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生粋の帝国育ちの帝国人に求めるのは酷だけどアンチルドルフの割に尚書2人と違ってフォンを捨てずに公爵になったり、皇帝になったり、色んな要素で少ルドルフな気がする
ルドルフは大昔の骨董品だった君主制を復活させ、連邦市民を帝国人に作り変え、人類社会を激変させたけど

そりゃまあ、君主制というか権力集中自体は否定してないし……権力集中してやりたかったことが神聖不可侵とか馬鹿なの？ ってところでアンチルドルフなわけで。
フォンを捨てなかったのは逆に意識したら負けというか、本当にどうでもよかったんじゃないかなぁ。ある程度意識してやってるだろうっての、即位前に大公および大公妃の称号あたえた（皇帝でなくゴールデンバウム朝宰相としてやった。ローエングラム朝では新規叙爵は一切しない）くらいだろうし。

ラインハルトはアンチルドルフだけど、同時に強い指導者が公平公正に人民を引っ張っていくべきだって思ってるからね。ルドルフが劣悪遺伝子排除法とか思想犯弾圧とか特権階級とかをしなければ別にルドルフを否定する気はないと思う。
そこはやっぱり専制君主制の国で生まれ育ってるから、自分の無意識的な部分の思想は専制君主制で、民主共和制に対する不信感はあるでしょ。事実民主共和制も腐敗してしまっていたし。（この辺はヤンとの対話で語ってるね。）
一般人ってやっぱ無意識的に従属と責任逃れの精神を持ってる人が多数派だと思うし、だからこそ強力な指導者がいるってのがラインハルトの基本思想。

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だが、無能な人物に権力を渡すと多くの人間が不幸になるのは歴史的事実でもある
家柄だけしか取り柄の無い人間が政治的権力を振るえば、
多くの人が路頭に迷い食料を手に入れられず餓死する

とすれば、才能によって身分を決めるのは家柄によって身分を決めるよりはるかにマシであるだろう

と言うか、ラインハルトが嫌っているのって無能じゃなくて無能のくせして政治権力を握り、民衆から搾取する存在だから
才能が無いなりに努力する人間に対しては優しいと思うけどね

それにエミールに自分ではなくヤンやメルカッツに学べと言っている所から見ても努力して一定の能力を得た人物には高い評価をしている

その、親からもらえる地位やら金やら全部寄付してから言えとしか。


……まあ、ラインハルト自身が「兵たちが予を支持する所以は予が勝ってきたことにある」と語るように、能力至上主義は一度でも失敗したら掌返して成り上がり者とぶっ叩かれただろうけど。
（作中で失敗とされた人事や負け戦はいくつかあるけど、ラインハルト自身の明確な失敗と見做される事例はない）

あと、家柄というか爵位は、実権こそないが廃止されたわけじゃないし、ラインハルト及びヒルダ摂政期生き延びたらブランドとしてはある程度復権すると思う（侯爵以上は旧平民の敵ってイメージが染み付いちゃってるけど、伯爵子爵レベルなら）。
ローエングラム朝で新設されない以上、激動期を自力で乗り切った実力者か、バックアップできる実力者がバックについたことの証だから。有限会社と同じ。

先天的な比重のデカい「才能」と後天的に伸ばしようも活かしようもある「能力」を混同してる

あとレス分割しすぎで中身もゴチャってて読みにくい、文章を整える「能力」を養って出直してきた方がいいと思う

独りで延々と連投するもんじゃないと思う
一レスに綺麗にまとめる才能に恵まれなかったのはわかったが

ラインハルト見てるとメリトクラシー全開で相当危ういと思うわ
あそこで死ねて幸せだった
じゃなきゃルドルフ2世になってる

あんな若いのにもう後半には老害化の兆し出てたからな
自分の美学に沿って戦いたいんだを拗らせてたの差し引いても芸術鑑賞のお供とか勘弁してくれって部下のおっさんに面倒くさいジジイ上司みたいな反応されてた
軍事的才能があるから戦争が無いと暇も持て余してロクな事しなくなるタイプ

＞自分の美学に沿って戦いたいんだを拗らせてた
この終盤ラインハルト、序盤ラインハルトが見たらツバ吐きそうな存在だぞ
権力者の自己満で戦争起こしてるわけだから

内政も仕事が速くて改革も（遠征中の戦艦内でも時間を割いて）ガンガンやる有能描写がちょくちょくあったけど
ラインハルトの死後、ヒルダがもしも数年以内に暗殺なり病死なりしたらローエングラム朝の治世は回っていかなくなるのでは……
そういう意味でもロイエンタールが死んだのは痛いなあ（彼も旧同盟領の内政面が速くて有能だった描写あったし）

>>436
戦争好きなのはもう仕方がないが、戦端開いたのは「じゃあ他にどうしろっていうんだよ」って状況ばっかだぞ。本当にやらんでもよい戦いなんて、最後の最後、ブリュンヒルト内での「御前興行」くらいだろう。
そもそも権力者の自己満だけに留まらない、帝国同盟問わず同時代のかなりの人間が流血の決着経ないと納得しない（軍神を熱狂的支持する帝国市民、アルマデッタで投降拒否する同盟軍、オーベルシュタインのやり方を間違ってると否定するイゼルローン首脳）ってのが背景にあるわけで……

>>437
まあ数年内に皇帝摂政が立て続けに死亡して後継者が幼少だったら、大抵の王朝は滅びるんじゃね？

バーラトの和約破棄　→　レンネンがレベロに売られた

イゼルローン遠征

↓

ヤン一派がイゼルローンを襲って敵対した
先にラインハルトがレンネン攫った事は自己防衛だ大目に見るよ、もしうちに来るなら寛大に遇するよと発表してた事はスルーされた

と、こういう具合だからな
もっともイゼルローン遠征にはマリーンドルフ親子、双璧、ブラッケと反対意見も多かったのも事実だが

ラインハルトの「自分の手でヤンを倒すんだっ！！」ってな発言のせいで叩かれガチだけど、難攻不落のイゼルローンにヤン一派みたいな超一流の軍閥が籠もってるってスルーしておいて良い状況でもないと思うけどね。

上の反対意見言う人達もさ、反対するならオーベルシュタインの謀略にケチ付けるんじゃないよ。。。って話になるし。

まあ、回廊の戦いに関しては、純粋な戦争反対はブラッケ（常に先軍主義反対）とヒルダ（ヤンは計算不能だからリスク回避の立場）くらいで、大半は「軍事行動は必要だが皇帝自らが前線に出る必要ないだろう」だから、オーベルシュタインの謀略は「いや、そういうなんでもありみたいな話じゃないから」ってことにはなるわな。

「奇蹟のヤンが難攻不落のイゼルローンに民主共和制の旗を掲げてる」ってカリスマ性に対抗するために、軍神自らが大親征するという、もはや個人の趣味嗜好でどうこうできるレベルを超えた宣伝戦の側面があるわけだが、そのために「政策を説明できる（単なる使い走りでない）高級官僚」を世界の反対側まで何か月も派遣しなければならない国務尚書が一言いいたくなる気持ちもわかる。

「時に暴君が出現するからといって強力な指導性を持つ政治の功を否定することはできまい」
これずるいと思った
専制主義最大の欠点なのに
民主主義に関しては（民主主義政治家時代の）ルドルフやトリューニヒトのような一部の例をもって全否定してるのに
専制主義に関しては「時に暴君が出現するからといって」でスルーしてるし
このセリフは逆にすれば「時にトリューニヒトのような奴が出現するからといってそれ以外の政治家の功を否定することはできまい」ってなるし
そもそもその「暴君（暴君というより暗君だったが）」に家族を奪われたのがゴールデンバウム王朝を倒すきっかけだったのに

ここに限らず銀英伝は民主主義の欠点や失敗は強調するのに、専制主義の欠点はあまり強調しない
同盟（民主主義）の失敗や欠点は殊更強調して「だから民主主義ばダメなんだ」ってなるのに
帝国の失敗や貴族の横暴に関してはあくまで「皇帝や貴族が悪い」として「だから専制主義はよくない」とはならない

何もかもダメダメな同盟VSラインハルトというやることなす事基本的にうまくいく完璧超人が支配する帝国
というハンデのおかげで帝国が勝てたのであって
逆にいえばそこまでしないと勝てないって事にもなる

そのセリフだけに関していえば、まさにヤンが「時にトリューニヒトのような奴が出現するからといってそれ以外の政治家の功を否定することはできまい（火事の原因になるからといって火そのものを否定するようなもの）」と言ったことへの返しだから、別にずるくはない。
まあその前に、ルドルフやトリューニヒトみたいのが現れるのは民主主義の制度的な欠点って論法持ち出したのラインハルトの方だから、そこまで含めればずるいっちゃずるいが。

作品全体のテーマとしては「最悪の民主主義vs最良の専制主義」で、そこまでやらなきゃ帝国が勝てないのは当たり前だし、むしろそこまでやってのけた専制主義が現実に現れても最悪の民主主義を掲げ続けなきゃならないのか？がメインだから。「最悪の専制主義」が議論の余地なく最悪なのは作中でも明記してるし。

（あと一応、結婚と世継ぎの話でシュトライトが「止血帝や晴眼帝のような子孫を残せばいい。善政は法によって保証すればよいこと」って発言をしてるから、帝国にも立憲君主制的な発想はあるっぽい）

>>442
専制主義そのものを否定するとラインハルトやローエングラム王朝を否定する事になってしまうから
あくまでそれまでの皇帝や貴族が無能だったという扱いにしなければいけない

逆に同盟の政治家は一部を除いてほとんどダメな奴らばっかりでしかも途中から同盟も無くなるから民主主義に関してはいくら否定しても問題ないからな

策謀第一章はボルテックとの対談シーンの高笑いの演技が特に良かった、
英雄としてのラインハルトらしさを表現できていた
贔屓目に見ているのかもしれないけど、宮野ラインハルトもだいぶ板についてきたと思う

最悪の民主主義＞＞最良の専制主義
ってのが作中では一貫されてるようにも思えるけどなあ。
でも、現実は「最悪の民主主義」でどうにかなる状況なのか？？って思えちゃうのがね。
最良の専制主義をやってみたらもっとひどくなる可能性もあるからなんとも言えないけど。

>>446
と言うより、最良の専制政治ってのは神様が独裁者になる事だからね
で、その神様は何処にいるのかって話に

ラインハルト体制も本当に最良の専制政治なのか？と思わんでもないしねえ

カイザーの９割方趣味の戦争による出費に比べれば、門閥貴族の贅沢なんて足元にも及ばない。

ラインハルトの偶像嫌いって美徳と言うよりは奇癖に類するものだけど作中では特に指摘されないのよね
少なくとも文化破壊の意図もないのに巨大ハイネセン像「だけ」を破壊するのは普通ではない

自分や後続の皇帝の像に厳しい制限をかけたのはカメラ付きルドルフ像に囲まれた幼少期を思えば理解できなくもないけど…