敵が小さく見えるって事は、
あたしが勝つって事だ!!
或いは、同作に端を発する同様の巨大化・パワーアップ現象についてを指す。
赤い髪の概要・・・ ジェリル・クチビ!
オーラ力が暴走した聖戦士はバルバエキス負のオーラ力を増大させて巨大化する。
だがそれは、自らの命をも縮める・・・ まさに最後の手段なのだ!!
元はアニメ「聖戦士ダンバイン」が初出の演出。同作37話「ハイパー・ジェリル」で最初に登場した。
人間の持つ負の感情(嫉妬、憎しみ、憎悪など)が増大される事でオーラマシンから莫大なエネルギーが放出され、 オーラマシンが巨大化を果たす現象。実体とも幻像とも付かないが、作中では機体の巨大化に比例して圧倒的な戦闘力を発揮しており、これをハイパー化と呼称した。しかしこれは暴走したオーラ力に機体が耐え切れず、自爆・自滅するという危険を内包している著しく不安定な状態でもある。
作中で最初に見られたのはジェリルが駆るオーラバトラー『レプラカーン』だが、このときはショウの乗るビルバインを片手で掴み握り潰せるほどまでに巨大化を果たし、ショウを追い詰めているが、上述の通り機体がオーラ力の負荷に耐え切れず自爆してしまう最期を遂げている。ジェリルがハイパー化の末に自滅してしまって以降は「オーラ力の制御を一歩間違うと自分達も同様の末路を辿るのか」とショウやマーベルが恐怖し、特にマーベルの場合はその恐怖心が戦闘にも影響している描写まである。
物語終盤では、感情の昂りによりトッドや黒騎士達も意図的にハイパー化を果たすこともあった(もっともこちらの場合は上述のジェリルの事例と違い、自壊する前に決着が付いているが)。 その後トッドのハイパー・ライネックを留めるべくショウのビルバインもハイパー化を果たしてしまうが、エレやマーベルの助力で暴走せずに済んでいる。
以後、アニメや漫画作品での強化演出で『ハイパー○○』や『ハイパー化』などの呼称、演出が広まる事になる。後述するゲーム作品でも、ハイパー化したオーラバトラーは基本的に『ハイパー○○』の名称で扱われている。(あくまでも非公式で。だが、作中ではシーラが巨大化した黒騎士のガラバを「ハイパー・ガラバ」と呼んでいるので公式扱いと見てもいいのかもしれないが。)
また、「聖戦士ダンバイン」と同じく富野監督が手掛ける「ブレンパワード」「リーンの翼」などでも、同じような現象が確認されている。「ダンバイン」の作中ではオーラ・シップ並みの大きさまで巨大化を果たしているが、いずれの作品においても、具体的にどれほどのサイズまで巨大化するのかは厳密には不明。
(後述の「スーパーロボット大戦」シリーズでは基本的にSサイズ→Lサイズ(LLサイズ)位で扱われているが)
ちなみにハイパー化の演出の発案者は、富野監督の下で演出を担当した今川泰宏(のちの『機動武闘伝Gガンダム』等の監督)だとされている。
ゲーム作品におけるハイパー化
『スーパーロボット大戦』シリーズなどのロボットを扱うゲーム作品でも、ハイパー化現象が度々登場する。倒したはずの敵が、大幅なパワーアップを果たして再度襲い掛かってくるという演出はその圧倒的な戦闘力も相まって多くのプレイヤーにトラウマを刻んだ事だろう。
無論いずれの作品も、自滅などという決着は無いので倒さなければクリアにはならない。
以下に、それぞれ記述。
- スーパーロボット大戦シリーズ
「ダンバイン」「ブレンパワード」が登場する作品で登場。初登場は「第4次スーパーロボット大戦」で、以降のシリーズ(スパロボF、α、IMPACT、COMPACT等)でも登場している。原作と同様でジェリル(ハイパーレプラカーン)、トッド(ハイパーライネック)以外にも、原作ではエレにハイパー化を解除された黒騎士のハイパーガラバも登場する。
作中では元の形態よりも攻撃力が上昇しているのみならず、登場作品にもよるがHPが元々の5倍~10倍以上まで跳ね上がっており、装甲値や搭載武器の威力もスーパーロボット並み(ないしは、それ以上)まで強化、さらにタイトルやステージによってはハイパー化を果たした敵の気力が最大値(150)まで上昇しているので、その圧倒的巨体にも関わらず命中率100%の攻撃すらも分身回避でスイスイ避けられ(分身回避を使えない仕様の場合もあるが)、逆にこちらの機体は攻撃が被弾するとほぼ間違いなく一撃で撃墜される、という恐るべきボス機体となっている。そのため、精神コマンドを温存していないと攻撃を当てる事さえままならない、という事態が往々に存在する。
でもゲーム中ではダイターン3とかの大型機体もいるんだし、多分そんなに驚く事でもないのかもしれないが。
なお、ショウのビルバインがハイパー化する現象は現在、確認されていない。やっぱりゲームではハイパー化は敵ボスだけのものなのか。
他にも『スパロボJ』では「ブレンパワード」が登場、原作と同様で巨大化を果たしたバロンズゥが「ハイパー・バロンズゥ」として登場している。ブレンパワードは「第2次スーパーロボット大戦α」でも登場しているが、こちらのバロンズゥはハイパー化しない。(ただしバロンが乗っているためか、ジョナサン機よりもHPをはじめ性能がかなり強化されているが) - Another Century's Episodeシリーズ
1(無印版)では「ハイパーレプラカーン(ジェリル)」と「ハイパーガラバ(黒騎士)」が、2では「ハイパーライネック(トッド)」と「ハイパーバロンズゥ(バロン)」が、そして3ではリーンの翼から「ドハツオウカオー(サコミズ)」が登場。特にこちらの作品の場合はムービーのみならずゲーム中でもサイズ差や攻撃力がハッキリと反映されているので、その巨大さや戦闘力の全貌がよくわかる。
巨大さが仇となって攻撃が当てやすくなっているものの、ハイパー化前と殆ど変わらない機動力でプレイヤーを攻め立ててくる(しかもその巨大さゆえに動作が緩慢になって映るのが、さらなる恐怖を掻き立てるのである)。何よりハイパー化した敵の攻撃は軒並み上昇しておりダメージも高く、命中するとダウン状態となってしまう事が多い為、一切の油断がならない点については上述のスパロボシリーズと一緒だが。 - バトルロボット烈伝
上記の「スーパーロボット大戦」シリーズの流れを汲むシミュレーションRPG。SFC版ソフト。
「聖戦士ダンバイン」が参戦している縁か、何と本作では「逆襲のシャア」に登場したモビルスーツ・サザビーがハイパー化、『ハイパー・サザビー』となって登場。同作のラスボス。
ちなみにパイロットはシャア・アズナブルだが、勿論シャアは聖戦士ではない。一応解説すると、ラストバトルの舞台でシャアと同時に登場するエレノア・バラージュ(本作オリジナルキャラ)が魂の力を解放した事によって、サザビー(シャア)をハイパー化させるという経緯になっている。いくらなんでもいろいろやり過ぎじゃねぇのか。
ニコニコのヒロインはあたし1人でいいのさ!
ニコニコ市場は!これ以上汚させんぞォーー!!
いい夢を、見させてもらったぜ・・・ ママ・・・
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