弓塚さつきとは、「月姫」の登場人物である。愛称は「さっちん」。
CV:南央美(MELTY BLOOD 他) / 田中かほり(真月譚月姫) / 田中美海(月姫 -A piece of blue glass moon-)
概要
遠野志貴のクラスメイト。志貴とは同じ中・高と一緒で、中ニ・中三・高二と同じクラス。
中学二年生になったばかりの時に志貴に話しかけられたある言葉から好意を抱いているが、志貴からは同じ中学だったことさえ忘れられてるくらいどうでもいいと思われてた可哀想な子。
しかし気付かれても覚えられてもいないことを分かっていながら、いつか志貴に名前で呼んでもらえるように頑張る。
天敵は志貴の親友兼悪友である乾有彦。志貴は昔から有彦に付きっきりだったり、有彦もぼんやりしてる志貴と一途なさつきは相性が悪いと思っているのでその辺りが理由だと思われる。
好意とは別に、中二の冬に志貴に助けられたことから志貴にピンチの時に助けてくれるヒーローのような想いも抱いている。
物語の中で吸血鬼事件に巻き込まれ、表ルートではほとんど出番もないままにフェードアウト。
裏ルートでは志貴と初めてまともに話せたり、下校の道が同じになったりで凄く喜ぶのだがその日の夜に吸血され死亡。
しかもその後吸血鬼として蘇生してしまい、一般人を吸血して殺しながら想い人である志貴と対峙することになる。そしてバッドエンド以外では志貴に殺される運命。
その物語中での悲劇的な境遇と、本来6番目のヒロインだったのに諸般の事情で専用シナリオをカットされてしまったという立ち位置のせいで、何かと不遇キャラとして弄られる立場にある。ファンディスクの『歌月十夜』が発表された際には、カットされたさっちんシナリオが収録されるのか!とファンの期待も高まったが、
さつき:「ふ・・・ついに来たのね。この私が正ヒロインになれる瞬間が!!」
ネコアルク:「あ、さっちんのシナリオ無いってさー」
さつき:「えー」
シエル「シナリオどころかほとんど出番もありませんね」
さつき:「えええええ」
なんてイラストが公式で公表され、ファンがへこんだという逸話も存在する。
なお、イラストのモデルは某囲碁漫画のヒロイン。関係無いが、このヒロインは回が進むにつれ出番が少なくなっていったりしている。
ちなみにシナリオ自体は『月姫』発表時点で既に完成しているらしく、「他のヒロインが霞んでしまう」ほどのものであるとまことしやかに囁かれている。
さっちんシナリオ実装?への道
『月姫』は2008年に商業リメイク版の制作が発表され、さっちんシナリオがようやく陽の目を見ることになると期待された。さっちんファンにとっては2000年の同人版『月姫』頒布以来まさに8年越しの悲願である。
しかし、2010年代は型月は主にFateシリーズの展開に注力し、リメイク版『月姫』は発売どころか続報さえ稀で、さっちんルートはまたしても遠いものとなってしまっていた。
そして2020年年末、恒例になっていた型月年末特番にて、サプライズ枠としてリメイク版『月姫』が2021年夏に発売という告知がなされた。リメイク版の制作発表から12年、同人版の頒布からは実に20年の月日が経っていた。
だが、2021年8月26日に発売されたリメイク版『月姫』の前編『月姫 -A piece of blue glass moon- 』はアルクルートとシエルルートしか収録されていないため、またしてもさっちんルートはお預けとなった。しかしルートの存在を示唆する場面はあったため、さっちんルートが実装されるバージョンの一刻も早い発売が待たれる。
更にリメイク版では天敵の欄が空欄(天敵:なしですらない)となり、リメイク前の天敵であった有彦の天敵と立場が逆転しているが…?
2021年9月の奈須きのこへのインタビュー記事ではリメイク版『月姫』の後編では【4つ】のルートがあると答えている。
なお、同インタビューでは"月の裏側"の発表時期について「オリンピックを待つくらいの気持ちで構えていただけたらと」と答えている。さっちんルートの実装はまだまだ先になりそうである。
『MELTY BLOOD』でのさつき
幻の【弓塚さつきルートノーマルエンド】の後日談を想定して描かれている『MELTY BLOOD』でもやっぱり死亡しているが、
メルブラ無印とは直接的に繋がらないお祭り要素が強くなったRe・Actにて「死徒化したが人を殺すことなく生き延びた」というIF設定を与えられ追加キャラとして参戦。
ちなみに原作でのとあるシーン準拠で、性能的には投げ技重視のパワーキャラである。
また、幻の弓塚さつきルートで登場するとされる固有結界「枯渇庭園」も先行して披露する形となった。
固有結界「枯渇庭園」について
「枯渇庭園」の内容は「周囲のマナ(大気に含まれる魔力)を枯らしてしまう」というもの。マナを糧とする精霊や、マナを攻撃手段に用いる魔術師相手には有利に戦えると推測される。
逆にいえば魔力を使わないただの人間には効果はなく、マナではなくオド(生物が生成する魔力)を主体にする魔術師相手にも分が悪い。
……と思われがちだがエイプリルフール企画にて登場した際には「枯渇庭園」を使ってシオンの魔力を瞬くに枯らすシーン(曰く「身体から力が……魔力が抜けていく」)があるので正確には「周囲のマナを枯らす(ただし、オドも枯らさないとは言っていない」な模様。なお、オドを生成するは周囲のマナが必要であり、腑海林アインナッシュによって大気中のマナが使えない状態においては膨大なオドを持つシエルでさえ極めて小規模な魔術しか使えない事を考えるとオドまで吸い取る「枯渇庭園」展開時での魔術の使用はほぼ不可能な可能性が高い。結界展開時に、ゲイ・ボルクなどの使用に周辺のマナを吸収する必要のある宝具が使用できるかは不明。なお、Fate本編最初に登場した宝具であるゲイ・ボルク以降の宝具が周辺のマナを吸い取る描写は存在しない(ただし、以降は省略されていただけで実は吸い取っていた可能性はある)。
『真月譚月姫』でのさつき
『真月譚月姫』ではアニメ版・漫画版ともに、物語当初から志貴に名前で呼ばれている(漫画版では、志貴と話せるようになったのは最近になってからだと、さつき本人がシエルに説明している)。
下校の道が同じになった時に、今日は家族の誕生日(アニメ版ではさつきの誕生日だったが、さつきの誕生日は8月なのに物語の舞台は秋の終わりなので、漫画版ではさつきの父親の誕生日に変更された)でホテルのレストランで食事をすると語っていたが、そのホテルが吸血鬼に襲撃され家族と共に死亡。
……したかと思われたが、さつきが熱を出してレストランをキャンセルしたので無事だった。
アニメ版では皆と一緒に遊園地に遊びに行き、志貴と観覧車に入れなくてがっかりしたり、アルクェイドと温泉に入ったりするが、何故か再び志貴と下校することはなく、志貴は一人で下校している。
この他、原作裏ルートのさつきに当たる、死徒化したクラスメイトの名無しの男子3人組が登場。志貴は彼らがしばらく前から学校に来ていなかったことに言われるまで気付いていなかった。
一方の漫画版ではその後出番が無くなってしまう。
具体的には、シエルと有彦とさつきの3人が食堂に向かったはずなのに、直後にシエルが志貴に正体を明かしたら、食堂では有彦が一人で食事をしていた(ちなみにアニメ版ではシエルが正体を明かすのは最終話直前)。
志貴の授業や下校のシーンも描かれなくなるので、その後さつきの出番は回想シーンを除くとエピローグまで無い。ただし表ルートの原作再現としては間違っていないと捉えることもできる。
アルティメットさつき
2013年の型月恒例のエイプリルフール企画「路地裏さつき ヒロイン十二宮編」にて登場したさつきのもう一つの姿。その姿はまさにアルティメットまどかのパクリ神々しい女神。
十二のヒロイン宮を突破したさつきの前に現れたのがアルティメットさつき。その正体は『月姫』さつきがヒロイン格差をなくすことを聖杯に願いアルティメット・ワンとなったもの。自分以外のすべてのヒロインを消せば平等になるというトンデモ理論を以って『メルブラ』さつきの前に立ちふさがる。
ちなみに型月としては虚淵玄他のコネを使ってでもうめてんてーに一枚絵をかいてもらいたかったらしいが、それはかなわなかった。
関連動画
関連静画
関連項目
- 月姫
- MELTY BLOOD
- 路地裏同盟
- 真月譚月姫
- 月姫 -A piece of blue glass moon-
- 奈須きのこ
- 武内崇
- TYPE-MOON
- TYPE-MOON関連の一覧
- 格闘ゲームのキャラクター一覧
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