シスターナナとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。無印で初登場。シスター風の魔法少女。
ネタバレ内容が含まれているため、一部記述を反転してあります。閲覧には注意
概要
ステータス | |
破壊力 | ★★★★ |
耐久力 | ★★★★ |
俊敏性 | ★★★★ |
知性 | ★★★ |
自己主張 | ★★★★ |
野望/欲望 | ★★★★ |
魔法のポテンシャル | ★ |
好きなもの | 恋愛小説 イチゴ柄 焼き芋 |
嫌いなもの | 乱暴者 体脂肪 不潔な人 |
教会の修道女を模した格好の魔法少女。作中のソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」に選ばれ本物の魔法少女となった。ヴェス・ウィンタープリズンとコンビを組んでおり常に一緒に行動する。
ちなみに、修道女の姿をしてはいるが、別に神に仕える身でも禁欲主義を貫いてるわけでもない。本人に信仰心は無く、あくまでも服装が修道女風なだけである。さらにその服装もセクシャルな方面にカスタマイズされている。
かつてラ・ピュセルが魔法少女となった際にレクチャー役を買って出ており、一時期コンビを組んでいた。また、雫を本物の魔法少女とする際に協力を依頼した縁(マジカロイド44からは重要な固定客と見られていた)でマジカロイド44とも友好関係である。
性格は慈悲深く優しい性格。女性である事を強調する仕草や指向が多く、パートナーが男性的な面が目立つのと対照的。マジカロイド44が売りつける用途不明なマジカルアイテムを悉く購入しているなど、相手を無条件に信用してしまう所がある。
理想主義者で、どのような状況でも理想的な状況を見続け追い求めている。しかし、それは現実的ではなく中身のない文字通りの絵空事であり、そういう意味では夢想家に近い。
本名は羽二重奈々(はぶたえ なな)という大学生。ヴェス・ウィンタープリズン=亜柊雫(あしゅう しずく)とは大学のゼミで出会って以降性別を超えた恋愛感情を互いに抱いており、相思相愛の仲。現在は自宅であるマンションの一室に雫を招き入れ半同棲生活を送っている。
元々は大学で、いわゆる『オタサーの姫』をやっており、外見や能力的にも優れている雫の事は嫌っていた。彼女が奈々目当てでサークル入りし、姫として持ち上げられなくなった事に対して怒りと嫌悪を覚えていたところで魔法少女となる。容姿が変わることを利用して二人で遊びに誘われた時にシスターナナの姿で『事情があって来られない代理できた友人』と偽って参加。縁を切ろうとするが、外見的には正体とは比べようも無いほど美しいはずのシスターナナには目もくれず、奈々本人ではなかった事を落胆する雫を見て、見方を変える。
恋人である雫への愛情はかなり歪なものであり、雫に「ヒロインを守るステキな王子様」像を押し付け、自らは「王子様に守られるか弱く綺麗なヒロイン」となる事に固執している。自己愛へのウエイトがかなり大きく、「好きなもの」に雫の名が挙がっていないのもそうした内面が理由であろう。雫本人はその事を理解したうえで奈々の望む通りにしようと決意しており、奈々本人も自らの愛情が歪んでいる事を自覚している。
ウィンタープリズンに『王子様として自分を守って貰いたい』という歪んだ理想を叶えてもらう為に、意図的に危険地帯に足を踏み入れる事がある。カラミティ・メアリの縄張りに足を踏み入れ襲われた際に守って貰い、その事を周囲にのろけ話として自慢したことも。この自慢話が後にスイムスイムに、カラミティ・メアリと戦うための前哨戦として目を付けられる原因になっている。
ゲームが始まって以後も行動概念は変わらず、トップスピード&リップルに平和を説いて胡散くさく思われている。奇麗事ばかり言うためゲームに水を差すとしてクラムベリーから排除されかかったが、シスターナナの強化魔法を受けたウィンタープリズンが互角の勝負をしたことで見逃された。
ルーラ亡き後を継いだスイムスイムの誘いに乗り、ウィンタープリズンと共に王結寺に赴く。そこで自らに化けたユナエルにより、ウィンタープリズンが重症。シスターナナは自ら戦う事はせずに「逃げろ」という言葉に従い、撤退するのだった。
自宅に戻り、雫がいつまで経っても帰ってこない事から運命を悟る。「戦って報復するのは自分が望んだ理想のヒロイン像ではない」として、自ら命を絶ってゲームから降りた。
善人的な外見、行動とは裏腹に自己愛に満ちた人物。リップルからも「奇麗事を言っているが、目が自分の母親と同じ濁り方をしている」。トップスピードも「違った歪み方をしている」と分析されている一方で、スノーホワイトからは弱った所に手を差し伸べてくれた人物として感謝と尊敬を受けている。
……が、その後に自殺を図っており、スノーホワイトは手を差し伸べられたまま、助けられる事なく放り出される形になっている。死を選んだ時も、自ら「困った時は助け合おう」と協力を申し出たスノーホワイトの事を思い出す事はなかった。
外見
白黒の修道服を着用している。ただしその修道服は(主にセクシャルな面で)かなりアレンジが入っている。
肩出し・腋出しなうえに胸部分が別パーツのようになっており、胸を強調しているデザイン。チャイナ服のようにスリットがかなり深い部分まで入っており美脚をこれでもかと見せ付けている。白いニーソックスをガーターベルトで留めている。修道女らしくベールを被っている。靴は赤色のハイヒール。
髪の色はベージュ。腰に掛かるほど長く伸ばし、髪先がカールしている。
本来の姿はふっくらとした風貌の女性。ふわふわした髪型。白色・フリル好きで、タイツも花柄が入っており、かわいさへの追求が見られる。靴は魔法少女時と同じ赤色。魔法少女時の姿が細身なのは自らの容姿へのコンプレックスが反映されているのかもしれない。
装備
『修道服』
シスターナナの名前の元にもなっている修道服。
本来は清楚な格好のはずが、大胆なスリットやそこから見えるガーターベルトや胸元の協調されたデザインなど妙に扇情的。武装の類はないが、彼女の身体スペックはそこらの武闘派魔法少女以上なので特に問題はない。
(が、本人が守られることに執着してるため、自ら拳を振るう事はない)
魔法
- 好きな人の力をめいっぱい引き出せるよ
本人の願望が元となったであろう能力。対象者の身体能力を大幅に引き上げる。対象は視界に収まってなければならず、視界から外れてしまうと能力は上昇しなくなる。また、自分を対象とする事は不可能。パートナー必須の、完全にコンビを組む前提のサポート向け能力である。
ちなみに「好きな人」と書かれているが、任意の相手という意味であり、別に恋愛感情を抱いていなくても対象に出来る。好きにも色んな意味があるのだ。
その性格や魔法の能力から受ける印象に反して、ヴェス・ウィンタープリズンのような戦闘系魔法少女と肩を並べるほどの身体能力を持つ。しかし、本人が「王子様に守られるヒロイン」であることに執着しているため、戦闘では魔法によるサポートに終止し、積極的に戦闘に参加することはまずない。
関連コミュニティ
関連項目
16人の魔法少女
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