ガラクは、トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』の登場人物である。
身長:249cm
体重:219kg
年齢:36歳
種族:人間
性別:男性
(デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカー2013 より)
名前については「我々はローウィンで印刷されたオリジナルのプレインズウォーカー5人、彼らのフルネームをきちんと定めて始めることをはっきりと求めていた。」とのことなので、「ガラク・ワイルドスピーカー」が正式な名前なのかもしれない。
野生語りのガラクは緑の魔法を操るプレインズウォーカーです。 彼は土地から豊富なマナを引き出し、野生の獣を呼び出し、その獣の野性の力を解き放つ、生物呪文の達人です。
ガラクは骨の髄からの狩人で、彼は次元を渡る捕食者であり、多元宇宙全ては彼の猟場です。 己の力への試練を求め、より大きな挑戦へと挑む彼にとって、あらゆる次元での最も凶暴で危険なものと戦う終わりなき狩りが、彼の人生そのものなのです。
これまでの間、ガラクの旅は、彼が想像もしえなかった出来事と試練を彼にもたらしました。 彼が直面した危険は、彼の自然に根ざした能力と生物召喚の呪文を限界まで引き上げ、彼の獲物は日を追って増えていきました。 しかし、最近になって彼は新たな獲物を見つけました。他のプレインズウォーカーです。
それこそがガラクにとって新たな領域でした。 かつてこれほどずる賢く、機知に富み、神出鬼没の敵はいませんでした。 ガラクの真の狩りは今始まったのです。
(WotC公式サイトより抜粋)
プレインズウォーカーになる前の物語。とある次元で特務魔道士[1]である父と農場で暮らしていた。だがある日領主の兵隊が現れガラクを徴兵しようとする。父はガラクを森へと逃し「自然はともだち、人間は嘘をつくから注意しろ(要約)」という言葉を残して死亡してしまった。
7年後森のなかで逞しく成長したガラクは父を殺した仇の偽りをねじ伏せ復讐を果たす。この時仇が持っていた兜がガラクのつけている兜なのである。
魔境シャンダラーで狩りをしていた所召喚していた獣がリリアナ・ヴェスに殺される。憤慨しリリアナに襲いかかるものの鎖のヴェールを手にしたリリアナに返り討ちに会い腐敗の呪いを受けてしまう。
去ってしまったリリアナの手がかりを手に入れるためにラヴニカにプレインズウォーク。元カレであるジェイス・ベレレンの所に窓ガラスを割って強引に押し入る訪れる。彼からリリアナの手がかりを聞き出しその後も追跡を重ねる。
イニストラードでついにリリアナに追いつく。代償の激しい鎖のヴェールの使用を躊躇うリリアナに最初は優勢となるも呪いで衰弱していたため最終的にまた敗北を喫する。その後呪いが進行し死にそうになるも復活したアヴァシンの魔法「呪い黙らせ」 により呪いが一時的に沈静化、一命を取り留める。呪文を使った者に会って呪いを解いてもらおうかと考えたガラクであったが結局リリアナの追跡を続行するのであった。
だがその後アヴァシンの聖騎士に狼男と間違われ捕獲。結局アヴァシンの元へと護送されることとなった。
どうやらアヴァシンの元から逃げ出した模様。さらに呪いは進行し正気を失ったPW絶対殺すマンとなってしまう。このままでは次元を標的とする狩人になってしまうガラクを止めるためアヴァシンは新米プレインズウォーカー(プレイヤー)にガラクを止めるように依頼。元々はオヴ・ニクシリスに埋め込まれいた面晶体を埋め込むことによりガラクの呪いは押し留まり多元宇宙はガラクの脅威から開放されたのだった。
プレインズウォーカー狩りを確実にやめさせるためジェイスがガラクのもとに訪れる。ガラクはジェイスを返り討ちにした後自分の思考を読ませ危険ではないことを証明。
「お前は…綺麗だ」と誤解されそうな表現で納得したジェイスは「もし気が変わったなら、ラヴニカで俺達を見つけてくれ。何かがまだおかしいままだ。お前を助けることができるから」と言い負けを認める。「もし自分が狩人でなければジェイスは良い友人になれただろう」と思いながらガラクはジェイスに「お前には友人がいるな」と助言をし二人は別れる。
その後ガラクはアヴァシンの命によりガラクを連れ戻しに来た氷のプレインズウォーカーをあっさり返り討ちにするのであった。
ガラクとしてデザインされているカードは、2014年7月時点で5枚存在する。
いずれもパーマネント・タイプはプレインズウォーカーで、ローウィン版の《野性語りのガラク》を除いて神話レアである。
(ローウィン版の《野性語りのガラク》はレア)
Garruk Wildspeaker / 野生語りのガラク (2)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。3
ローウィンで登場した1枚目のガラク。能力は土地のアンタップ、トークン生成、《踏み荒らし》。
プラス能力のおかげで差し引き2マナで登場でき、その後はマナを強力に加速することができる。小マイナス能力も打点を生成するだけではなく、ガラクを守る盾として使うことができ強力である。大マイナスの条件も容易に達することができ、アドバンテージを稼ぎ、打撃力を持ち、フィニッシュまで決められる万能カードである。
当時の緑デッキには大抵入っているといっても過言ではない採用率を誇り、時のらせん-ローウィン期のスタンダードでは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《獣群の呼び声/Call of the Herd》or《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》とあわせて「TCG」などと呼ばれていた。
Garruk, Primal Hunter / 原初の狩人、ガラク (2)(緑)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-3]:あなたがコントロールするクリーチャーの中で最大のパワーの値に等しい枚数のカードを引く。
[-6]:あなたがコントロールする土地1つにつき、緑の6/6のワーム(Wurm)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。3
Magic2012で登場した2枚目のガラク。能力はトークン生成とパワー依存のドロー。
マナ・コストが重くなってしまい、マナ加速能力を持っていないため、ビートダウンでは使いづらくなってしまったが、コントロールデッキでは強烈なカードパワーを持つようになった。
プラス能力はクリーチャー生成。3/3トークンを出せるため、初代よりも耐久力が高い。さらに戦場にいる限り無限に使用できることも大きい。
小マイナス能力はドロー。トークンを出してから使用するだけでも3枚ドローだが、うっかり《スラーグ牙》とかがいると5枚ドロー、《怨恨》がついているとさらに+2枚といった感じで周り次第で理不尽感あふれる大量ドローを実現できる。
大マイナスは一気にゲームが終わる力を持っているものの上記2つの能力が強力すぎていまいち影が薄い。自分で使って勝負をかけるよりも、調子に乗って忠誠度を上げすぎたらコントロール奪取呪文を食らい、この能力を使われゲームが終わらされることのほうが多いかもしれない。
Garruk Relentless / 情け知らずのガラク (3)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
情け知らずのガラクの上の忠誠(loyalty)カウンターが2個以下であるとき、彼を変身させる。
[0]:クリーチャー1体を対象とする。情け知らずのガラクはそれに3点のダメージを与える。そのクリーチャーは彼に、それのパワーに等しい点数のダメージを与える。
[0]:緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。3
-----変身後-----
Garruk, the Veil-Cursed / ヴェールの呪いのガラク
〔黒/緑〕 プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:接死を持つ黒の1/1の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-1]:クリーチャーを1体生け贄に捧げる。そうした場合、あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加える。そのあと、あなたのライブラリーを切り直す。
[-3]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+X/+Xの修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数である。
変身前のガラクはクリーチャーへの火力とトークン生成能力を持っている。どちらも忠誠度が変化しないため、変身するには上の能力でパワー1か2のクリーチャーにダメージを与えるか、1点か2点のダメージをもらうしかない。
上の能力は緑では手を出しづらいシステムクリーチャー(戦闘せずに能力を主に使うタイプのクリーチャー)の除去や捨て駒にされそうな小型クリーチャーの排除に使われる。パワー3以上のクリーチャーに使うと即昇天であることに注意。下の能力は上2枚のトークン生成能力と比べるといまいちかみあってないが、それでも戦場にいる限り打撃力のあるトークンを無限生成できるところは魅力。無理に除去能力を使わずこっちを連打するというプレイングもあり。
変身後のガラクはトークン生成、クリーチャーサーチ、《踏み荒らし》類似能力。
プラス能力のトークンはより防御的な運用に適した性能となっている。
小マイナスのクリーチャーサーチは使いどころの無くなったクリーチャーを大物に変換できる。能力を起動しただけだと戦場でのアドバンテージを失っていることに注意。
大マイナスは墓地に3枚クリーチャーがいれば《踏み荒らし》である。 この能力を使う頃には4枚以上墓地にあるだろう。
猛獣に挑みかかって昇天、エルフを嬲ったら返しの戦闘で昇天、とすぐ昇天してしまうため変身することはまれである。変身したらしたで忠誠度がギリギリすぎて小マイナス一発で昇天、トークンを出してもトークンごと昇天、とすぐ死んでしまう。また、上の能力からこのガラクは3/3のクリーチャー相当の戦闘力を持っていることになるが、一時的にクリーチャー化して自らが戦闘に参加できるプレインズウォーカーである《ギデオン・ジュラ》が6/6になることを考えると、ムキムキの巨漢という容姿のわりにかなり貧弱な印象を受ける。そのせいか情けないガラクなどと呼ばれることもある。
彼の名誉のために言うと、イニストラードで登場したこのガラクは同じプレインズウォーカーのリリアナ・ヴェスの持つ強力なアーティファクト「鎖のヴェール」によって呪いをかけられてしまったために弱体化しているとされている。そのため彼本人は緑のマナを使った魔術を専門としているのにもかかわらず、カードの枠の色は黒と緑で彩られている。この「枠が単色ではなく二色」であるということ自体が彼が呪いに苦しみ、本来の能力を十二分に生かせていないという状況の表れなのかもしれない。
Garruk, Caller of Beasts / 獣の統率者、ガラク (4)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを公開する。これにより公開されたすべてのクリーチャー・カードをあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-3]:あなたは、あなたの手札にある緑のクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。
[-7]:あなたは「あなたがクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探してもよい。そうしたなら、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を持つ紋章を得る。4
プラス能力はクリーチャーを手札に加える能力。《暴動の先導》というインスタント・カード(使い捨て)とよく似たテキストである。
ギルド門侵犯のプレインズウォーカー《ドムリ・ラーデ》のプラス能力5回分という表現もできる。
クリーチャーに重点を置いたデッキなら1回あたり2,3枚手札増える圧倒的なアドバンテージ能力である。
マイナス能力との相性もいい。
小マイナス能力は緑クリーチャーの設置。このカードは6マナだが、必ずしも6マナ以上のクリーチャーを出さないと損をするわけではない。
プラス能力の起動もできれば、ハンドアドバンテージと合わせて得をしている計算になるからである。
もちろん即起動も選択肢に入る。
2013年のスタンダードでは15/15トランプル、死んだら5/5トランプル ワーム・トークンを3体も出す《世界棘のワーム》が いる。有力な候補になるだろう。
モダン以下の環境では《大祖始》が有力な相方となるだろう。
Magic2014で軽量ワーム《大食のワーム》が登場し、《変わり谷》が再録されたことで、《末裔の道》で巨大ワームを出してウホウホするデッキの実用度がぐっと上がった。 ガラクも仲間入りさせてやると面白い。
大マイナス能力はクリーチャー増援の紋章を獲得する効果。適当に何か出すだけで即死級のクリーチャーを引っ張り出せる。
2013年のスタンダードには死亡時に墓地からライブラリーに戻る能力を持ち、15/15トランプルという巨体を持つ《世界棘のワー(後略
Garruk, Apex Predator / 頂点捕食者、ガラク (5)(黒)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:他のプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
[+1]:接死を持つ黒の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。あなたはそれのタフネスに等しい点数のライフを得る。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「クリーチャーが1体あなたを攻撃するたび、それはターン終了時まで+5/+5の修整を受けるとともにトランプルを得る。」を持つ紋章を得る。5
Magic2015で登場した5枚目のガラク。これによって「基本セットに新録されたプレインズウォーカーは次の年の基本セットにも再録される」という流れが終了することとなった。だったら沼アナを1年で引退させてくれよ
「イニストラード」ブロックのストーリー終了後、リリアナ・ヴェスによってかけられた呪いが重症化して人間をやめかけている姿を描いたカードである。このガラクについては「Magic2015 Duels of The Planeswalkers」のキャンペーンモードのテーマにもなっている。気になる人はプレイしてみるといいだろう。
《精神を刻むもの、ジェイス》以来の「1面に4つの忠誠度能力を持つプレインズウォーカー」である。
1つ目のプラス能力はプレインズウォーカーの破壊。これがいるだけで対戦相手はプレインズウォーカーをまともに運用できなくなる。対象となるカードの数が限られるため連発することは少ないだろうが、対戦相手に大きなプレッシャーをかけられる。
2つ目のプラス能力はクリーチャー生成。完全に悪落ちしたせいか、呪いガラクの1/1から3/3へと攻めに使える大きさであると同時に「接死」を持つため防衛面でも強力な駒となる。
小マイナス能力はクリーチャー破壊。ライフ回復もできる強力な効果だが、忠誠度消費が[-3]と大きいので連発が効かない。プラス能力で出したクリーチャーで足止めできない相手や高いタフネス(大体高いパワーもある)を持っている相手を狙っていきたい。
大マイナス能力は紋章付与。自分を強化する紋章ではなく、「自分を襲ってきたクリーチャーを超強化する紋章」を「対戦相手」につける。これはプレインズウォーカーハンターと化したガラクに狙われているところを表現している。なるほど野獣の眼光か
強力な能力がどっさり詰まったカードである。少数の強力なクリーチャーで攻めるデッキには無類の強さを誇る。
ただ、7マナも支払うカードとしてはどうなのか少々疑問を感じないでもない。
また、2014年7月のスタンダードでは少数の強力なクリーチャーで攻めるデッキは少ないことも逆風となる。
真価は10月の「タルキール覇王譚」が発売され、スタンダードのカードが一新された時だろう。
掲示板
60 ななしのよっしん
2023/08/09(水) 21:05:29 ID: mztSrTyLpk
ラスボス級悪役全員滅亡に伴いプレインズウォーカーが市場展開的にも世界観的にもゴッソリ減ったにも関わらず、彼は再びやって来た。本筋に絡んで来る予感がする。
61 ななしのよっしん
2023/08/17(木) 15:26:48 ID: mztSrTyLpk
リリアナと再開したらすわ因縁の戦いかと思いきや「双子いいよね……」「いい……」と共通の推しで盛り上がり、第三者に「実はエルドレインで双子が……」って教えられて二人揃って白目剥きそう
62 ななしのよっしん
2023/09/20(水) 20:33:50 ID: mztSrTyLpk
ガラクもまさかオーコに操られるついでに食ったクッキーの片割れがネームド復讐者になるなんて思いもしなかったろう。よりによって食品にそんなんなるだけの自我を吹き込む菓子の造形家ブレナードがなんだよ!?おかげでトランプル呪禁速攻持ちの禍つ付喪神が爆誕したが!?ガラクのせいではないよ!?
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/17(金) 12:00
最終更新:2024/05/17(金) 12:00
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