ピッコロ大魔王とは、鳥山明原作の漫画『DRAGON BALL』、およびそれを原作とするアニメシリーズに登場するキャラクターである。
アニメ版でのCVは青野武。
なお、「ピッコロ大魔王」という名称は、普通こちらを指す。
概要
孫悟空が地球に来るより昔、自らが産み落とした魔族を率いて人々を恐怖に落としいれ、若い時の亀仙人と鶴仙人ですらかなわなかった。
しかし、亀仙人の師匠である武泰斗が命と引き換えに放った魔封波によって電子ジャーに封印された。
その後、ピラフ一味により封印を解き放たれ復活した。
神龍の力で若返り、国王の座を奪い取って再び世界を支配しようとした。
超神水を飲んだ悟空と死闘を繰り広げ両足と左腕を潰すまでに追い詰めるが、悟空の右腕を潰していなかったことが仇となり、飛び上がっての渾身の一撃(ゲームでは「龍拳」)で腹を突き破られ死亡。
死ぬ間際に産み落とした魔族が後のピッコロ(マジュニア)である。
その正体は、地球に来たあるナメック星人(カタッツの子)が神になるために分離した悪の心だった。
公式では戦闘力260と、今となっては「弱い」と思われがちだが、それまでの悪役であってもどこかギャグ調の敵キャラとは雰囲気が違う、『ドラゴンボール』の作風が変わる分岐点になったキャラクターであった。
例えば、手下であるタンバリンがクリリンを殺害したり、封印に失敗した亀仙人が死亡したり、チャオズと神龍を一撃で殺したりするなど、ここからギャグ漫画からシリアス物へと変化したといわれている。
また、前述のようなキャラクターゆえに、『ドラゴンボールGT』の最終回の特殊エンディングでは、フリーザ、セル、魔人ブウ、ベビーと同様にボスラッシュとして流れた。
超神水を飲んだ悟空が同じ260に到達できたことを考えると、あの当時としてはかなり脅威的な戦闘力であると言えるだろう。
悟空の仲間で戦闘力が200を超えたのは、当時のライバル天津飯でさえ次の第23回天下一武道会のとき。
クリリンに至ってはさらに後のラディッツ来襲時である。
魔族
ピッコロ大魔王が口から生み出す卵から生まれる種族。卵から生まれるとすぐに成体に成長し、その実力は並みの武道家をはるかにしのぐ。姿形は一体一体違っており、タイプごとに産み分けることも可能。
ただし、魔族を生み出すにはピッコロ大魔王自身もかなりの消耗を伴い、神龍によって若返る前は新しい魔族を生み出すことを部下に心配される場面もあった。生み出された魔族とは強いつながりを持ち、死んだ際にはその死を感知できるほか、テレパシーを使って会話することもできる。
- タンバリン(CV:中尾隆聖)
- 龍人のような魔族で、クリリンを殺害。
ピッコロ大魔王の脅威となりうる武道家の排除を担当。
初戦では悟空を打ち負かすが、再戦時にはかめはめ波を受けて跡形もなく吹き飛んだ。
作中で悟空に「ぶっ殺してやる!」とまで言わせた唯一の敵。CVはのちのフリーザ。 - シンバル(CV:郷里大輔)
- ドラゴンボール集め担当ということでドラゴン型として生み出された。
戦闘力はタンバリンよりも低いらしくヤジロべーに斬られ、食われてしまった。旨いらしい。
享年数時間。 - ピアノ(CV:平野正人)
- そなたのはらわたを食らい尽くしてくれるわっ。
戦闘要員ではなく参謀。
おそらく復活してから最初に生みだされた魔族。
ピッコロ大魔王の下敷きになって死亡。 - ドラム(CV:郷里大輔)
- 緑色のデブだが天津飯を圧倒するほど強く、速い。
封印されそうになったピッコロ大魔王の身代わりになろうとするなどパパ思い。
享年数分。 - その他、回想の中に登場した過去の魔族のみなさん
関連動画
関連項目
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