人を死なせてる、3人とは、ライトノベルおよび漫画・アニメ作品「スーパーカブ」でシノさんが小熊に対してカブを破格の値段で売った時の言葉である。
概要
親もいない、友達もいない小熊がある日バイク屋に立ち寄り、応対したシノさんにバイクを買いに来たことを話すと、小熊の状況を察したシノさんは奥から中古のカブ(F50、キャプレター式最終型)を持ち出し、1万円という破格の値段で売ろうとした。さすがに小熊も不思議に思い、「なぜこの値段で?」と聞いたところ、シノさんは間を置いてからこう発言した。
「人を死なせてる、3人」
この言葉で大抵の人はやっぱりいらないとなるが、既に失うものがない小熊は購入を決断。原付免許を取得しカブ乗りとなった。
なお、小説およびアニメでは「人を死なせてる、3人」であるが、漫画では「人を殺してる、3人」とニュアンスが異なっている。
実際の話
シノさんが述べた通り小熊が手に入れたカブは本当に人を3人も死なせたかというと、小説と漫画では一切触れられていない。そのためにわかに「本当の話では?」と思われてたが、アニメでは礼子が小熊から話を聞き、まったくのデマであったことが語られている。
最初の持ち主である蕎麦屋の主人は酒の飲みすぎで死亡、2人目の持ち主は本屋の店主であったが借金を抱えて夜逃げ、3人目の持ち主は神父であったが購入後免停を喰らって手放しただけなど、実際にカブで死んだ者は誰一人いない。ただ短期間で持ち主が3人も変わったことが忌避され、さらに話がどんどん盛られ、いつの間にか人を3人死なせたいわくつきのカブとなった。
また、礼子はもとよりシノさんも本当の話を知っているようで、他にも2万円以上するアライ製のクラシックヘルメットをサービスで付けたり、オイル交換も格安で引き受けるなど、小熊が困窮していることを察しての方便であることが推測される。
所有者が小熊になってから
小熊の所有になってからは1年半(2年生の6月から3年生の12月まで)の間は通学やバイトでの使用は勿論、修学旅行の追っかけで鎌倉で行ったり礼子や椎と一緒に鹿児島の佐多岬まで行っているが、事故らしい事故は一切なかった。やはり呪いのカブというのはデマであることが実証された…と思われたが、その後3ヶ月で2度も大事故を起こしてしまう。
最初はバイク便のバイト中に対向車線を走っていたタクシーが対向の客を拾おうとしてUターンをした結果小熊のカブと接触。カブは無事であったが小熊は大腿骨を骨折し、暫く入院することになってしまった。その後回復し、どうにか高校を卒業できた小熊であったが、新天地での生活の準備をしていた4月に今度は後方からトラックに追突され、今度は小熊が無事であったがカブの後方部が大破してしまう。やっぱりこのカブ呪われているんじゃ…
2度目の事故で全損扱いとなり、小熊は相手の保険でHA02スーパーカブ90を購入。F50はこれでお役御免…と思ったが、保険屋に引き取られず小熊のもとに残り、その後小熊が走行できるまでに修理した。カクヨムでは作品が最終回になるまで小熊が保有し続けていたが、小説単行本では小熊が急病になった時救った大学の同級生・春目に譲渡されている。
ウィキペディアンを死なせてる、3人
この節についての注意点 この節の内容は、「スーパーカブ」の原作およびメディアミックス各種との直接の関係が一切ありません。「Wikipediaの編集者らの間での軋轢」に興味がある方以外は読み飛ばしてください。また、この節の内容に異議や不満のある方はすぐに節ごと削除といった実力行使はせず、本記事のスレッドで指摘を行なってください。 |
作中ではネタとして扱われているこの言葉であるが、Wikipediaの「スーパーカブ(小説)」の項目に関与していたウィキペディアン(Wikipediaの編集者)を3人死なせている(かのように揶揄される)という事態に発展している。
原作者のトネ・コーケンは作中で語られていない設定を自身のTwitterアカウントで多くツイートしていた。それを受けて、アニメ関連記事に熱心なウィキペディアンがそのトネ・コーケンのツイート内容を引用したりカクヨムの内容を丸写ししたりして「スーパーカブ(小説)」の記事を大幅加筆したところ内容が肥大化した。一時は作中の丸写し引用が50以上、トネ・コーケンのツイートが30以上も引用されており、匿名掲示板「5ちゃんねる」のWikipediaスレッドでは「さすがにやりすぎ」という苦言も見受けられたという。
それを山梨県関連記事に熱心なウィキペディアンAが出典の表示に関するローカルルールを設けるなどして整理をしようとしたところ、別のウィキペディアンBがそのようなローカルルールを設定することに反対するなどして、2021年6月頃に同記事のノート(編集に関する質問や相談などを行う付属ページ)においてBがAに対して挑発を行ない、それに対しAがBを感情的に罵り始めるなど口論に発展した。
そのためウィキペディアンAの友人であるウィキペディアンCが、仲裁として「Aが「スーパーカブ(小説)」の記事のノートページで相手に感情的な言動を繰り返している」としてAの編集ブロック依頼を提出。この編集ブロック依頼自体は不成立となったが、Aは反省の言を述べるとともに、頭を冷やすためか2021年6月下旬に「ウィキブレイク」(Wikipedia編集者が自主的にWikipediaでの活動を停止すること)を宣言した。
しかしその3か月弱後の2021年9月にAのWikipediaのユーザーページの「会話ページ」にて、上記のCから「Aが亡くなった」「死因は家族の意向で非公開」との書き込みがあった。あまりに唐突な報告に匿名掲示板「5ちゃんねる」のWikipediaスレッドでは「まさか」との反応があったが、TwitterでもCではない友人[1]がAの死去に触れて哀悼の意を示していたため、事実である可能性が高い。
その後に匿名掲示板「5ちゃんねる」のWikipediaに関するスレッドで「もしWikipediaでもめたことがAの死因なら原因はBにある」などとBを責める書き込み(そもそもAの死因が不明なので憶測に基づく誹謗中傷とも言えるが)もなされ、Bはそれが原因で「スーパーカブ(小説)」の記事の編集を止めたとされている。但しBが編集を止めたのはAが死亡した1ヶ月前の2021年8月10日からで、実際は同記事のノートで自分の編集方針を押し通そうとしてCの逆鱗に触れ、「スーパーカブ(小説)」の編集を自粛するよう忠告されたからである。
さらに、Wikipediaに関する2ch(5ch)まとめWiki「2ちゃんねるウィキペディアスレまとめwiki(以下、まとめwiki)」でAとCの関係について同一人物説などの憶測に基づく誹謗中傷をでっち上げる内容[2]が記された。Cは事実に反するとしてまとめwikiに削除を依頼しようとするも管理者によってコメントをブロックされ、さらに誹謗中傷の内容を書いたのがその管理者ということに精神的苦痛を受けたとしてWikipediaから引退を宣言した。
これらの一連の出来事を「まさに人を死なせてる、3人が現実として起きてしまったのである。」と表現する者もいた。
ただし、上記のようにそもそもAの死因がこの揉め事に関係していたという情報は全くない。また、Bはその後も「スーパーカブ(小説)」以外の記事は編集を続けているので明らかに存命しているし、CもWikipediaから引退宣言したのみで亡くなったわけではない。つまり作品の通り「(実物と記事の違いはあるが)カブが原因で死んだ者は1人もいない」ことになる[3]。
ちなみにその後、上記の3人とはまた別のウィキペディアンにより2021年12月に「作中で語られていない裏設定の開陳でしかないツイートを出典とする記述は除去してはどうか」という提案がなされた。そして特に反対する者が居なかったためにツイートの引用はごっそり削除された。また、Cについては2022年10月にこっそり復帰している。
関連動画
関連項目
脚注
- *過去のツイートを見ると(受賞者名や作品名は隠しているが)百ッカデミー賞2021を受賞したことを報告しているためニコ百編集者として活動しているのが確認されているが、wikipediaには「敷居が高い」という理由で関与していない模様。
- *恐らくAがウィキブレイク宣言して間もなく死亡したことから怪しみ、AとCのログイン状況を調べて推測したようであるが、Bの名前を間違えたり、5ちゃんねるのスレッドで話題になっていなかった個人の感想などを羅列するなど憶測だらけで、スレッド住民からも「信憑性がない」と相手にされていない。
- *ちなみにウィキペディアンのほうは4人という説がある。Aのブロック依頼の際ハナヤマタのあるキャラクターを騙ったウィキペディアン(以降D)が「無期限ブロック」で賛成したが、Cが事前に「短期ブロックで依頼します」と断りを入れていたのにそれを無視したうえでの投票だったため注意され、Dが投票を撤回したものの支離滅裂な言動で議論の疲弊を招いている。元々Dは管理者でもないのに管理行為を行なっているばかりかその内容が低品質であること、さらに注意されても改善の見込みがなかったため、投票の件を含め問題ユーザーとして最終的に無期限ブロックとなった。但しDは「スーパーカブ(小説)」の記事そのものには関与していない。
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