陸奥守吉行(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士である。
概要、始まるぜよ
わしは陸奥守吉行じゃ。そうそう、坂本龍馬の佩刀として知られちゅうね。
土佐じゃー名刀として評判やったがやけど、龍馬の時代じゃ、もう刀は時代遅れじゃった。
けんど、それが世界というもんぜよ(刀帳)
坂本竜馬が佩刀していたとされる打刀。
どこか田舎くささは抜け切らない風貌であるが、
新しい物好きで、先を見据えた考え方を大事にする。
自身の野心と主への忠誠心、どちらに対しても真っ直ぐ。
刀種は打刀。ゲーム開始時に選択できる「初期刀」五振のうちの一振。
幕末の志士・坂本龍馬の佩刀として知られている。
立ち絵での笑顔の印象通り、豪快で明るい好青年。
親しみやすさに加え、先行ゲームの類似名キャラクターの愛称からの影響か、ファンからは「むっちゃん」の愛称で呼ばれることが多い。
戦装束の装甲の留め金や内衣には錨のマークがあり、たっつけ袴には波頭が描いてある。これは龍馬が「亀山社中」「海援隊」「船中八策」など、艦船に縁があったためと思われる。
内番衣装では頭に手ぬぐいを巻き、サツマイモがたくさん入った籠を抱えている。図録では「こじゃんと(※いっぱい)とれたぜよ~」という台詞がついており、上を脱いで逞しい上半身を晒した姿が拝める。
また設定では右脇腹から背中にかけて傷跡があることが示されており、龍馬暗殺時の「敵の刀を鞘ごと受けたが防ぎきれずに鞘が割れ、敵の刃は陸奥守の刀身に達した」という一説によるのではないかと推測されている。
口を開けば土佐弁が飛び出すほか、新し物好きという性格は坂本龍馬本人のイメージを強く反映している。
なお声を担当する濱健人は高知出身。2014年デビューの新人ながらも自然な土佐弁を演じており、現地の審神者からも高い評価を受けている。
本人のTwitterによれば、「土佐弁で芝居するのは、声優目指し初めてからの夢だった」とのこと。
刀よりも銃を重んじている姿勢や、戦いの際の「勝てばええんじゃ、勝てばなぁ!」という言葉から、実は合理的で冷徹な一面があるのでは?という意見もあるが、これに対してニトロプラスの原作Twitterアカウントでは「本来は戦を好まない優しい心の持ち主」とのこと。
出陣の際の台詞も「戦なぁ……必要なら、仕方ないがのぉ……」と、戦に関して気が進まないところがある様子が伺える。
龍馬が「これからは刀ではなく銃」だと話したという逸話(後述)を反映してか、初期刀を選ぶ際の自己紹介の台詞では「土佐じゃあ名刀として評判やったがやけど……龍馬の時代じゃあ、もう、刀は時代遅れじゃった」と少し寂しげに話す。だがその後に明るく「けんど、それが世界というもんぜよ!」と言い切っているところから、快活で進取の気性に富んだ性格のようだ。
その他の台詞でも「刀より銃」という言葉が多い。刀剣の付喪神としては究極の自己否定とも言えるが、それを卑屈になるような様子もなく朗らかに口に出している。ただし「明るく自己否定する」ところを逆に「無理をしているのでは」と心配したり、「ポガティブ」と評する審神者も居る。
参考までに現在、ゲーム本編およびメディアミックス中でポガティブな面は見せていない。念のため。
白刃戦や真剣必殺のグラフィックでは、左手に拳銃を構えた姿を見せる。
この銃は、龍馬が持っていたと伝えられるスミス・アンド・ウェッソンの「No 2 Army」と呼ばれる六連発リボルバー拳銃がモデル。
戦闘中の攻撃ボイスにも「よお狙って……ばん!」と銃で撃つらしき台詞がある。だが、この「ばん!」は銃声ではなく台詞として口で言っている。敵のダメージエフェクトも斬り付けられているエフェクトである。もしかして斬り付けながら口で「ばん!」って言ってる?
ちなみに彼はゲームシステム上、銃兵を装備できない。「特二」とかでどうにかなりませんか。
坂本龍馬は思想の違いから新撰組に敵視されており、新撰組から命を狙われていたとも言われている。そのためかゲーム中では「新撰組の刀とは喧嘩になりそうぜよ」との台詞もある。
新撰組局長の愛刀である長曾祢虎徹(刀剣乱舞)と1-4「維新の記憶:鳥羽」へ出陣すると回想『近藤VS龍馬』が発生。元主への感情に走った長曾祢が歴史修正に足を踏み外しかけたところを陸奥守が制止する。陸奥守は理性的に時代の移り変わりを諭しており、先を見据えた考え方を大事にする達観した精神が見えた。
その後、内番・手合せにおいて新撰組の刀と特殊会話が発生するようになったが、特に喧嘩にはなっていない。大和守安定(刀剣乱舞)が北辰一刀流の構えを見せると、龍馬が免許皆伝書を取得した流派のため嬉しそうに反応したり、長曽祢虎徹(刀剣乱舞)と手合せをして、胸中を知りたいなら手合せより言葉を交わした方がいいとするなど、前の主達の遺恨はさほど気にしていない様子。
戦闘に銃を使っているのかは解釈が別れていたが、和泉守兼定(刀剣乱舞)との手合わせ会話によると「銃を使えない状況だったら剣術を使う」という。龍馬が剣の達人だったのも影響してか、大和守安定と和泉守兼定からは「普段剣技を否定している割にはなかなか」「予想以上に綺麗な剣筋」とその腕前を高評価されている。
万屋に行く際の「商談ならわしに任せちょけ!」という台詞は、龍馬が亀山社中や海援隊においてグラバー商会との商談や貿易・海運業などを行ったことなどを反映したものと思われる。
2016年11月24日~12月15日の期間限定イベント「秘宝の里~楽器集めの段~」において、他の初期刀と共に「近侍曲」が実装。作曲を担当したのは「アルトネリコ」などで知られる志方あきこ氏である旨が発表され、話題となった。
2019年4月24日から開催のイベント「特命調査 文久土佐藩」ではキーキャラクター。ちなみに本イベントは4月2日に高知新聞朝刊の全面広告およびTwitterにて情報が解禁され、県外からの通販が多数申し込まれたほか、現地入りして新聞を入手する剛の者も確認された。
陸奥守を編成に加えてイベントを開始すると、歴史改変により封鎖された文久3年の土佐藩に飛び、そこで知己である肥前忠広(刀剣乱舞)・南海太郎朝尊(刀剣乱舞)と邂逅。回想が発生する。
正史では粛清され壊滅した土佐勤王党が藩を支配、恐怖政治を敷いている高知城下にて、逃げ回る「参政」を追跡し撃破。高知城に鎮座する首魁を目前にし、南海に聞かされた「歴史を守るは、刀の本能……」を複唱(極の場合は「やつらの本能は、どうなっちゅう」と続く)。その後首魁である「志士」なる新たな敵を打ち破り、任務は達成されるが、何故かそこには壊れた銃が残されていた。
意味ありげな顛末を経て肥前と南海が仲間に加入後、共に出陣すると2種の回想が発生。なお肥前の事は「肥前の」、南海の事は「南海先生」と呼んでいる。
極実装
初期刀は2018年4月から8月にかけて毎月一振ずつ極が実装されることが発表された。陸奥守吉行はその最初となり、4月10日のメンテナンスで「極(刀剣乱舞)」が実装された。
レベル70以降、四日間(96時間)の修行を経ることで極の姿になれる。
レアリティが一段階上がり、ステータスが大幅にアップした。極となった打刀男士の特性で、遠戦において両隣どちらかの刀剣男士をかばうことがある。
修行の手紙では、先を見据えた考え方を大事にする陸奥守の思慮深さが見える。
刀の時代の終わりを見て、その限界を日頃語ってきた自分が、刀としてより強く、でっかい男になろうというのはおかしな話だろうかと心情を語る。
しかし、審神者が現在相対している戦いは刀剣でなければ通用しない戦いと改めて示し、だからこそ陸奥守も再び刀としての自分を見つめなおす必要があると述べる。
修行先は土佐。土佐の刀であるためここしか向かう場所はなかった。そして、元の主・坂本龍馬と話をする必要があると思ったという。
また、「自分を形作るのは龍馬に対する人々の思いが占める部分が大きい」と認識していることが判明。限界を越えようとすれば必ずぶち当たる壁だと表現する。
飲み屋で遭遇した通りすがりの酔漢のふりをして龍馬との会話を成功させる。
得るものはあったようで、結局のところ、新しい道具も、古い道具も、使い方次第だと考えと述べる。
新しいからといっても万能ではない、この後に近江屋事件が起こって龍馬は銃で身を守れず死ぬ。しかし、新しいものがあることを知らず、古いものだけを使い続ければそれは選択肢を狭めるだけ。
陸奥守は次の時代を見据えつつ、そのために戦う刀になると表明、「見違えていききたわしを楽しみにしとおせ」と審神者の元へ帰還した。
帰還後は、「なーに、わしもおんしの本気に応えようとしたまでじゃ。一緒に世界、掴むぜよ!」と審神者の本気に心を動かされたこと、一緒に大望を掴もうと歩むことを告げてくれる。
審神者によっては陸奥守吉行極と世界を掴みながら、宗三左文字極と天下を取り、小夜左文字極と復讐を抱えて進み、平野藤四郎極やへし切長谷部極と地獄も供にする猛者も居そう。
新たな姿ではオレンジ色の着物を脱いで、インナーに着ていた袖のない黒い着物となり、その上に海軍の軍服めいたロングコートを羽織っている。このコートは、龍馬が結成して私設海軍・貿易などを担った組織「海援隊」がモチーフと思われる。籠手や脛当てなどの防具も増えてガードの固い服装になったが、胸元と脇は露出しているあたり、男の色気がある。
世界を掴もうと大きな夢に邁進しており、新しいことにもどんどん挑戦中。放置ボイスでは算盤を習得しようとする。一方、博多藤四郎極はITを習得した。万屋では「商談は、足元見られたら終わりぜよ」とさらにその辣腕に磨きがかかった様子。
2205年の装備を想定してか銃よりも新しい装備が欲しいとねだり、「大砲とか装備できんかの?」と言っていたのは「軍艦とか装備できんかの?」にスケールアップした。
隊長を任せれば「わしが、新しい時代へ連れて行っちゃる!」と導いてくれる。とても頼もしい。
戦はやはり少々気が進まないようだが、世界を掴むために腹を括ってくれる。
ボスマス到達では「やな空気やにゃ……こりゃあ明日を台無しにする、死の臭いぜよ」と憎々しげに発しており、やはり殺し合いは嫌っているようだ。他方、演練では戦術研究を楽しそうにしていることから、生死が関わらないなら乗り気な様子もある。
刀より銃という戦闘スタイルは変わらず、誉を取っても「ま、拳銃のおかげじゃな」と冷静に分析したのか控えめな姿勢を取る。しかし、銃に依存しているわけではなく、「いつかは、この銃も時代遅れになるじゃろう。その先を見据えるのが肝要ぜよ」と冷静に見通す視野の広さがある。
会心の一撃では「勝てるんなら、わしはなーんでも使うぜよ?」と発しており、邪道剣法の仲間とみなされたように型にはまらない戦い方なようだ。
真剣必殺では「わしが抜いた以上……おんしゃあ終いじゃ!」と、いざという時は刀としての本領を発揮。露出度が上がって逞しい上半身が拝める。
なお混同しそうになるが、真剣必殺で露わになる腹部の傷跡は血が出ており、例の傷跡ではないと推察される。加えて、図録で確認できる傷跡はゲーム内では立ち絵の角度から視認できない。
刀剣男士となったことで刀が刀らしく存在するままでは時代遅れだと、馬当番にも乗り気で取り組む。
畑当番では刀が廃れて農具のほうが役立つ時代はすぐそこだと平和な世を見据えて語り、充実した時間を過ごしたと農作も楽しんでいる。
刀剣破壊では「残念ながら……わしは、先に脱落ぜよ……。主よ、おんしはわしが見られんかった明日を……絶対に……」と審神者に志を託して事切れる。彼と一緒に歩む審神者は世界を掴む夢を見せてあげてほしい。
『刀剣乱舞-花丸-』を見たときの「面白い」って顔を写真機に撮るぞ!
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
物語の開始時点では7番目に顕現したという設定で、先輩刀剣男士の一人として登場。
基本的には上述の性格通りだが、これに加えて本作では写真にハマっているようで、第3話では平野藤四郎(刀剣乱舞)と鶯丸(刀剣乱舞)が「かすていら」を食べている時の記念写真を撮っていた。
しかし、この時に用いたのは幕末の写真師・上野彦馬が用いた湿板写真。アニメにもあるように白粉を顔に塗り、20~30秒ほどの露出時間を要して完成するという、時間のかかる代物だった。もっともコレでも当時からしたら新技術のようなもので、ダゲレオタイプ(撮影時間・2~3分)よりはマシな方である。なぜ2205年最新のカメラを渡さなかったし。
第4話では万屋でポラロイドカメラをゲットし、こちらも気に入った模様。
その場で早速同道した山姥切国広(刀剣乱舞)を撮影し、その後も花見の宴の様子を撮影して回っていた。なお、撮影した写真は審神者への土産として部屋の前に置かれていた。
第7話では「夏の思い出作り」と称して、参加希望者による海への一日旅行が実現。発起人である陸奥守も勿論参加した。
審神者手作りの派手なふんどしを着用して、水を得た魚の如く元気に泳ぎ回り、粟田口の短刀達の思い出作りの為にレンズ付きフィルムでスナップ撮影するなどしていた。
その後、EDでもAWT48のスペシャルライブの観客として登場。安定の夢オチだったけど。
第11話にて、前話でようやく顕現した長曽祢虎徹(刀剣乱舞)と前の主自慢合戦に突入。「明朗快活!」「勇往邁進!」「豪放磊落!」「徳量寛大!」「八面玲瓏!」「不撓不屈!」「外柔内剛!」「進取果敢!」と、やたら難しい四文字熟語を互いに連発した。
その後、新撰組の刀剣達と共に池田屋に向かうが……
オープニングではその長曽祢と縁側で将棋を指しており、腕前は陸奥守の方が上らしい。
また、すぐ脇に置かれていた湯呑は、坂本龍馬が生前愛用したと伝わる品と同じデザインである。特定班により情報が出ると、Amazonで取り扱われていた湯呑が即日完売したそうな。
そのうち最新のデジカメか一眼レフになるのだろうか……とか言ってたら、最終話で遂に一眼レフを入手。代償として審神者の財布がすっからかんになったが、刀剣男士達の集合写真を満開の万葉桜の下で撮影する。
続『刀剣乱舞-花丸-』でもカメラの進化は続く。
第1話では二眼レフカメラと8mmフィルムのビデオカメラを使い、写真と動画でこんのすけのあざといポーズをしっかり収めていた。
第3話の大運動会では8mmよりプロ向けである16mmフィルムのビデオカメラを入手、記録係(多分)および競技のスターターとして仕事を全うする。
第6話では刀剣男士の顕現数に本丸の規模が追いつかなくなったため増改築をするのだが、出不精な主に新しくなった本丸を案内すべくデジタルカメラで動画撮影をしていた。遂にフィルムカメラから脱却である。
ちなみに第8話でも終盤に第6話とは別のデジタルカメラで大包平・平野藤四郎・鶯丸の姿を撮影していたが、こっちのほうがちょっと古いデジカメだったりする。
最終話は1期と同じシーンであるため再び一眼レフで集合写真を撮影する姿が登場。「あんなに増えた刀剣男士が集合写真に居なかったのは何故?」という設定のズレは、「2期顕現男士が集合に遅れていたから」ということで収められている。
なお陸奥守が使用するカメラは全て実在のものであり、特定班により名前が判明している。
2018年現在でも合計30万円弱するとのことで、更にアンティークとして価値の上がっていそうな2205年の審神者の財布に大打撃を与えている要因の一つだろう。3期はスマホで写真撮ってそう
史実における陸奥守吉行
刀工「陸奥守吉行」は西暦1650年(慶安3年)に摂津国住吉(現在では大阪府内)で生まれ、元禄年間に土佐藩に招かれて鍛治奉行となった人物。初代大和守吉道の弟子。
名工として知られており、「新刃銘盡 後集(あらみめいづくし こうしゅう)」という刀剣書には彼の作が「刀鋒鋭利 南国新刀の冠」と称えられているという。
刀としての「陸奥守吉行」は彼が鍛えた刀の総称であり特定の一振りを指すものではない。
同様に和泉守兼定や同田貫正国など、「特別な号を持たない」故に刀工の名で呼び表される刀剣男士は他にも複数居る。
しかし、刀剣乱舞の「陸奥守吉行」は坂本龍馬が愛用し彼が暗殺されるときにも手にしていたという一振をモデルにしている。
刀なんて時代遅れ?
ゲーム内でもたびたび台詞に登場する「時代は銃」「やっとう(剣術)なんて時代遅れ」という言葉は、坂本龍馬が友人の檜垣清治と交わした会話に因んでいる。
「檜垣清治が龍馬に『今、我々にとって最も大事なものは何か』と聞くと龍馬は『これだ』と刀を示し、しばらくして同じ質問をしたときには『刀は時代遅れ。これからは銃の時代』と拳銃を示され、さらに次に同じ質問をしたときには『これからは、これだ』と国際法の書物『万国公法』を示した……というもの。
実際に龍馬が刀についてどう思っていたかについてだが、龍馬が家族と交わした書簡などから読み取るうえでは、刀を軽んじるような上記の話とは真逆の印象が伺える。
龍馬は死の前年の1866年(慶応2年)、兄の権平に「死ぬときは先祖の刀を持って死にたい」と願って、家に伝わっていた名刀である陸奥守吉行を譲り受けている。
この時、権平から龍馬の元にわたるまでに西郷隆盛や中岡慎太郎も関わったらしい。
吉行を受け取った龍馬はこの刀を大切にした。
権平に宛てた手紙で
ところで先頃西郷から送っていただいた吉行の刀は、最近京に来てからも常に身に着けております。京都の刀剣家に見せた所、みな「粟田口忠綱くらいに良い刀である」と目利きしてくれました。最近毛利荒次郎(※土佐藩士で龍馬の知人)も京に来ましたが、この刀を見てしきりに欲しがるのです。私も「兄から賜った刀であるぞ」と誇らしいことでした。
と報告している(※現代語への意訳)。
元々上記のように評価の高い刀ではあったが、家に伝わる名刀が都でも確かに褒められたとあって、郷里の家族に報告したくなるほど嬉しくなったのだろう。
ゲーム内において「刀(自分)なんて時代遅れ」と言いつつも陸奥守吉行がくさらないのは、このように生前の龍馬に愛されていたという確かな史実があるからかもしれない。
龍馬の最期と現在の吉行
龍馬は1867年(慶応3年)に「近江屋事件」で暗殺される。その際に吉行で応戦しようとしたが鞘から抜く暇もなく、敵の一撃を鞘で受けたという。
斬り付けられた痕が残る鞘も含めて吉行は回収され、龍馬の遺品として坂本家に戻された。
坂本家が北海道に移住した後にも鞘や刀身が展示された記録があるが、大正2(1913)年の釧路大火災で坂本家が羅災、鞘も刀身も焼けてしまった。
その後、再刃された上で京都国立博物館に所蔵されていたが、反りのない刀身や刃紋の特徴が一致しない事から「偽物ではないか」という疑惑を長らく持たれていた。
しかし2016年5月、京都国立博物館から、正式に「坂本龍馬が暗殺時に携えていた陸奥守吉行」であったという調査結果が発表され、大きな話題となった。
反りがなくなったのは火事が原因だった事、最新の撮影機器で調査した結果、再刃される前の特徴的な刃紋が確認できた事から、本物だと判断された。
2016年10月15日から開催される特別展「没後150年 坂本龍馬」に、龍馬遺愛の品々と共に出展。以後は会期を区切り、京都、長崎、東京、名古屋で開催予定。ちなみに10月24日には天皇皇后両陛下が鑑賞されている。
また11月3日~6日の期間限定で、刀剣乱舞とのコラボレーションが実現。公式絵師・煮たか氏の描き下ろしイラストと共に等身大パネルが展示され、特製クリアファイルプレゼントの他、特別トークショーも行われた。
2018年9月29日~ 11月25日、京都国立博物館の「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」に出展(前期のみ)。ニトロプラスが協力、ゲームとのコラボが発表され、描き下ろしイラストや立ち絵パネルの展示、グッズ販売が行われた。
新しい動画は、わくわくするのぉ!大砲とかうpできんかの?
がははは、刀が絵描き!まっこと斬新ぜよ!いやはや、笑うた笑うた!
商談なら、ワシにまかせちょけ。
コミュニティの新入りは、どがな奴じゃろうなぁ。
ニコ百は日々戦術研究が必要やき、関連項目の実験台になっとぉせ!
- 刀剣乱舞
- 初期刀
- 「新撰組の刀とは喧嘩になりそうぜよ」
- 篭手切江(刀剣乱舞)- イラストレーター繋がり。
- 肥前忠広(刀剣乱舞) - 同郷、元主が知己繋がり、回想が発生。イラストレーター繋がり。
- 南海太郎朝尊(刀剣乱舞) - 同郷、元主が知己繋がり、回想が発生。
- 坂本龍馬
- 近江屋事件
- 土佐弁
- スミス・アンド・ウェッソン
- 方言キャラクターの一覧
- 銃は剣よりも強し
外部リンク
- 陸奥守吉行 - 刀剣乱舞ONLINE(とうらぶ) Wiki*
- 高知県立坂本龍馬記念館|調べる|龍馬Q&A: 龍馬についてアーカイブ
- 特別展示室 | 京都府京都文化博物館(2010年に行われた特別展「2010年NHK大河ドラマ特別展 龍馬伝」のページ。「坂本龍馬佩用 刀 銘吉行」の写真あり。)
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