アイラ・ユルキアイネンとは、ガンダムビルドファイターズの登場人物である。
声優は早見沙織
フィンランドを拠点とするガンプラチーム【ネメシス】に所属するフラナガン機関が作り上げた人類最強のファイター。
最強の呼び名に恥じず、ジェガンA型でチームのエース、ガウェインが使うデビルガンダムに圧勝。愛機「キュベレイ・パピヨン」に乗り換えて以後、フィンランド予選決勝では前年のチャンピオン、キング・オブ・カイザーの称号を持つカルロス・カイザーを試合開始直後に倒しフィンランド代表に。世界大会でも微動だにしないまま、対多数の状況を不可視の攻撃で瞬殺するなど、未知数かつ高い力を秘めている。
ガンダムの知識、ガンプラ制作経験が皆無でありながら強いなどレイジによく似た才能の持ち主であり、更にナイン・バルトの拾った発言やPPSE社の調査でも出てこないなどレイジと同じ異世界人との噂が視聴者の間にあったが、実際は家族のいない孤児であり、国籍通りフィンランド出身である模様。
身体能力も高く、ショッピングモールの3階からエスカレーターの手すり、オブジェ、柱などに飛び移りながら1階に軟着陸するなど強化人間かと疑われるほどの身体能力を見せた。
アイラ本人の能力の謎は21話で明かされ、バトルシステム内におけるプラフスキー粒子の流れを視覚化できるというものである。そのため、ガンプラバトルでは高度な操作技術を必要とせずに、相手の動きを先読みしたうえでガンプラを動かすことが出来る。この能力をバルトが見出し、彼女はチーム・ネメシスにスカウトされることとなった。
事務的な受け答えや慇懃な振る舞いからあまり感情を表に出さないクール系キャラかと思われていた。
一方で、物事を遂げた時の小さなドヤ顔や、自身の技量にマネージャーのナイン・バルト以上に自信を持っているなど、気が強いことの片鱗も見せていた。
……が、10話にて飲食店の饅頭などの食べ物を買い占める、肉まんを食べる直前の満面の笑み、レイジと揉めて怒り、肉まんを落として半泣きになるなどここぞといわんばかりに感情をあらわにするなど食いしん坊キャラとしての一面を見せる。フラナ機関に居る時は極力人間性を表さないようつとめているようだ。
大会が始まって以後、フラナ機関からはしょっちゅう逃げ出して食べ物を買い占めている模様。買い食いのために抜け出して機関の連中に追われているときに再度レイジと出会い、肉まんを奪われる代わりにお代(恐らく500円硬貨)を突き返される形となった。
10話以降レイジと邂逅する場面がかなり多く、喧嘩先行ながらも似た者同士フラグを積み重ねる仲を深めていた。紆余曲折あり、二人で一緒にガンプラを作る場面も存在し、この時アイラが初めて自力で作成したガンプラがSDガンダムシリーズの「コマンドガンダム」。レイジの方はビギニングガンダム。
しかし20話の対フェリーニ戦において、後述するエンボディシステムによる暴走を起こし、既に決着が着いたウイングガンダムフェニーチェを滅多刺しにしてしまったため、レイジの激昂を買うことになる(このときレイジはアイラがキュベレイパピヨンのファイターであることを知った)。
続く21話のレイジ戦は、自身の強さや能力からレイジを打ち負かして今までのような仲でいられなくなるかもしれないという恐怖と、戦わなければ家族も肉親もいない自分は居場所を失ってしまうという恐怖に、板挟みの状態で戦うこととなる。20話同様無理やりエンボディの数値を上げられ、レイジ&イオリ・セイ組を追い詰めるも、この板挟みの苦しい感情が、試合前にコウサカ・チナから受け取っていた不思議な石・アリスタ(セイが1話でレイジから託された石で、チナを介してアイラに渡された。マシタ会長も同様の石も所持している)を通し、レイジに伝わる。
心の光byメイジン・カワグチの空間の中で、常に本気で真っ直ぐに生きているレイジの心に触れ、イオリ家に転がり込む口約束によってアイラはようやく苦しい葛藤から解放されたのだった。
・・・のだが、アイラ側の上から目線の発言と、レイジの「ばっかじゃねーの?」の返しの一言から、全世界への生中継の中、ガンプラを介した痴話バトルに発展。葛藤から解放されたアイラはエンボディスーツのメットを脱ぎ捨て、ナイン・バルト先生を粒子発勁で押し飛ばし、ネメシス会長をジジィ呼ばわりし、ガンプラで勝ちたいその孫・ルーカスに正論を諭し、ついでに視聴者の心をスカッとさせて、レイジとの決戦に臨むだった。
最終的にはRGシステムによりプラフスキー粒子を内部まで浸透させているうえに、大量の粒子を纏い放つスタービルドストライクの一撃を避けきれずに敗北。しかしレイジとの楽しいバトルに心から打ち込むことができたアイラは、清々しい表情をしていた。その後、前述のレイジとの口約束にセイ達がどう反応したかはもはや言うまでもない。
最終話にて、アリアンに帰還したレイジに(もともとチナから渡されたセイのアリスタの力を使って)ついて行くことに成功。レイジにビギニングガンダムを手渡したはいいものの、何故アリアンに来れたのかについては、本人は気づいていなかったご様子。とはいえ、身寄りも無いストリートチルドレンの身から紆余曲折を経てアリアン第一皇子とともに異世界で生活していく事になった彼女も、本作でガンプラを通じて劇的な成功を収めた一人と言える。そしてイオリ家の家計は危機を逃れた。
余談であるが、名前がややこしいためか、ファンにもなかなか正しいフルネームを読んでもらえない。
「アイラ・ヤルキナイネン」「アイラ・ワキエロイネン」「アイラ・ハラペコヤネン」「アイラ・メチャカワイイネン」 等々。
どこぞのアナルカント様っぷりの間違えようである。
前作「ガンダムビルドファイターズトライ」にはルーカス・ネメシスの言葉により「最も尊敬するビルダー」として挙げられる。
無印時代にて彼女によって一喝を受けた彼は立派なビルダーとして成長しており作品屈指の強ビルダーとして君臨するようになる。
また本作の後日談である「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」のラストにて登場したアリスタを持った謎の少女が登場。
セカイ達の世界にてガンプラの楽しさに触れ、満足げな顔をして異世界アリアンに帰還し、大人になり美しく成長したアイラを「ママ」と呼んだ。
これによりアイラはアリアンにてレイジと結婚し、本作の登場人物である一人娘を授かった事が確定した。
本作のラストカットからも推測できるが、おそらく前作で作成したコマンドガンダムの映るカットはアイラの存在の暗喩であるとの見方もできる。
なお、「ビルドファイターズトライ」のコウサカ・チナ側の描写ではティーカップが4つ存在する。
コマンドガンダムの映るカットといい、今回娘がアリアンからビルドファイターズの世界に現れたことといい、もしかしたらレイジともどもアリアンから転移し再会を果たしていたのかもしれない。
チーム【ネメシス】が制作したアイラ・ユルキアイネンの使用する機体。
女性ライバル機に定評のあるエルメス系列の機体で最も知名度のあるキュベレイがベース。
ベース機と同じく多数の遠隔操作兵器を装備。外観は胸部とリアアーマー以外の殆どに手を加えられており、カラーリングも含めて見た目の印象が大きく変わっている。
その独特の外観故、視聴者からは「テッカマンキュベレイ」とも呼ばれている一方、OPカットを担当した大張氏からは「むしろオーガンの方が近い」という意見も出ている。
ランス状の武器を手持ち武器としており、主兵装は後述するクリアファンネルとランスビットの計3つで構成されている模様。20話で苦戦するまでランスビットは使用されず、目の肥えたラルさんをして“見えない”攻撃で瞬殺しているためどのように攻撃するかは不明であった。
それもそのはず。15話で明らかになったそのトリックはクリアパーツを使用し光学迷彩で背景に透過しているファンネル(クリアファンネル)であった。エネルギーと見栄えの問題から原作シリーズではお目にかかれなかった機能がガンプラバトルにて成立している。ファンネルの推進光のみが光り、さながら蝶の鱗粉のようにみえるのがこの機体の名前の由来だろう。その一方的な撃破シーンから「トランスフォーマーコンボイの謎」を想起する視聴者も多い。
ファンネルだけが取り柄かと思いきや、13話のウェポンバトルではグーンをシザーシールドで腕ずくで押さえつけながら力任せに両断してしまうシーンがあり、けして基礎設計に穴がある訳ではない様子。
一方、プラフスキー粒子を読み取れるアイラが使用する特殊な操縦強化システム、エンボディシステムがある。エンボディ数値を限界まで引き上げることでランスだけでも相手を圧倒する超接近戦を発揮可能となっているが、その負担がそのままアイラに還ってくる仕様であるため諸刃の剣となっている。 またエンボディ数値はファンネル操作にも関わってくるので、彼女が戦いに集中しなければ折角のクリアファンネルも無力化するデメリットも存在する。その上、このシステムはガンプラバトル選手権の大会規定に違反するという危険性も孕んでいる。その部分はエンボディ用のスーツを着用、ヘルメットを被る事でコスプレに見立て、上手く切り抜けているようである。
23話にてイオリ家に居候中のアイラが自分のガンプラを持つために製作した機体。チナやユウキ先輩らの協力の下で完成させた。
ベースは上記のキュベレイと同じくファンネル兵器をもつサザビーあるが、アニメによるとガンダムキュリオスやインフィニットジャスティスガンダムとのミキシングを行っている模様。アイラの服装と同じ藤色の機体カラー、元のサザビーとは打って変わってスリムなボディと優雅な外見が特徴的。その一方でファンネルをスカートアーマーのみと大幅削減し、各所にブースターを増設しているなど高い機動力と攻撃力を有している。
前部スカートアーマーをシールドに、バックパックを脛部ブースターに転用するなど元のサザビーのパーツ流用も見所。
また、オリジナルの脚部パーツは爪先がビームサーベル発振器であるなど、格闘に絞った機体といえる。
最終話において遂にガンプラバトルを行い、白兵戦にて多くの敵量産型ガンプラを撃破するも、実体化したア・バオア・クーから放たれた大型粒子ビームからレイジのスタービルドストライクを庇って戦闘不能に。そのまま出番を終えた。なんて良い嫁なんだ・・・なんとも短い出番ではあったが、掠っただけで敵量産型ガンプラが大破する威力のビーム砲の直撃を受けても原型を残している辺り、流石の作り込みというべきか。本編ではファンネルの使用は確認されていない。
ちなみにキットでは上半身はまんま元のサザビーの金型を使用しているため、上半身がでっぷりしているという評判。
もちろん、素でもかなりカッコイイキットなのは確かなのだが、腕を細くしたり肩幅を狭めるといった華奢になるようサイズ調整改造を行うとかなり見た目に差が出てくる。練習目的で改造してみるのも一興。
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最終更新:2024/11/28(木) 18:00
最終更新:2024/11/28(木) 18:00
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