ドラえもん(顕正会)とは、宗教法人顕正会が上演したドラえもんショーの事である。
ドライ紋章、顕正会ドラえもん、顕ドラ、などの別称が存在する。
概要
「ドラえもん(顕正会)ってどんな奴だー?そんな奴見たこともないぞ~!」とおっしゃる方もいると思うので簡単な説明をする。
ドラえもん(顕正会)とは、宗教法人顕正会の劇団が信者向けに上演したドラえもん着ぐるみショーのこと。
重要なのはドラえもんの権利者に許可を得ずに作成した海賊版だということで、ドラえもんなどの登場人物が全員信者である事を前提としたシナリオとなっている。
その狂気は度を過ぎているので、見る際には相当の覚悟が必要である。
ニコニコ動画におけるアップロード
ニコニコ動画では2015年10月17日に男子部向け「後編」がアップロードされ、2021年11月5日に女子部向け「後編」がアップロードされた。
2021年11月8日頃に本編動画やMAD動画が一斉に小学館の申し立てによって権利者削除された。しかしその権利者削除を免れた動画もある。
2022年6月16日には「前編」の動画が発掘されアップロードされた。
2024年1月27日ごろに顕正会の申し立てによって多数の動画が権利者削除された。
内容
前編
2001年8月に栃木県日光市の鬼怒川温泉あさやホテルで顕正会女子部合宿研修のイベント「芸術祭」が開催されたが、その余興として上演された。
背景の絵は、男子部女子部の美術科有志4名が埼玉県さいたま市大宮区の顕正会本部会館を描いたものである。顕正会ウェブサイトの本部会館の画像
や、Google航空写真の画像
と一致している。
顕正会に入信し、勤行に励む決意をしたのび太。その甲斐あってジャイアンとスネ夫にいじめられなくなるという功徳を得た。そして野比一家は大宮にある顕正会新本部会館の近くに引っ越してきたのだった。
というあらすじが『OK!』(ポケモン金銀の主題歌)をBGMにナレーションされた後、ドラえもん達が登場し本編が始まる。
のび太一家としずか母子は芸術祭の演目や、のび太のパパが壮年部の大会を見て感動したから一家で入信したことを話題にした後、まだ入信していないジャイアンとスネ夫も引き込むべく折伏を始める。
- スネ夫はお金持ちなのにパパとママの仲が悪いため入信すれば改善するのかと悩む
- ジャイアンは入信している事が母ちゃんにバレるのが怖いため中々心を動かさない
- 折伏がうまくいかず挫けそうなのび太に対し、ドラえもんがひみつ道具「お数珠とお経本」を取り出し、広宣流布は「祈り・戦い・勝つ」であると語る
- しずかは本部会館の自然の素晴らしさを引き合いに出し、信じる仏法がない人間は弱くて脆いのだと説く
その後、話題は顕正会の食堂である「芙蓉茶寮」に移り、ドラえもんがどら焼きを食べるのを辞め、くるみパンや全粒粉パンに切り替えたら痩せたと宣伝する。そしてのび太は芙蓉茶寮で働く「納豆隊」を呼ぶと、水戸黄門のテーマをバックに納豆の被り物をした3人組の男が登場。納豆嫌いな観客も納豆を大好きになれるように「納豆体操」を始めた。そして
- 「勤行すれば納豆体操よりも楽しいことがある」とのび太に言われスネ夫が入信を決意
- のび太ママからは「日本人全員の逃げ場が無くなる」「大地震が起こる」と聞かされジャイアンも入信
- 全員が信者となったところでしずかの提案で「ドラえもん体操」をする(ここで初めてドラえもんの曲(『ぼくドラえもん』)が流れる)
- 劇が終わった後、最後に残ったしずかが三類の強敵に対する抗戦の意志(「逮捕されたら弁護士を呼ぶ」「嘘の調書に名前を書かない」)を表し退場
という内容である。
後編
2002年8月12日~14日に岩手県花巻市の花巻温泉郷で顕正会男子部の合宿研修会が行われたが、その余興として上演された。ホテル千秋閣のグレイトホール瑞雲で上演されたと推定されている。
背景の絵は、男子部女子部の美術科有志8名がホテル千秋閣やホテル花巻を描いたものである。花巻温泉バラ園
のあたりから南を向き、噴水を手前にして、左にホテル千秋閣を置いて右にホテル花巻を置いた構図で描いてある。Googleストリートビューの画像
や、Googleに投稿された画像
と一致している。
同年9月5日の顕正新聞に男子部合宿に関する特集が記載されており、ドラえもんショー上演中の写真も掲載されている。
また、同年には、男子部に加えて女子部の合宿でも上演された。男子部版と女子部版はほぼ同じの内容だが、キャストが異なっていたり男子部限定のパートがあったりなどの違いがある。以下のストーリーは男子部版準拠である。
最初に投稿された動画(男子部版)では随所に顕正会を非難する内容の字幕が流れていたが[1]、後にノンテロップ版も発掘されている。
花巻温泉を訪れていたのび太とその家族達。しかし、ジャイアンとスネ夫が昨年のショーで顕正会に入信しながらも勤行を怠ってしまったことで、二人の母親達が熊に襲われてしまう。しかし、ジャイアンとスネ夫が深く懺悔して御本尊様にご祈念したので、二人の母親達は助かった。
と、ここまでが『新たなる誓い』(ポケモンの特番の主題歌)をBGMにナレーションで済まされた後、ドラえもん達が登場し本編が始まる。
危難を乗り越え再会する母子。助かったのは御本尊様の功力のお陰と解釈し、ジャイアンとスネ夫の母親達は、顕正会に入信し勤行に励むと宣言する。そして、ジャイアンとスネ夫に対し、顕正会に入信済みのしずか母子、野比家一家、ドラえもんは、なぜ勤行をやめたのかを質問した。
- ジャイアンは、勤行に励む姿をジャイ子に見られて「母ちゃんに言いつけるわよ!」と言われ、母ちゃんが怖くて挫折。
- スネ夫は、子供を守る会のおじさんが夜遅くに「カルト」と書かれたビラを持って訪ねてきて、そのおじさんの甘言に釣られ挫折。
- 謀りとは「学校や会社や街」で「不自然かつ不可解な妨害」を受けることである。(らしい)
- そして、謀りは「第六天の魔王」の仕業である。(らしい)
- 「第六天の魔王」とは「勲章が大好き」で「世界中を歩き回っている」人である。(らしい)
- そのくせ弱虫だから「いつも淺井先生から逃げ回っている」人である。(らしい)
- ジャイ子いわく「ちんどん屋みたいで、なんだかとっても変な奴~~~~!!」
そこから後の展開は、
- 古代蓮に話が飛ぶ。そして、蓮の「泥の中にあって濁りに染まらない」事を見習うように言い聞かせる。
- ドラえもん達がそれぞれの母に産んでくれた事を感謝し、子供の集いで覚えた手話で「大好きなお母さんの歌」を歌い出す。(『乙女のポリシー』の宗教アレンジ)
- ジャイアンの「最後に歌って踊ろうぜ」という意見に賛成し、登場人物全員が歌って踊り出す。ユーロビート調の音楽が流れ出し流れる曲は、「大きな栗の樹の下で」「天国と地獄」「幸せなら手を叩こう」「線路は続くよどこまでも」。
- 陸軍分列行進曲をBGMに、残ったスネ夫、のび太、ジャイアン、ドラえもんが口それぞれに例の宗教を批判し、顕正会の発展に努力する事についての決意を語りだす。
- ジャイアン「卑劣な池田大作は絶ぇ~対許さない!!」
- 最後は行進して退場
という内容である。
後編(男子部)公開時の集団演武
2002年8月12日~14日の男子部合宿では、ホテル千秋閣の大駐車場で集団演武が行われた。22秒あたりの様子と、Googleストリートビューで閲覧できる画像
とが酷似している。2分26秒あたりの様子
と、Google航空写真の画像
が一致している。
関連動画
資料
MAD
関連リンク
関連項目
脚注
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