プリッシュ(Prishe)とは、ファイナルファンタジーXI(以下「FF11」)に登場するNPCである。
概要
種族はエルヴァーン(♀)。見た目は10代前半の少女であり、プレイヤーのエルヴァーン成人女性とは違い、体格、服装、フェイスタイプが専用でデザインされている。(特に、プレイヤー種族から体格まで違うヒロインはプリッシュくらい。)
FF11の拡張データディスク「プロマシアの呪縛」における長編ストーリーの実質的主人公にしてヒロイン。
ストーリーの完結後は、クリア後の後日談イベントや、イベントバトル等で顔見せしていた程度だったが、最近ではダウンロードコンテンツ「アビセアの覇者」にも登場した。
来歴
それまでの冒険の舞台であるアルタナ四国の西、20年前の戦争で壊滅したタブナジア侯国に生を受ける。
ある事件がきっかけで「忌むべき子」と呼ばれるようになり、タブナジアの大聖堂に監禁されることになる。
後に大聖堂の責任者が替わり、その者の計らいである程度の自由を得るが、それでもタブナジアの人々(主に老人たち)からは腫れ物に触れるかのような扱いを受け続ける。
人物像
うら若き乙女とも言える端麗な容姿だが、一人称が「俺」のいわゆる「俺っ娘」。
前述の通りなかなか不遇な人生を歩んできているが、彼女の性格は竹を割ったように豪快で、そんなことを微塵も感じさせない。というか生物学的には女性だが言動はほとんど男というべきか。
それはともかく強い。「タブナジア自警団」のリーダーで、たぶん団の中で一番強い。
戦闘になるとモンクと白魔道士の両方の特性を発揮する。とくにモンクとしての印象が強く、敵にドロップキックなんかをブチかましている。
あのシャントット博士をおばちゃん呼ばわりする恐れ知らずでもある。
こう見るとただの男勝りな暴れん坊のようだが、実はこういった人物像自体も一つの伏線であったりして、ストーリーを進めていくにつれて意外な一面や、彼女の真相が語られていくことになる。しかも後にデレる。その破壊力はと言えば、それまでうなずく、首を横に振る、選択肢を選ぶくらいしか意思表示をしないプレイヤーキャラクターが、ショックのあまり硬直した程。
なお、後に特殊バトルイベント「ヒロインズコンバット」「ヒロインズタワー」で彼女(や、シャントット人形を含む女性NPC各種)を相手に戦う事も可能だったが、その時の台詞では腹ペコキャラになっていた。デュオデシムのアルティマニア(アクションサイド)では、「お祭りだと聞いて何かおいしいものでも食べられると思ったらしい」と一つの可能性が示唆されているが、真相は謎。
おおまかなネタバレ(ドラッグで反転)
数十年前に、いずれ世界終焉の引き金となる「世界の終りに来る者」として生まれ、身の内に強大な「虚ろなる闇」を抱えていた。
しかしプリッシュが神学を学ぶためにタブナジア大聖堂に入るための洗礼の儀式の最中に「洗礼の箱」に異変が起き、プリッシュの体内にあった膨大な「虚ろなる闇」が結晶化しその一部が彼女の体から突き出るように現れてしまった。これが原因で彼女は「世界の終わりに来る者」ではなくなった代わりに不老不死と読心能力を獲得し「人間」ではなくなってしまう。この能力のために「忌むべき子」との扱いを受ける。
タブナジア大聖堂の洗礼を受ける際に使用された「洗礼の箱」、それはかつて古代人ジラートが作った虚ろなる闇を魔晶石に変え封印する「暁の瞳」と呼ばれる装置であった。
本来の目的はプリッシュの虚ろを封じ込めることではなく単に儀式の一環として行ったのだが、結果としてプリッシュの特異点に「暁の瞳」としての本来の機能が作用したことになる。
周囲からの拒絶に負けないように強く振る舞っていたためか、男勝りを通り越して男そのものみたいな性格となる。
プロマシアミッションのエピローグでは普通の人間としての存在を取り戻しているようだ。
なお後日談となるクエストではしおらしい態度で登場するが、実はイタズラの一環(兼照れ隠し)であった。
なお「虚ろなる闇」の除去が約30年前と思われるので実年齢はお察しください。
誕生秘話
「プロマシアの呪縛」発売よりも前に、開発スタッフの一人が「キャラ萌えをやってみたい」と語っており、それが実現したのがこのプリッシュであるといわれている。
ゲームとしての評価は正直散々であった「プロマシアの呪縛」だが、伏線の絡み合う重厚なストーリー面に関してはおおむね評価が高めであり、その中心となるプリッシュも高いユーザー人気を獲得している。ひぎぃ?なにそれ?
この試みが成功したのか、以降に発売された拡張データディスクで展開される長編ストーリーは、非常に個性の強いNPCが多く登場している。…中にはちょっと濃すぎる人もいるが何、気にすることは無い。
語録
FF11外への進出
「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」に出演。
CVはなにかと話題の絶対可憐チルドレン平野綾さん。作中においてはゲスト的な立ち位置だが、としひこにゃんことWoLを拾って導く、という何気に凄い役をやっている。
コスモスとカオスの闘争の初期の頃に召還され、コスモスの軍勢としてシャントットと共にカオスの軍勢達と戦いを繰り広げる一方、異世界に召還されたと言う事で緊急時以外はほとんど遊び回ったりしてる事も多かった。そんなある日、いつもの探検の途中に妙な気配を感じとり、新たに世界に現れたコスモスにもカオスにも属さない一人の人間を発見する。同じタイミングで彼を発見したカオスの軍勢に属するガーランドとの争奪戦を制し、シャントットへのお土産という側面を持ちつつコスモスの元へ連れ帰り、彼・・・後のWoLをコスモスの一員に引き入れた。ちなみにこの時のやり取りが捨てられた子犬を飼っていいか家族に相談する女の子と子犬でしかなかった。
その後は、自我や人間性に乏しいWoLをシャントットの実験から連れ出し、振り回しつつも色々な事を教え、最終的には名前を持たない彼に名前(FFⅠの主人公はデフォルトの名前がない為、どんな名前かはプレイヤーにもわからない)を与える。しかしコスモスの敗北の歴史の中、心身共に限界を超えたか、シャントットと一緒に帰ったかは不明だが、現在の時代には存在せず、WoL及びコスモスも記憶を失ったためプリッシュが名付けた名前は永遠に失われてしまったようだ。
だが、WoLにとってプリッシュとの思い出は度重なる敗北による記憶の抹消の中にあっても完全に消える事はなく、プリッシュに名前をつけてもらった場所でよく空を見上げている事がFFⅤのバッツによって語られている。
バトルコンセプトは「コンボメイカー」。原作の格闘ウェポンスキル+攻撃系白魔法を使用。WSは組み合わせることで原作よろしく「連携」が発生する。EXバーストは「五つの輝き」で、五つの方向から光を蹴り出して相手を拘束し、トドメに魔晶石を投げつけるという技で、プロマシアミッション終盤でとった行動を彷彿とさせる演出に仕上げている。また、HP攻撃のボイス(通常版)はプロマシアミッションの最終決戦そのまんま。
シークレットボイスがあるとか。
ちなみに、他の候補は『ジラートの幻影』で対決したカムラナート・エルドナーシュ兄弟。
既に参戦してるシャントット博士・プリッシュ共々皆が皆見た目年齢と実年齢がかけ離れているとか言うな。
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関連コミュニティ
関連項目
- ファイナルファンタジーXI
- プロマシアの呪縛
- タブナジア侯国
- ギャップ萌え
- 漢女
- 合法ロリ(←反転表示、ネタバレ注意!)
- シャントット
- ウォーリア・オブ・ライト
- ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー
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