オメガレックスとは、ゾイドワイルドZEROに登場するゾイドである。
概要
オメガレックス OMEGA REX |
|
基本情報 | |
---|---|
番号 | ZW38 |
所属 | 帝国 |
分類 | ティラノサウルス種 |
骨格 | 2足巨大恐竜骨格 |
スペック | |
全長 | 12.3m |
全高 | 6.5m |
重量 | 161.4t |
最高速度 | 165km/h |
IQ | 114 |
ステータス | |
アタック | 10 |
ディフェンス | 8 |
スピード | 6 |
スタミナ | 7 |
IQ | 8 |
ワイルドブラスト | 10 |
武装 | |
兵器開放技名 | |
ゾイドテンプレート |
ティラノサウルス種のゾイド。大陸中央部の火山地帯で発掘された。ジェノスピノが灼熱の破壊龍と呼ばれるのに対し、オメガレックスは暗黒の破壊要塞と呼ばれる。
本能解放、あるいは兵器解放すると、体内に取り組んだ粒子を亜光速まで加速させて発射する「荷電粒子砲」を使用する。荷電粒子砲を発射するためにチャージしている最中でもA-Z3連誘導ミサイルなどで敵を迎撃することができる。
アニメ
「ゾイドワイルドZERO」では、荷電粒子発生機関を獲得したデスレックスの突然変異種とされている。
ラプス島より化石として発掘されフランク・ランド博士の下に持ち込まれたこの突然変異種は、元はジェノスピノと同等かそれ以上の破壊力を持っていたとされるが、ジェノスピノの様に目立った記録は残されていない。というのも、突然変異で獲得した荷電粒子発生機関はその力と引き換えにゾイド自身のエネルギーを著しく消耗させ、不完全な地球環境も相まって自滅へと追い込まれ歴史の影に埋もれていったようだ。
故に、例え復元させても荷電粒子発生機関の負荷に耐えられず再び自滅するのは目に見えていたが、ランド博士は、リジェネレーションキューブの端末をエネルギー源として移植すれば弱点を克服でき、更に新たに粒子加速器を取り付けることで究極兵器「荷電粒子砲」の発射も可能になると推測し、本種をオメガレックスと名付け、端末の回収や作成の研究をしていた。
しかし、再会した娘のサリー・ランドから奪い取ったペンダントの機能が利用できるとわかり、地球上全ての端末からエネルギーを供給できる装置を開発。遂にオメガレックスは現代に蘇る運びとなった。だが、オメガレックスの復元を巡る不穏な動きを本国に咎められ、ジョナサン・シーガル元准将による遠回しな宣戦布告を受け帝国は遂にシーガル一派の反乱であると判断。共和国と共同戦線を張り、復元の行われていたラプス島基地の制圧に向けて島の対岸に部隊を集結させた。
対する反乱軍はサリーを人質としてオメガレックスを完全な状態に仕上げるための時間稼ぎをしていたが、レオ・コンラッドによって救出されたため、「A-Z3連誘導ミサイル」未搭載、ペンダントによるエネルギー供給は未完成の外部装置に依存し、「荷電粒子砲」は一発限りの状態で、ハンナ・メルビルをライダーとしてオメガレックスは起動し初陣を果たす。
起動したオメガレックスに対して帝国共和国の合同軍は、一斉にマシンブラストとエヴォブラストの集中砲火を浴びせるが、オメガレックスはペンダントの力で展開されたバリアに守られ全くの無傷であった。
合同軍は更なる猛攻を仕掛けるも、それを歯牙にもかけず悠々とチャージを完了し放たれた荷電粒子砲は、合同軍を対岸に聳える山諸共吹き飛ばし甚大な被害を与えた。たった一発の荷電粒子砲の絶大な威力は、目の当たりにした合同軍を震撼させるのに十分なものだった。[1]
初陣を華々しく飾ったオメガレックスと反乱軍は別の基地へと集結し、後に正式に「真帝国」を名乗り、今度こそ完成したオメガレックスを帝国へ差し向ける。ライダーは再びメルビルが務めたが、これには誰も傷付けずに戦争を終わらせたいという考えがあった。
この脅威に対して帝国は共和国との合意の下、封印していたジェノスピノを復活させ、再び合同軍を結成し迎撃に当たった。[2]ジェノスピノに先んじて迎撃に出たライジングライガーは弱点である背中の「粒子強制吸入ファン」を狙うが、完全体オメガレックスのバリアはファンだけに絞って展開されており、ライジングライガーのエヴォブラストを軽く弾き返した。
その後、到着したジェノスピノとオメガレックスの二大巨竜による激突は周囲を火の海に変える凄まじいものであったが、ジェノスピノのジェノソーザーもバリアの前に歯が立たなかった。しかし、発射寸前の荷電粒子砲を前にジェノスピノは突撃を敢行、それに合わせた合同軍の砲撃によりオメガレックスは態勢を崩された隙を突かれ、右の「収束シールド」を切断される。しかし、ジェノスピノもジェノソーザーを失う重傷を負う。お互いに傷つき倒れる二大巨竜だったが、ランド博士はあくまで余興と撤退命令を下しオメガレックスは去って行った。
ゾイド因子の力で若返っていたランド博士が直々にライダーとなり[3]オメガレックスは帝国首都「ネオゼネバスシティ」に向けて侵攻を開始。合同軍は帝国首都を守るため厳重な警戒網を敷き、更に共和国軍からは切札として試作段階の伝説の兵器「グラビティーキャノン」がレオのライジングライガーに託され、サリーとその祖父ウォルター・ボーマン博士はペンダントを無力化する「デフレクター」の製作を進めていた。
オメガレックスは厳重に敷かれた警戒網をなんと地中を掘り進んでかいくぐり、皇帝の御座所であるシティの「帝国移民船」をその射程に捉える。更にオメガレックスへの対応に追われる帝国軍の隙を突き、シーガル率いるキルサイス部隊が移民船を制圧し帝国皇帝フィオナに対し降伏を迫るまでに至る。
しかしその最中、修復されたジェノスピノが戦端を開き、合同軍はオメガレックス討伐作戦を開始。膂力で勝るため接近戦に持ち込むジェノスピノを荷電粒子砲でなんとか大破に追い込み、ワイルドライガー改やガトリングフォックスに襲い掛かるが、彼らによってグラビティ―キャノンを装備し待機していたライジングライガーの射線へ誘い込まれていた。
オメガレックスめがけて放たれたグラビティーキャノンの一発目はバリアで耐えるが、到着したデフレクターをソニックバードに撃ち込まれ[4]バリアと荷電粒子砲を封じられた状態で二発目のグラビティ―キャノンを受けファンが破損、遂に力尽き海中に没する。
その後、合同軍が移民船を占拠していた真帝国軍の相手をしている間に撤退していたらしく、真帝国軍基地へ戻ってきていた。しかし、コクピットにはランド博士の姿は無く、自律的に戻ってきたようである。切札を取り戻したが、ランド博士なしではオメガレックスの修理が出来ず、肝心要のペンダントが抜き取られてしまっていた。博士から教えを受けたメルビルに修理を要求するも、彼女からも不可能と言われ暫く格納庫で眠ることになった。
突如現れたジャミンガを操る謎の勢力に基地を襲撃され、彼らの要求を受け入れたことで真帝国軍は自軍の戦力増強に加え、オメガレックスの修復を進めることができるようになった。その後しばらくの間は、合同軍相手に一進一退の攻防を続けていたが、徐々に明らかとなった謎の勢力への対抗策を施した合同軍に盛り返された。
再び旗色の悪くなった真帝国軍は丁度修復の完了しつつあったオメガレックスの出撃を決定。志願したアルドリッジが謎の勢力にその身を委ねる形でライダーとなり修復が完了次第出撃した。
依然荷電粒子砲は使用不能であったが、その防御力と戦闘力は並のゾイドでは歯が立たず、その上かつてオメガレックスを仕留めた「グラビティーキャノン」は現在調整中で使用できない状況にあり、慄く合同軍を瞬く間に蹴散らしていった。
しかし、合同軍はオメガレックス復活の直前に遺跡から発見した「ロングバスターキャノン」と、真帝国軍を離反し保護されていたメルビルが暴露したオメガレックスの弱点を利用して一計を案じる。
その弱点とは、オメガレックスの体内にはフレキシブルチューブという血管のような機関が全身に巡らされており、これに衝撃が加わるとチューブ内のエネルギーがコアへ逆流してしまい、それを防ぐためのリミッターが作動すると機体が機能停止してしまうというもの。
計算上はチューブが特に浅い部分を通る顎の下めがけ、180秒以内にロングバスターキャノンを三発撃ち込めばオメガレックスを機能停止に追い込めると導き出され、ロングバスターキャノンを搭載したライジングライガーが出撃し作戦は実行に移された。[5]
合同軍の基地に向かって進軍するオメガレックスは、通りがかった廃墟ラグスシティにて合同軍の待ち伏せにより至近距離から二発同時に撃ち込まれるが、以降は警戒して接近を許さず暴れ回り、長射程を活かした遠距離からの三発目は援護に来たキルサイスの奇襲により外れる。しかし、残された最後の一発を携えたライジングライガーの接近を許してしまい、時間ギリギリで四発目は命中しリミッターが作動。その機能を停止した。以降はライダー共々合同軍の管理下に置かれることとなった。
ゼログライジスが現れた後は整備が進められ、ライダーにはディアスが選ばれる。操縦桿を握っただけでも負荷がかかり、荷電粒子砲に至ってはゾイドとライダーに相当の負荷がかかるため、一発で決めることが推奨された。その後はギレルとジェノスピノと共に出撃し、ゼロファントスを簡単に蹴散らし、ゼログライジスに荷電粒子砲をくらわせる。しかしゼログライジスには荷電粒子砲すら通用せず、ジェノスピノと共にブラックホールに吸い込まれる。ゼログライジスが共和国の巨大な移送船の攻撃で大ダメージを受けたことでブラックホールから生還するが、荷電粒子砲どころか火器も失う。再起動が完了した後はジェノスピノと共に最後の端末起動地点に向かうゼログライジスを足止めした。
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外部リンク
脚注
- *直撃を避けようと発射寸前でメルビルが照準をずらさなければ全滅できただろうとランド博士は後に語っている。
- *当初ジェノスピノのライダーは、政治的配慮により共和国軍のクライブ・ディアス中佐を予定していたが、直前に彼が負傷(ということに)したため、帝国軍のクリストファー・ギレル少佐が務めた。
- *元々は乗り気だったアルドリッジの予定だった。
- *デフレクターを撃ち込むべきペンダントユニットは、バリアの張られた粒子強制吸入ファンに遮られる位置に搭載されていたが、荷電粒子砲射撃体勢時にファンが開くタイミングを狙って撃ち込まれた。
- *本来並みの兵器ではリミッターが掛かるほどの衝撃を与えられないが、ロングバスターキャノンのカートリッジはリジェネレーションキューブの端末から抽出されたエネルギーが充填されており、この作戦に十分な威力を持っていた。
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