V.Ⅶ スウィンバーン(ヴェスパー・セブン - )とは、ゲーム『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場するキャラクターである。
概要
第7世代であるスウィンバーンはコーラル代替技術による
強化実験を受けた初めての世代だった結果として彼は後遺症なくパイロット適性を得たが
成否の見えない手術に対する恐怖はやがて彼の精神を支配し
猜疑心に満ちた矮小な人格が完成した
新資源コーラルを求めて惑星ルビコン3に進駐している企業「アーキバス・コーポレーション」直属の強化人間部隊(アーマード・コア部隊)「ヴェスパー」に所属する男性。
オールマインドアリーナのランクは29名中23位(Eランクトップ)。
プロフィールは悲惨だが、その実は本作随一のシリアスなコメディリリーフ。
人物
ACシリーズの伝統として、キャラクターグラフィックなど、一切の個人設定は不明。推定年齢は30代~40代くらいか。ヴェスパー部隊では会計担当を務める傍ら、ACを用いた戦闘や、占領地の管理業務に従事している。
神経質かつ臆病者で、配下のMT部隊には監視用のキャプチャーカメラ(超高性能防犯カメラみたいな物。多分ACパーツの分析とかできる)を搭載させ、敵対者の分析と対策にいささか過剰な熱意を注いでいる。
ただし、全て部下に任せて拠点内に引きこもっているモグラ野郎ではなく、自分単機で夜警任務に出る謎のアグレッシブさも持ち合わせている。部下の能力が信頼できないのか、それとも裏切りを警戒しているのかはわからないが、少なくとも自分の実力に自信を持っていることは確か。
敵対者は容赦なくアーキバスの捕虜収容所再教育センター送りにしようとする冷酷な人物ではあるが、一方で抹殺にはこだわらず、再教育させることを重視している節もある。戦闘中でも機があると判断すれば敵機に交渉を持ち掛けるなど、妙に楽天的な言動も散見される。
アーキバス先進開発局が製造したAC頭部パーツ「VE-44B」は、彼の進言によって索敵性能を重視して開発された。
人間関係
作中では特に他人との交流がある描写はされていない。単に描かれていないだけなのだろうが、本人の言動からして「周囲から面倒がられてor見下されていて交流が無かった」と解釈できてしまうのも悲しい所。
V.Ⅱ スネイル閣下のことは本心から慕っている模様。神経質な性格や再教育嗜好など、波長が合うのだろう。もっともスネイルの方では「代えの利く」人材程度にしか思われていないようだ。
搭乗AC:ガイダンス / GUIDANCE
アーキバス製の支援AC向け4脚パーツ「VP-424」と中量級コア「VP-40S」をベースにした砲戦型AC。
ガイダンスとは「指導」の意。エンブレムには灰色の盾と、ロボトミー手術の図式が描かれている。本作随一のヤバい意匠。
4脚の高い姿勢安定性能を生かした、守りに徹した機体。左肩にはイニシャル / 通常ガード双方で安定したダメージ軽減率を持つ「VP-61PS」パルスシールド、コア拡張機能にはパルスアーマーを装備しており、防御面に抜かりはない。
武装は右肩にメリニットの大型グレネードキャノン、右腕にファーロン・ダイナミクスの4連装ハンドミサイル、左腕には指導棒スタンバトンを搭載。高衝撃力による足止めを重視したものを取り揃えている。シールドを構えながら距離を取ってハンドミサイルを垂れ流し、近づいてきた相手には爆発範囲の広いグレネード、懐に入られた場合にはスタンバトンの強制放電効果で手痛いしっぺ返しを狙う、臆病者の彼らしい引き撃ち戦術に適したアセンブル。
だが詰めの甘さも目に付く。パルスシールドで受けた攻撃の衝撃力は全て蓄積時間の長い「衝撃残留」に変換されるため、継続して叩き込まれる攻撃や衝撃力・衝撃残留ともに高い爆発属性の攻撃に対しては高い姿勢安定性能を生かせない。
スタンバトンもリーチが非常に短いうえ単純な威力・衝撃力は近接武器では最低クラス。加えてスウィンバーンの思考ロジックは「敵が接近すると積極的に格闘を仕掛ける(=シールドが解除される)」調整になっており、攻撃モーションの長いスタンバトンを空振りして長時間隙を晒すこともしばしば。
勘違いされやすいが、頭部は自身が開発に関わったVE-44BではなくVP-44Dを採用している。開発が間に合わなかったのか、それとも44Dの姿勢安定性能を重視してあえて換装していないのだろうか。
ストーリー中の活躍
この項は、AC6本編エンディングを 全て確認した後に閲覧することを推奨します。 |
そのものずばりなタイトルのチャプター3ミッション『ヴェスパー7排除』で登場。主人公C4-621(独立傭兵レイヴン)はルビコン解放戦線からの依頼を受け、解放戦線から奪った要衝「壁」を管理するスウィンバーンの排除に向かう。
キャプチャーMTを掻い潜った先で待つのは、ベイラムの斥候を撃破したばかりのガイダンス。一気に奇襲してもよいが、攻撃せず近づくと一瞬部下と間違えるマヌケさを披露してくれる。既にこの時点で面白い。
おあーっ!
なっ、何事だ!?
待て!背後から奇襲するとは
なんという卑劣…
(スウィンバーンの感知前に攻撃した場合)おい 貴様
持ち場を離れるな
襲撃者ならこの私が…
!?
なっ、何者だ!?
待て!部下を装って近づくとは
なんという卑劣…
(攻撃せずガイダンスに近づいた場合)腕は立つようだが
人格に難有りか
見えるぞ… 私の指導を経て
優れた兵士になる貴様の姿が!貴様は これで
生まれ変わる機会を得た
再教育センター送りだ!
おめでとう!
(自機が撃破された場合 メチャクチャ嬉しそう)
既にアリーナでガイダンスと戦ったプレイヤーも多いだろうが、ミッションではリペアキットをしっかり3回使用してくるため、かなりしぶとい。このミッションが「リペアキットを使用するAC」との初戦闘になるため、前座のMT部隊突破で消耗した結果、スウィンバーン相手に不覚を取って再教育センター送りにされたプレイヤーも少なくないだろう。
そのまま押し込み、こちらが優勢に立つと、スウィンバーンはこちらに交渉を持ち掛けてくる。パルスアーマーの発動がルート分岐シーケンスの合図だが、この際、あろうことか両腕の武器をパージする念の入れようである。
まっ 待て!
落ち着け!
いいか 私はヴェスパー第7隊長…
つまり会計責任者でもあるということだ
部隊の入出金については
私に管理権限がある
見逃してくれれば
悪いようにはしない 分かるな?取引に応じる ←→ 取引に応じない
背信行為を働いてまで助命嘆願するとは、なんという無様…。本作、ひいてはACシリーズ初の「ミッション中の選択コマンド」がこれってじょ、冗談じゃ…。
ここでは「無視して攻撃する」「『取引に応じない』を選ぶ」「『取引に応じる』を選び、ガイダンスを見逃す」「『取引に応じる』を選んだ後にガイダンスを攻撃する」4つのパターンが用意されている。どれも苦笑必死の面白さなので、ちょっと面倒だけど全パターンを聞いてみよう。
おあーっ!?
人の話は最後まで聞け!
教わらなかったのか!?
指導だ!指導!
(パルスアーマー消滅後、ガイダンスを攻撃した場合)なんという頑迷…
ものの道理も介さないとは
やはり指導が必要か!
(取引に応じなかった場合)素晴らしい
道理を弁えているようだな
貴様にはスネイル閣下より
褒章が下るだろう
私の指導を胸に
ますます励むのだぞ
(取引に応じた場合。この後撤収する)
なお、スウィンバーンが生き残るのは「取引に応じてガイダンスを逃がした場合」のみだが、これを選ぶとペナルティとして解放戦線のACとの連戦になるので注意。そしてミッションが終わると……。
アーキバスグループ傭兵起用担当
V.Ⅷ ペイターです
第7隊長を助命され
解放戦線のACを撃破されたそうですね
当社から報奨金が振り込まれていたはず
確認はお済みでしょうか
なお 当事者たるスウィンバーンは
醜態を晒し部隊の品位を下げたとして
スネイル閣下の命により
再教育センターへ移送されました
引き続き アーキバスグループを
よろしくお願いします
余談
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