ラ・ピュセルとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。無印で初登場。名前はフランス語で「乙女」を意味する。
概要
ステータス | |
破壊力 | ★★★★ |
耐久力 | ★★★★ |
俊敏性 | ★★★ |
知性 | ★★★ |
自己主張 | ★★★ |
野望/欲望 | ★★ |
魔法のポテンシャル | ★★ |
好きなもの | 魔法少女 サッカー 鱚の天ぷら |
嫌いなもの | 理不尽な先輩 魔法少女をバカにする奴 悪党 |
本名は岸辺颯太(きしべ そうた)という中学2年生の男の子。作中でも数少ない「変身前が男」の魔法少女である。本作の主人公であるスノーホワイト=姫河小雪とは小学校まで一緒だった幼馴染の関係で、小雪と一緒にテレビで魔法少女アニメを見た事が切っ掛けで魔法少女にハマるようになった。現在はサッカーに熱中するスポーツ少年として過ごしながらも魔法少女に憧れ続けており、周囲にバレないように隣町まで行ってDVDを借りて魔法少女アニメを見ている。そんな中作中のソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」に選ばれ本物の魔法少女となった。
自分と同じく本物の魔法少女となった小雪=スノーホワイトと再会しレクチャー役を引き受ける。その後お互いの正体を知り、姫=スノーホワイトを守る騎士・剣となる事を誓いコンビを結成した。
現実では年相応の男の子だが、ラ・ピュセルとなっている際は全くの別人として活動している(役になりきっているのかもしれない)。見た目と違わず凛々しく振舞い男装の麗人のような感じで喋る。親しい間柄であるスノーホワイトに対しては素に近い話し方をする。彼女からは親しみを込めて「そうちゃん」と呼ばれるが、本人は変身中にそう呼ばれるのを嫌っている。
かつてはシスターナナをレクチャー役としてコンビを組んでいた。その関係で彼女を「我が師」と呼んで敬意を表している。
ゲームが始まってしばらくした後、スノーホワイトと合流中にピーキーエンジェルズから攻撃を受け交戦。たまから奇襲を受けたが、剣を地面敷いて巨大化。地中からの攻撃を防ぎながら、巨大化した鞘でミナエル・ユナエルを打ち払い、合流場所に向かう[1]。 鉄塔の上にいるスノーホワイトやルーラたちをタックルで鉄塔を揺らしてまとめて地面に落とし、スノーホワイトを救うが、既にキャンディーは奪われた後だった。元のキャンディー数が尋常でなかったことと、スイムスイムたちのルーラへの謀略により脱落することはなかったが、自分の甘さを反省し、これ以後は常に戦闘を警戒する。
しかし、ヴェス・ウィンタープリズンがクラムベリー相手に善戦したことにより、森の音楽家に『手を組まれると面倒だから、シスターナナに同調しそうな者を先に排除する』と目をつけられることに。スノーホワイトに追跡者が居ることを教えないまま先に帰し、自分は足止めするために残った。キャンディの奪い合いではなく強敵との戦闘が望みというクラムベリーの意を受け、一騎打ちでの戦いを行う。
原作では戦闘の描写は描かれず、死亡したことのみがファヴのアナウンスにより語られている。死体は損傷が激しすぎてほぼミンチに近く、人前に出せない姿とされ葬儀の際にも棺を開けられることは無かった。表向きの死因は盗難車によるひき逃げとされているが、これはファヴによる隠蔽工作。クラムベリーの戦闘スタイルと遺体の状態からして、格闘戦だけでは倒しきれず魔法を使う所までラ・ピュセルに追い込まれ、衝撃波を放って止めを刺したのだと思われる。
アニメでは6話にてラ・ピュセルvsクラムベリーがアニメオリジナルとして映像化。 正々堂々と「戦い」を求めるラ・ピュセルと、命を懸けた「殺戮」が目的のクラムベリーとの違いが尺を取って描かれ。それから腹に蹴りが入り吐血、コンクリ壁に顔面からぶつけられ血まみれと、やりすぎなくらいスタッフの意気込みが入っているシーンに。5話のクラムベリーvsウィンタープリズン戦で流血がなかったために油断していた視聴者を大いに驚かせた。
同様に戦闘後の決着についても、原作だと『盗難車で轢かれて運転手不明』とだけあるシーンが、山道を走る大型車両の前に変身が解けた状態で放り出し轢かせる場面として描かれている。
スノーホワイトを守る騎士であり、幼馴染であり、はじめて失った身近な人ということで、その後の彼女に絶大な影響を残す。
外見
瞳孔の形・一対の角とゴツゴツした尾を備えるなど、ドラゴンをモチーフとした箇所が見られる女騎士のような外見をしている。胸当て・籠手・膝当てと甲冑のようなパーツが付いているが、胸元は大きく開かれ太ももは露出している。アイシャドウが引かれている。
元は男の子なのにスタイルが良く、胸は大きい。スタイルや女性らしい部分を曝け出し強調する格好なのは「年頃の男の子」だからだろうか。なお、本人曰く変身すれば完全に女の子化するらしい。なお、角と尻尾を隠せば完全に美人のお姉さんでしかないため、魔法少女のままの姿で女物の私服を着て、魔法少女ファンサイトのオフ会に参加した事がある。
装備
『両刃の大剣』
ラ・ピュセルの固有装備。
背中に鞘に入れて収めている(アニメだと抜き身の刀身のみでいつでも呼び出せる)。魔法を使うときは基本的にこの剣が対象になるが、鞘も同様に大きさを変化させられる。
『軽装甲の鎧』
妙に露出度の高い鎧。
特に下半身はまったく守っておらず、下着の上にレオタード状のインナーをつけているだけで太ももなどもむき出しだが、魔法少女はそもそも頑強な肉体を持ってるので、防御面では特に問題がない。勘違いされやすいが、黒いパンツっぽいのはインナーで下着はフリルの付いた白である。
魔法
手にする身の丈ほどもある大剣のサイズを伸縮自在に変えられる。上下限は自分が持てるまで。投擲などで手から離れていても視認出来ていればサイズを変更出来る。
ちなみに、いつもは鞘に入れて背中に背負っている。鞘も自在にサイズ変更が可能。アニメ版では鞘が無い抜き身の魔法の剣を手元に召喚する形になっている。剣の大きさは『本人が持てる重量』が限界だが、身体能力が低い魔法少女ですら「鉄塔の外壁を生身で簡単に駆け上がれる」「車を片手でひっくり返せる」「20kmを走るのに10分程度しか掛からない」という身体スペックになるため、騎士寄りで平均的な魔法少女よりも肉体的に遥かに頑強なラ・ピュセルの限界サイズは未知数。
同じく大きさを操作するタイプのチェルナーマウスのサイズ限界が『成層圏くらい』と考えると、ラ・ピュセルもどれだけ頑張っても視界に収まりきらなくなるであろう、それくらいが限界か。
関連静画
関連項目
16人の魔法少女
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脚注
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