累とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼であり、作中で一番最初に登場した十二鬼月である。
概要
下弦の伍。那田蜘蛛山編で登場。竈門炭治郎を苦戦させた強敵である。蜘蛛の糸の使い手であり、戦闘力はそれまでの鬼と比べて非常に高い。
モブの鬼に自分の能力を与え、半ば強引に家族という名目で部下にしており、逆らうと知能を奪ったり日光に当てたりと痛い目に合わせている。
自在に操る鋼糸は呼吸を使用した炭治郎でも当初斬ることができず、逆に刀のほうが折られている。また、血をまとわせた赤い糸はさらに強固になり、さらに糸を潜り抜けて累に刀が届いたとしても、糸より累本人の身体のほうが硬いらしく、柱などのよほどの強い戦士でなければ斬れない。ゆえに、糸に苦戦しているようでは絶対に頸は斬れない。
戦闘では竈門炭治郎の水の呼吸による攻撃を硬い糸と硬い体によりしのぎ、楽々と圧倒。
十二鬼月の名に恥じぬ活躍をしたが、徐々に水の呼吸で糸を斬られるようになってしまったため、奥の手として赤い糸を使うも、ここで炭治郎がヒノカミ神楽に覚醒し円舞を使ったことで赤い糸も斬られ、更に竈門禰豆子が血鬼術「爆血」に覚醒し、それを日輪刀に上乗せされたことでそのまま頸も斬られる。
かと思われたが、実は累自身が炭治郎に斬られるより先に自分の頸を斬っていた。鬼は日輪刀で頸を斬られない限り倒せず、自分で斬った頸はすぐにつながる。そのまま呼吸の使い過ぎの反動で動けない炭治郎に止めをさそうとするが、駆けつけた冨岡義勇により阻止される。累は邪魔建てされたことに激昂し、義勇相手に最硬度の糸で攻撃するが、全て水の呼吸拾壱ノ型 凪で破壊され、そのまま頸も斬られてしまった。
累の過去
そして死の間際、彼の過去が判明する。
彼は元々外を殆ど歩くことすら出来ず殆ど寝たきりの病人であったのだが、ある日、鬼舞辻無惨と出会う。
無惨によって鬼になった累は病床から起き上がれるようになりはしたが、人を喰わなければならなくなったことにより両親は絶望。人を喰っているのだから両親が責任を感じるのは当たり前なのだが、累本人はそんなことは全く考えておらず、両親がなぜかボクのことを嫌うと考えるようになり、累の両親が自分を殺そうとしたところで返り討ちにし、とうとう両親を殺害。
しかし、母が死の間際に強い身体に産んであげられなくてごめんねと詫びたこと、父が自分が人を殺したことを罪を共に背負って死のうとしてくれたことで両親はちゃんと自分を愛していたことを悟り、本物の家族の絆を自ら切ってしまったことを悟る。だが、もう後の祭りであり、捨ててしまった絆を求めて終わりのない家族作りに奔走することとなったのであった。
悲しい過去をもつ鬼ではあったが悪行が許されるわけはないため、彼が着ていた服を義勇に踏まれるなど死後も一定の制裁を受けることになった。
累討伐の影響と無惨からの扱い
彼の死はかなり大きく、下弦が魘夢を除き、全員解体される原因になった。→パワハラ会議
のちに明らかになった無惨の過去(病気で寝たきり)やほかの鬼への扱い(複数の鬼に徒党を組ませない)などを見ると、無惨が累に対してかなりの特別扱いをしていたのが分かる。実際、姉蜘蛛からは「あの方のお気に入りだった」と言及されている。
読者からはこの特別扱いは無惨が累に自分を重ねていたからともいわれている。
血鬼術
- 刻糸牢(こくしろう)
蜘蛛の糸そのもので、敵を牢のように包囲する技。物凄く硬いがヒノカミ神楽に覚醒したことで助かる。 - 殺目籠(あやめかご)
敵を籠のように包囲し、切り刻む技。逃げ場がないため、糸を斬れなければ確実に死ぬ。この時点で炭治郎はもう糸を斬るような余力がなかったが、義勇に助けられたことで間一髪助かる。 - 刻糸輪転(こくしりんてん)
助けに来た義勇に対して使用。しかし、水の呼吸 拾壱ノ型 凪で軽々と一蹴された。
彼の家族
- 母蜘蛛(CV:小清水亜美)
人間を傀儡人形にし操る。本当は幼女の鬼なのだが、累に母親役を強制されたため大人の姿に変身している。母親らしく振舞うよう命令されているが、元が元な為演じきれず姿が戻ってしまう事が度々あり、その都度累や父蜘蛛からDVを受けていた。そこから解放されるために自ら頸を差し出したところ、それに気付いた炭治郎から北斗有情猛翔破もとい、水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨を受け、痛みを感じることなく安らかに旅立っていった。死に際に炭治郎に十二鬼月がいることを教えた。 - 父蜘蛛(CV:稲田徹)
知能も理性もなく、「俺の家族に近付くな」くらいしか喋らない。腕も太く身体も硬く、炭治郎たちの刃は通らない。一度嘴平伊之助が刃を重ねて腕を切り落とすと脱皮変態し、さらに巨大化して身体能力を増した。が、援軍に駆け付けた冨岡義勇には豆腐のように簡単に斬られ、絶命した。 - 兄蜘蛛(CV:森久保祥太郎)
人間を蜘蛛に変える。恐らく一家で最も残酷な能力。蜘蛛の身体に人間の頭がついた気色悪い姿をしている。善逸に倒された。 - 姉蜘蛛(CV:白石涼子)
繭に人間を閉じ込め溶かしてしまう、溶解の繭を使う。「自分さえよければよい」「アイツらは馬鹿だけど私は違う」と累以外の家族を馬鹿にしており、胡蝶しのぶに遭遇した際には命乞いまでする生き汚さを見せたが、人を殺した罪を償うための拷問を受けることを提案するしのぶに逆上。改めて襲い掛かるがしのぶの毒によって倒された。
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