成。[1]
概要
ポケモンGOなどで有名なNiantic, Inc.がカプコンと共同で制作したスマートフォン向けに発表されたモンスターハンターシリーズ。
位置情報ゲームで有名なNiantic, Inc.の他作品同様、実際の位置と連動し森林、砂漠、沼地、雪原(シーズン4から追加)が一日ごと(日本時間9時)でフィールドが変化、各地のランドマークのポイントで採取を行ったり、モンスターがいる場所へ向かい狩りを行う。
ゲーム内容としては他のスマートフォン向けのモンハン作品同様に簡略化されており、戦闘時の基本操作は攻撃するためのタップと回避と移動を行うためのフリック操作のみ。
小型モンスターには特に狩猟時間は設けられていないが、大型モンスターとの狩猟時間は75秒で部位破壊や状態異常にすることも可能。
戦闘中に毎日支給される応急薬やゲーム内のジェムと交換できる回復薬を利用できるが体力が無くなった際の応急薬や回復薬があれば時間内なら何度でも復帰は可能である。
しかし、体力が3割未満の場合、新たな大型モンスターとの戦闘は出来ずアイテムで体力を回復するか時間経過による体力の回復を待つ必要がある。この他、いつでも冒険モードにしておけばオトモが一定数のアイテムを採取しておいてくれるオトモカバンや使用することでモンスターと好きなタイミングで戦闘できるオトモペイントボールなどもある。
2024年12月現在のモンスターは『モンスターハンター:ワールド』及び『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の他『モンスターハンターライズ』の物を準拠、武器種は片手剣、大剣、ハンマー、太刀、双剣、ランス、チャージアックス、ガンランス、スラッシュアックス、ライトボウガン、弓、ヘビィボウガンとなっており、モンスター、武器種ともに追加されていく予定。また、オリジナルモンスターについても協議中とのこと。
武器種
先述の通り2024年9月現在では『ワールド』シリーズの他に『ライズ』シリーズも追加されているが両作品に登場したモンスターの装備はワールド準拠のデザインになっている。
切れ味ゲージや弾数の概念は無く、近接武器では武器が一部を除いて弾かれることは無く、ボウガンも装填数の制限こそあるもののリロードすれば無限に撃てる。
基本的にタップによる攻撃なので武器によるコンボは本家に基づいた動きではあるが、タイミングよくフリックで回避したことで起きるジャスト回避からの派生や、攻撃を当て続けて溜まったSPゲージによる各部機種ごとによって異なるSPスキルによっての攻撃もある。なお、SPスキル発動時は無敵状態になるので回避やチャンス時の作成などに活用していきたい。
剣士(近接装備)
- 片手剣
最初から使える有一の武器で今作のプレイヤーの誰もが一度は使うことになる武器。
最初の武器という事もあって手数に優れ、剣による斬撃と盾による打撃でダメージを与える。
長押しで可能な「ガード」はリリース開始時点では有一可能な武器だった。
SPスキルは「ジャストラッシュコンボ」で強力な連続攻撃をモンスターに浴びせる。 - 大剣
ある程度ゲームを進めると使えるようになる武器。
本家同様1発のダメージ量は高く小型モンスターなら1撃で仕留めることも可能。
長押しによる「溜め切り」はさらに火力が出るが隙も大きい。
SPスキルは「真・溜め斬り」は渾身の力を振り絞った斬撃をモンスターに叩き込み、大ダメージを与えることができるので使うチャンスを見極めたい。 - 太刀
さらに進めると解放される武器。
しなやかな動き、状況に応じた連続攻撃が強力な武器。
モンスターを攻撃することで「練気ゲージ」という独自のゲージを一定量溜めると攻撃力が上昇するが、ダメージを受けると「練気ゲージ」が減少してしまう。
長押しの際は納刀状態になり居合による抜刀が可能。
SPスキルの「気刃兜割」は突きを放った後、大きく飛び上がり上空から斬り下ろして大ダメージを与えることが出来る。 - ハンマー
太刀と同時期に解放される武器。
破壊力と機動力を合わせ持ち、リリース開始時では片手剣の盾攻撃以外では有一の打撃武器。
頭を攻撃することでモンスターを気絶させることも出来る。
長押しすることで、力を溜めながらモンスターとの間合いを詰め、威力の高い溜め攻撃を放つことが出来る。
SPスキルの「回転攻撃」はハンマーを振り回しながらモンスターに連続でダメージを与え、最後に強力なアッパー攻撃を繰り出すことが可能。 - 双剣
2023年12月より解禁された武器。
手数と機動力を合わせ持ち、ランスと共に解禁された武器。
独自要素としてスタミナゲージを持ち双剣の代名詞ともいえる「鬼人化」の管理に使われる。
「鬼人化」することによりアクションが変化し攻撃性能が上がるためスタミナゲージを管理しながら戦う。
SPスキルの「空中回転乱舞・天」はその名の通り天高く舞い上がり、モンスターに対して高速の切り刻みを行う。 - ランス
2023年12月より解禁された武器。
「ガード」による高い防御性能と長いリーチを持ち、双剣と共に解禁された武器。
片手剣と同様に長押しで「ガード」が可能でそこから「カウンター突き」を行うことが可能。
タイミングよく「ガード」することにより被ダメージを抑えつつ強力な反撃が可能。
SPスキルの「突進」は小ダメージを突進で与え続けたのち最後に強力な一突きによる大ダメージを与える。 - チャージアックス
2024年3月より解禁された武器。
小回りの利く剣、高威力の斧、2つのモードで立ち回る武器。
剣モードでエネルギーを蓄積し、斧モードで貯めたエネルギーを消費しで威力を高めることが可能で剣モードでは「ガード」も可能。属性強化も可能で火力が底上げされる。
SPスキル「超高出力属性解放斬り」では、剣と盾を合体させた斧モードでそのエネルギーを解放して強力な攻撃を繰り出すことが可能で前述の属性強化後はさらに火力が上がる。 - ガンランス
2024年6月より解禁された武器。
ガンランスは、ランスの堅固さに砲撃機能を追加した武器。
基本操作は肉質無視の固定ダメージを出す砲撃をメインになるが竜杭砲も属性と組み合わせると高火力を叩き出せる。
SPスキル「【SP】竜撃砲」では最高峰の技術を応用して完成させた、強大な威力の砲撃を繰り出す。 - スラッシュアックス
2024年12月より解禁された武器。
リーチの長い斧モードと素早い手数で攻める剣モードの2つのモードを使い分ける武器。
制限時間の短い今作では斧モードと剣モードの使い分けが大事になってくる。
SPスキル「零距離解放突き」はモンスターに張り付き一気にビンエネルギーを叩きつける。
ガンナー(射撃武器)
- ライトボウガン
ハンマーや太刀と同時に解放される遠距離から攻撃ができる武器。
ボウガンによって使える弾は異なり、各モンスターと相性の良い弾を選ぶことでより有利に立ち回ることができる。
SPスキルの「反撃竜弾」は着弾すると大爆発を発生させる強力な弾を発射して、モンスターに大ダメージを与えることが出来る。 - 弓
先の3武器種と共に解放される中距離からの攻撃を得意とする武器。
長押しをすることで「溜め射撃」を放つことが出来る。
最大で4段階まで溜めることができ、溜め段階によって異なる種類の矢を放つことも可能。
SPスキルの「竜の一矢」では、予備動作が大きいものの、貫通効果を持つ高威力の矢を放つことが出来るのでタイミングを見つけよう。 - ヘビィボウガン
2024年9月より解禁された武器。
ライトボウガン同様弾種は各ボウガンごとに決まっているが各種属性弾の他に状態異常弾と組み合わせられている。
また、デフォルトでシールドがついているため攻撃や回避を行っていない場合オートガードが発動する。
SPスキルは2種類あり各ボウガンによって決まっており「【SP】機関竜弾」は無数の機関竜弾を絶え間なく撃ち込む、怒涛の連続射撃、「【SP】狙撃竜弾」では脅威的な破壊力の狙撃竜弾を撃ち込む、一射入魂の狙撃を行うので同じ属性同士でも使い分けが可能。
登場人物
- プレイヤー
現実世界にいたプレイヤーの分身にして主人公。
突如として現実世界に現れたモンスターに驚くものの、同時に現れた片手剣を手にしたことでモンスターと戦う力を得た。 - クアリリ
「彼方の世界から来た、ハンターたちの導き手」
彼方の世界から現れた、凛としたたたずまいの女性でゲーム内での案内人。
元々ギルドでも屈指のハンターだったが、今は訳あって前線を退き、後進の育成や補佐に徹していた。
ギルドの任務中に、今回の異変に巻き込まれ、こちらの世界にやってきた。
モンスターのことを熟知し冷静にハンターたちを導く一方で、好奇心が強くこちらの世界にしかない新しいものに興味津々。 - センパイ&オトモアイルー
センパイはクアリリと同時期にやって来たオトモアイルーでシーズン4まではプレイヤーのオトモだったが新たにプレイヤーのオトモアイルーがやってきたことにより『センパイ』の名をクアリリにつけてもらった。なお、オトモアイルーはエディットが可能で自分の好みの名前と姿にできる。
双方、戦闘には参加しないがプレイ中にハンターの周辺にある素材アイテムを拾ってくれる他、先述の通りいつでも冒険モードにしておけばオトモカバンがいっぱいになるまで素材アイテムを拾ってくれたり、持っていればオトモペイントボールでモンスターをペイントしてくれる。
モンスター
2024年12月時点で実装されている大型モンスターはMH:W、MHW:Iの他にMHRiseに登場したモンスターから選ばれた物になっている。
モンスターには強さによって1~10のグレードが設定されており高いグレードからレア度の高い素材が出やすくなる他、一定のグレード以上の個体からしか取れない素材もある。
ただし、一部のモンスターはイベントで狩猟する以外には後述の大連続狩猟や乱入の時のみ狩猟が可能であり2024年3月より導入された『シーズン』によってシーズン内に狩猟可能なモンスターの種類が変わる。
また、亜種モンスターなど一部のモンスターはシーズンストーリーをクリアすることで設定されたエリアに低確率で出現する。
実装モンスター
以下は2024年12月現在までの実装及び予定モンスター(おおよそ実装順)
初期(シーズン実装前)
ドスジャグラス
クルルヤック
プケプケ
ボルボロス
ドスギルオス
トビカガチ
パオウルムー
ジュラトドス
アンジャナフ
リオレイア
レイギエナ
ディアブロス
リオレウス
ディアブロス亜種(※イベントで先行解禁、その後恒常化)
リオレイア亜種
ラドバルキン
バフバロ
ベリオロス
ジンオウガ
リオレウス亜種
シーズン1
ツィツィヤック
オドガロン
イビルジョー
プケプケ亜種
シーズン2
バサルモス
フルフル
クシャルダオラ
タマミツネ
テオテスカトル
パオウルムー亜種(※有料イベントにて先行解禁、シーズン3より一般解禁)
シーズン3
アケノシルム
マガイマガド
ラージャン
リオレイア希少種(※有料イベントにて先行解禁)
リオレウス希少種(※有料イベントにて先行解禁)
ネルギガンテ(※有料イベントにて先行解禁、シーズン3クライマックスイベント以降恒常化)
シーズン4
ウルクスス
ラングロトラ
イソネミクニ
ティガレックス
大連続狩猟
2023年12月のアップデートにて追加された要素。
マップ各地にある特定のポイントにて時折発生するイベントで発生の約20分前に予告が始まり、発生後25分間の間、最大計5体のモンスターと連続で狩猟することが出来る。
狩猟対象のモンスターは強さランクの傾向はあれどランダムで戦うことになる他、モンスターの強さを表示する星の数が同じでも通常時よりも強化されているが、通常時のモンスターが参加人数により体力が変動するのに対し大連続狩猟時は体力が固定されている。
なお、参加するには発生ポイントまで近づく必要があり、参加中に離れてしまうと途中で終了になるので注意。
また、大連続狩猟の成功失敗に関わらず一度大連続狩猟に参加した時点で180分の待ち時間が発生するので、基本的に連続での参加は不可能であるが「大連続狩猟チケット」を消費することで待ち時間に関係なく参加できる。
2024年4月のアップデートにて大連続狩猟発生ポイント周囲に他のプレイヤーがいない場合に限り、範囲が拡大され遠距離でのマッチングが可能になった。
例としてはグレード6のジンオウガの狩猟待機画面でしばらく待つと遠くの大連続狩猟ポイントで同じ条件で待っている人と自動でマッチングされる。
ただし、先に書いたように近くにプレイヤーがいるとマッチング判定が拡大されなかったり、1回の狩猟ごとにマッチングするため遠距離マッチングの場合は特定のプレイヤーと必ず連戦できないので注意。
乱入
2024年3月のアップデートにて追加された要素。
通常マップにもやのようなエフェクトのかかった『不安定エリア』が出現するようになり、そこでは一部のモンスターと会敵した際にランダムでMHP3rdの乱入時と同じような演出が入り別のモンスターが乱入し標的に変わる。
乱入したモンスターは最初の狩猟対象のモンスターの強さは元々のモンスターと同じグレードに設定されるものの2024年3月現在では乱入してくるのはイビルジョー固定のため基本は本来の目的のモンスターよりも格上のモンスターになるので注意が必要。
乱入してもすぐに戦闘になるわけではないので落ち着いて装備の変更や離脱も可能なほか、狩猟の失敗、離脱した際でも乱入モンスターはその場に残るのでリポップのタイミングまでは再戦が可能。
古龍迎撃戦
2024年6月のアップデートにて追加された要素。
基本的に大連続狩猟と同じ条件で開催されるが難易度は高く討伐報酬は通常の報酬の倍である8枠になる。
内容は体力によって前半後半の2段階に分かれており開始75秒で1段階目の体力を削ることでその時点での残り時間に75秒が追加され後半戦になり体力を削り切れば討伐完了になる。
前半戦で時間切れの場合は失敗に後半戦で時間切れの場合は撃退になり4枠の撃退報酬を受け取ることになる。
2024年9月現在で実装されている古龍はクシャルダオラとテオテスカトルでともに後半戦移行時にそれぞれの即死クラスの大技を広範囲に放つ。
なお、撃退の場合は討伐と同様の処理が行われるため報酬量の関係から問題にもなっている。
次元リンク
2024年8月のアップデートにて追加された要素。
通常マップのモンスターに特定のアイコンが付き全世界のプレイヤーとグループハントが可能になる。
大連続狩猟とは違いグループハントのため体力の補正が入るので注意が必要。
実装時は次元リンクモンスターの感知範囲が通常のサークルよりも広かったがその後調整が行われ通常のサークルと同じくらいに変更された。
余談
本作の案内人であるクアリリであるが、奇しくも本作の運営であるNiantic, Inc.が手掛けるPokémon GOのキャラクターであるウィロー博士をデザインしたコザキユースケ氏がデザイン、実装イラストを担当したとのこと。[2]
関連動画
あったら追加してください。
関連項目
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関連リンク
脚注
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