堕落天使とは、彩京が1998年に発売したアーケード用対戦格闘ゲームである。
概要
雰囲気がとても暗く、どの登場人物も癖の強い人物ばかりである。そしてCVが全体的に豪華。
ゲーメストではダラテンという名で呼ばれていた。
操作はA・B・C・D(それぞれ弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キック)の4ボタン制。
製作にはSNKで『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』を開発していたスタッフも関わっており、その所為か後に『KOF99』のウィップの嫌いなものに「天使・堕落」が含まれていたりするなど、同社との確執を匂わせる部分もある。
「exA-Arcadia」基板向けに調整版の発売が告知されている。
ストーリー
コンピューターで制御されたコンクリートジャングルの機能は停止した。
大規模な地殻変動により、
そして、いつしかその街は皮肉を込めてこう呼ばれるようになった。
登場人物
「第4区画の黒い翼」クール
本作品の主人公。
泥棒を始め、あらゆる仕事をこなし、街の裏世界で「第4区画の黒い翼」と呼ばれる名の通った一匹狼である。夢や希望といった言葉を嫌い、平常心で冷たい印象を受けるが、自由を侵されると異常な反応を示す。
戦闘スタイルはチキンで、必殺技がサマーソルトキックと飛び道具(ダーツオブブラック)だけな上、いずれもタメ技と言う事もあり、ガイルを皮肉った感じの戦い方である。
「恐れを知らぬ職業軍人」ハリー・ネス
「アメリカ海兵隊第55師団第4小隊」の隊長。普段はEDENの暴動鎮圧が仕事であるが、一度重大事件があれば、大統領直属の特殊部隊となって事件を速やかに解決する。妻子持ちだが、あまりの彼の仕事熱心ぶりに、夫婦の仲が悪く、別居中である。
1試合にミサイルを6発まで撃てる。ミサイルは直接撃つか、打撃投げか、超必殺技の一つで使う。その威力はかなりのもの。
「魅惑の歌姫」結蓮(ユイレン)
手数で勝負するタイプ。
「風の魚」と言う酒場で歌姫をやっているが、実は男である。性格は気さくで、繊細な外見に見合わず腕っ節も強く、看板娘(?)兼用心棒である。ユイランとは双子の兄弟で、ユイレンはお兄さんである。
コンボのルートが比較的多く、超必殺技にもつなげられるコンボもあり強力である。更に、その超必殺技から空中投げが決まる事がある。
「恍惚のバーテンダー」結蘭(ユイラン)
ユイレンと同じく「風の魚」のバーテンで、こちらは妹である。オカマである兄を快く思っておらず、その反発からか男らしい性格になった。ユイレン同様用心棒もつとめている。性格は、大胆かつ豪快だが、たまに女らしい一面を見せる事もある。
コンボのルートはユイレンと似ているが、必殺技がタメ技が多かったり、超必殺技のコマンドが難しかったりするので、ユイレンより劣る事が多い。ちなみに、ユイランだけしゃがみ歩きが出来る。
「心優しき人造人間」タロウ
いつ、どこで生まれたか、本人には全く記憶が無い。15年前にマシュウ爺さんに拾われた彼は、「タロウ」と名付けられ育てられた。彼は、生まれながらに異型な外見故に忌み嫌われていたが、彼自身はすべての生き物(ゴキブリを除く)を愛する心優しき男。彼の出生の秘密にはカルロスが絡んでいるらしいが、全て謎のままである。
超必殺技が隙だらけだったり当てて反確だったり弱いところは多いが、攻撃力自体はかなり高い。
「空手バカ!!」鬼瓦寅男
空手馬鹿であり、空手が地上最強と信じ日夜自分を鍛える事を怠らない。しかし、現在では彼の生きがいはそれだけであり、ゆえに浮浪者まがいの生活をする不潔な男になっていった。元ハリーの師匠である。
通常攻撃はキャンセルできないが、ジャンプ攻撃からのガード不能の超必殺技がとても強い。しかし、ロッシには超必殺が当たらないので苦手な相手となる。
「暗黒街の臥龍」ルチオ・ロッシ
若干16歳にして、「暗黒街の臥龍」と呼ばれる凄腕の殺し屋。子供の頃、暗黒街を取り仕切るワン・タイゼンに拾われ殺し屋になるための技術を徹底的に教えられ育てられた。しかし、ロッシが14歳の時ワンの元から逃げ出し、フリーの殺し屋になった。今では、ワンに命を狙われている。
コンボが強力で超必殺技を絡めると5割減らせるコンボもある。しかも背も低い。弱点はリーチが短い事。
「8番目の狂犬」壬生灰児
裏の主人公のような存在。
かつて、カルロスが人間を兵器化する実験の一環として作った「ケースクラス」の8番目の子供で、ケースクラス同士の殺し合いの中で唯一生き残った。それからカルロスの元を離れ、数年後は売春婦の用心棒をして暮らしていた。ケースクラス時代の自分の番号であるNo.8と呼ばれると見境無く切れる。
ちなみに彼の必殺技の名前は全てBLANKEY JET CITYが元ネタである。
火力が全体的に高いが、隙の大きい技が多い。また、スーパーアーマーを付けた技も持っており、それを最大までタメて当てると大ダメージを与えられる。
また、灰児は『KOF』の七枷社と同じ原画が使われており、デザイナーが退社後に採用されたことを知らずに流用したため、意図せずそっくりなデザインになった。
「冷酷非情なる殺し屋」トリガー
カルロスに雇われた殺し屋で、銃を使う。その仕事内容は確実で、狙った獲物は逃がさない。カルロスに最近世間を騒がせている輩の暗殺を依頼され、プレイヤーを抹殺に現れるトリガーハッピーな男。
遠距離攻撃はもちろん、近距離攻撃も強いので注意しよう。
「GOD OR DEVIL」カルロス
普段は紳士的に振舞っているが、一度切れると部下と言えど平気で殺すほどの狂人的部分を持つ二重人格者。若干29歳にして街を支配するほどの影響力を持つにいたった不動産王。世界の経済を支配しようと企み、その為には人間兵器開発や軍事衛星のハッキングによる国家への脅迫など手段を選ばない。
非常に攻撃力が高く、体力負けに気を付けなければならない。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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