『八犬伝―東方八犬異聞―』(はっけんでん とうほうはっけんいぶん)とは、あべ美幸による漫画作品、およびそれを原作としたアニメである。
概要
江戸時代に滝沢馬琴によって書かれた長編伝奇小説『南総里見八犬伝』をモチーフにしている。
2005年より『いち*ラキ』(冬水社)にて連載開始、単行本を13巻まで発行。2011年に角川書店へ移籍し、『CIEL』にて連載を再開した。さらに2014年には新創刊された雑誌『エメラルド』に連載雑誌を移動した。なお、あべ美幸は『CIEL』にて『SUPER LOVERS』も連載しており、『エメラルド』への移籍も2作同時移籍であった。
冬水社版の単行本が13巻(40.5話まで)まで発売、『CIEL』に移籍した後、角川版として13巻を10巻にまとめて発売した。そのため、冬水社版13巻の続き(41話〜)は角川版の11巻からとなっている。
2013年1月にアニメ1期が放送していた。同じ年の夏には、アニメ2期が放送していた。
あらすじ
突然起こった流行病により、焼き尽くされた「大塚村」。その事件の生き残りである犬塚信乃、犬川荘介、浜路の3人。信乃と荘介はその事件以来、不思議な力が宿っていた。
5年後、3人は村はずれの協会で静かに暮らしていた。ある日、信乃たちの噂を聞きつけた帝都の協会司祭、里見莉芳から召喚状が届く。
登場人物
- 犬塚信乃(いぬづか しの) - CV:朴璐美/柿原徹也
- 本作の主人公。大塚村の生き残り。村の焼失事件の際、その身に妖刀「村雨」を宿す。その影響で13歳のまま年を取らない。実年齢は18歳であるが、その見た目のためか子供っぽい言動が目立つ。幼少時は家の掟と病弱だったことで女の子の着物を来せられて育てられた。同じく大塚村の生き残りである幼馴染の荘介、浜路とは家族同然に育ち、大切に思っている。「孝」の玉の持ち主。
- 犬川荘介(いぬかわ そうすけ) - CV:森川智之/日野聡
- 大塚村の生き残り。信乃にとってお目付け役兼保護者のような存在で、信乃のことを何より大切に思っている。面倒見がよく穏やかな性格をしているが、信乃には手を焼いている。5年前の事件で、一緒に死んだ犬「四白」と生命を分かち生きることを選んだため、四白に変身出来る。「義」の玉の持ち主。
- 浜路(はまじ) - CV:小林沙苗/高垣彩陽
- 大塚村の生き残りの一人。赤髪。料理が下手な健康オタク。可愛らしい容姿の反面、勝ち気で物事に動じない。信乃、荘介にをあごで使ったりしているが、二人のことは大事に思っている。
- 犬田小文吾(いぬた こぶんご) - CV:中井和哉/寺島拓篤
- 旅館「古那屋」の息子。現八とは乳兄弟。3年前、北部の村で起きた事件で一兵卒として志願し行った際、現八と共に人を喰らう鬼に殺されるが、妖を喰らう鬼「風鬼」として甦った。腰に牡丹の痣を持つ。「悌」の玉の持ち主。
- 犬飼現八(いぬかい げんぱち) - CV:大川透/前野智昭
- 低地の憲兵隊長。小文吾とは乳兄弟。小文吾と共に鬼に殺されるが甦り、「雷鬼」に変身する身体と化した。小文吾の姉、沼蘭とは恋人同士だったが、自害された過去を持つ。右頬に花形のあざがある。「信」の玉の持ち主。
- 尾崎要(おさき かなめ) - CV:宮野真守/浪川大輔
- 「四獣神家」のひとつ、尾崎家の青年。5匹の狐が憑いている。ひょうひょうとした性格。浜路がお気に入り。
- 里見莉芳(さとみ りおう) - CV:成田剣/神谷浩史
- 「四獣神家」のひとつ、里美家の青年。八房が憑いている。信乃たちに8つの玉探しを命じる。
テレビアニメ
スタッフ
- 総監督 - ヤマサキオサム
- 監督 - 山﨑みつえ
- シリーズ構成 - ヤマサキオサム、山﨑みつえ
- キャラクターデザイン - 加藤裕美
- 音響監督 - 郷田ほづみ
- 音楽 - 黒石ひとみ
- アニメーション制作 - スタジオディーン
- 製作 - 八犬伝プロジェクト
主題歌
1期オープニングテーマ「God FATE」
作詞・歌 - 飛蘭 / 作曲・編曲 - 河田貴央
1期エンディングテーマ「String of pain」
作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - R・O・N / 歌 - 柿原徹也
2期オープニングテーマ「wonder fang」
作詞・歌 - 飛蘭 / 作曲・編曲 - 小山寿
2期エンディングテーマ「奏愛カレンデュラ」
作詞・歌 - Ceui / 作曲 - 小高光太郎、Ceui / 編曲 - 小高光太郎
関連動画
関連商品
原作
アニメ
主題歌
その他CD関連
イベントDVD
関連項目
外部リンク
- 2
- 0pt