モモンガ(アインズ・ウール・ゴウン)とは、オーバーロード(小説)ならびにオーバーロード(アニメ版)におけるラスボス主人公である。
作品序盤から「モモンガ」ではなく、自分が所属していたギルド名である「アインズ・ウール・ゴウン」と名乗るようになる。守護者や下等生物(人間)に対しては「アインズ」と呼ばせている。
概要
最強の支配者
未来に存在するVRMMO『ユグドラシル』の最強クラスのギルドであり、異形種プレイヤーかつ社会人のみが参加できる『アインズ・ウール・ゴウン』のギルドマスター。
サービス終了日にたった1人で、もはやいないかつての仲間達を思いながら、サービスが終わり強制ログアウトが生じるその瞬間までゲーム内で待機していたが、時間を過ぎると強制ログアウトどころかログアウト自体が出来なくなってしまった。
それと同時に発生したキャラが独自に動き出すという現象に驚き、数々の観察や推理からRPGの世界が現実と同じになっていることに気づくも、現実世界に戻ることには執着しておらず、自身が熱中していたこの世界に適応していくことになる。
転移後はそのままナザリック地下大墳墓のリーダーとして守護者たち(NPC)たちを率いることとなるが、NPCたちはモモンガを「智謀と策略に優れた絶対なる支配者」として崇めているため、モモンガ自身はしもべたちに失望されないようプレイヤーだった頃の知識やスキルを活用して威厳のあるふりをしており、アルベドやデミウルゴスなどの本当に頭がいい者たちの提案を「最初からそれを計算のうちに入れていた」という体で追認する形となっている[1]。
鈴木悟
かつて人間のプレイヤーであった頃の本名(現時点で本名と言っていいかは疑問だが)は「鈴木悟」(すずきさとる)。Web版と書籍版で設定が異なっており、会社員は共通しているが、WEB版では高卒・非童貞で書籍版では小卒・童貞と異なっている。
悟のいた現実世界は巨大企業に支配された世界であり、義務教育は廃止されているため小学校に通うことすらそれなりに費用がかかり、貧困層は富裕層のために働く「歯車」「働き蜂」としての役割を与えてもらえることでようやく生きられるという超格差社会が蔓延している。なお悟の家族も学費捻出のために過労死している。
環境破壊の影響により自然や動物だけでなく空気や水なども汚染されているため、屋外は運動には向かず、娯楽は主に室内系である。ゲーム「ユグドラシル」をプレイすることによって悟は初めて仲間を得ることができた。転移後は、現実世界の方に家族や友人、恋人がいないという事もあって、悟自身は現実世界へ帰ることに対しては消極的である。
ステータス・能力
アンデッドでプレイしており、現在の種族はスケルトン・メイジ種最上位の『オーバーロード』。Lv100。見た目は豪華なローブと装飾品を身につけた骸骨魔王。現地人から見ても一目でヤバい化け物と理解できる。
すっぽんぽんになるとパっと見、雑魚アンデッドのスケルトンと見分けがつかなくなるが、知能の高さや魔力の高さで上位アンデッドと判断は可能。(ただし、現地人が魔力を確認するとあまりの魔力の高さに嘔吐したり、最悪発狂しかねない)
アンデッドの特性まで引き継いでおり、まず、性欲・食欲・睡眠欲が無い(そもそも生殖器も胃袋も脳も無い)。また、人間に対する同族意識が欠如しており、必要だと思えば他の亜人達と同列に人間の命を奪うことに罪悪感を覚えなくなっている。さらに、感情が高ぶると(その種類を問わず)強制的に落ち着く仕様になっており、このような異常事態であっても冷静に守護者達に指示を出すことが出来ている。
レベルとこうした特性から、相当に強いように見えるだろうがそれはある意味で間違っており、そしてまた別の意味で正しい。なぜならば、ロールプレイ重視に作ったキャラである為、数値上の強さはそこまで高く無いのである。ぶっちゃけた話、配下である守護者の方がより戦いに向いた設定をされている為、単純に比べた場合、守護者の方が強いようにも見える。
では弱いのかというと決してそんな事は無い。彼の真の強さは、膨大なプレイ時間がもたらしたプレイヤースキルの高さにある。数百の呪文を状況に応じて的確に使いこなし、相手の強さや特性をきっちり見抜く、その為ならば一度ぐらいの敗北など気にも留めない。前述の通り決してガチとは言えないスキル構成である上にパラメータを晒されているにも関わらず、PVPで勝率5割を超えるというとんでもない戦績を残している。[2]
モモンガというキャラに、鈴木悟の魂が宿るからこそ強く、そして鈴木悟のアインズ・ウール・ゴウン、ひいてはナザリック大墳墓への愛と執着があるからこそ、彼は最強にしてナザリック大墳墓における至高の支配者足り得ているのである。
まぁ、その一方で元が小市民なサラリーマンだけあって、至高の支配者である現状とのギャップに七転八倒したり、色々な気苦労も背負い込む事になってしまってるのだが。
特にサービス終了ということで、遊び心でアルベドの設定を「ちなみにビッチである」から「モモンガを愛している」に書き換えてしまったために大変な目にあっている。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
- *なお、デミたちは「至高の御方は最初から全てを理解していた」と本当に信じ込んでおり、わざと無茶ぶりをしているわけではない。
- *もっとも、ユグドラシルでのPVPでは死にスキルだった対格下専用スキルや即死系スキルも、格上や同格の存在がほぼ居ない現在の世界においては十分に役立っているのだが。
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