シャンパンカラー(Champagne Color)とは、2020年生まれの日本の競走馬である。
生産者は社台ファーム、所有者は青山洋一氏、美浦・田中剛厩舎所属。栗毛の牡馬。
※この馬名は2代目。初代は2012年産のアグネスフライト産駒の牝馬(未出走)。
父ドゥラメンテ、母*メモリアルライフ、母父Reckless Abandonという血統。
父はキングカメハメハとアドマイヤグルーヴを両親に持つ超良血のクラシック二冠馬。種牡馬としては夭逝してしまったが僅かな世代からタイトルホルダー、二冠牝馬スターズオンアースをはじめ遺された産駒が大活躍を見せている。
母は英国産馬で未出走のまま繁殖入り。その祖母*バルドウィナは日本に輸入され、桜花賞馬ジュエラーや重賞4勝のワンカラットを産んでいる。
母父は英仏で2歳GⅠ2勝の実績がある英国調教馬だが、受胎率に問題があり1世代の産駒だけを残して種牡馬を引退した(その後現役復帰を経てポロ競技馬に転向)ため、産駒はかなり少ない。
馬名の由来は「最上級のダイヤモンド」。ブラウン系のダイヤモンドは一般的に灰色がかって輝きが少ないが、薄いブラウンで透明感と明るさを持つものを特に「シャンパンダイヤ」と呼ぶことからこの馬名がついている。
シーキングザダイヤ、前述のワンカラット・ジュエラー姉妹など、青山オーナーの活躍馬には彼を含め宝石にちなんだ名前の馬が多い。
10月の東京芝1600m戦で戸崎圭太を鞍上にデビュー。中団から外目を突いて鋭く伸び、一瞬で前を捕らえて最後は流す余裕の競馬で新馬戦勝ち。
2戦目は自己条件のベゴニア賞。新馬戦で強烈な勝ち方をした馬が揃ったため3番人気にとどまった。レースでは抜群のスタートからハナを切り、直線早々に並びかけられたがそこからド根性で粘り、クビ差を守り切って勝利。新味を見せての2勝目を挙げ、2歳シーズンはこの2戦で終える。
3歳初戦はGⅢ京成杯。初の中山、初の距離延長ながら3番人気に支持される。しかし2番手から早々に追っつける苦しい競馬になり、直線も半ばまで2番手で粘ったが最後にズブズブと差され9頭立ての6着に惨敗する。
皐月賞戦線には向かわず、マイルに戻ってのGⅡニュージーランドトロフィーに出走。朝日杯FS馬ドルチェモアなどまずまずのメンバーが揃い、ここでは7番人気にとどまる。このレースで戸崎圭太がメイクアスナッチを選択したため鞍上は内田博幸にスイッチ。稍重馬場で中団前目を追走、真ん中を突いて直線を向く。一時は馬群に挟まれ脚色が鈍ったが、最後にもう一伸びして3着に滑り込みNHKマイルカップの優先出走権を獲得した。
そのNHKマイルカップ。朝日杯FSでワンツーを決めたドルチェモアとダノンタッチダウンが揃っていたのだが両馬とも前走で大敗しており、他馬もまだ不安要素があり、人気の一角とみられたクルゼイロドスルが直前に出走取り消し、あげく終日雨が降りしきるような状況で、1番人気カルロヴェローチェが単勝5.7倍という超混戦模様となった。本馬は単勝22.2倍の9番人気である。
稍重に悪化した馬場で迎えた本番。6枠11番から発進したがやや出遅れ、後方6~7番手あたりで控える競馬になる。馬群はやや前掛かりで、前半800m47秒5ながら先行馬には厳しい状態。4角で早々に団子状態になり、一団のまま直線に殺到。シャンパンカラーは中団後方の外目を回って直線に入る。
直線早々に先行馬が総崩れになり、外目から差し馬が続々と進出。先行馬でただ1頭残ったファルコンS馬タマモブラッックタイを朝日杯2着のダノンタッチダウンが追い、シャンパンカラーはさらにその外から差し切りにかかる。外からオオバンブルマイも加わって末脚比べの様相になったが勢いに勝った本馬が抜けだし、最後の最後に飛び込んできた8番人気ウンブライルをアタマ差封じきってゴール板を通過。3歳マイル王の座を勝ち取った。9番人気シャンパンカラー→8番人気ウンブライル→3番人気オオバンブルマイの決着となり馬連12,660円、3連単260,760円とNHKマイルCらしい荒れた結果となった。
鞍上内田博幸は2018年フェブラリーステークス以来5年ぶりのGⅠ勝利。管理する田中剛調教師は2016年安田記念をロゴタイプで勝利して以来のGⅠ勝利……どころか重賞勝利もそれ以来の7年ぶりという久々のビッグタイトルとなった。青山オーナーにとってもGⅠ勝利は2016年、ジュエラーの桜花賞以来である。ちなみに田中厩舎はこれが2023年初勝利で、その年の厩舎初勝利がGⅠというのは1986年皐月賞(ダイナコスモス)の沢峰次厩舎以来、グレード制導入以降では2例目の珍事だそうな。
そして父ドゥラメンテ産駒からは早くも同世代3頭目のGⅠ馬となり、通算GⅠ勝利は10勝の大台を突破。父が苦手とした重馬場さえ克服する産駒が現れ、さらに早世が惜しまれることになった。
次走は短期放牧を挟んで安田記念。府中マイル巧者の一足早い古馬への挑戦となり、長い直線での爆発力を見せつけられるかが注目されるところであったが、流石に古馬相手とあって11番人気。レースでは、直線コースで外側に斜行して加害馬になってしまうなど上手くいかず、14着。
4歳初戦はマイルではあるがダートのフェブラリーステークス。海外遠征なども考えてダートを使うのにはいいタイミングと判断したと田中調教師は語ったが、砂を被ること自体は問題なかったようだがやはり厳しく14番人気で最下位16着となった。
続いてスプリントの高松宮記念に吉田豊鞍上で参戦したがここもブービー17着に終わった。
4月には香港に遠征してマイルのチャンピオンズマイルに坂井瑠星鞍上で出走したが、スタートで躓きその後の追走もうまくいかず最下位11着。
ドゥラメンテ 2012 鹿毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
*マンファス | *ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
アドマイヤグルーヴ 2000 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
エアグルーヴ | *トニービン | ||
ダイナカール | |||
*メモリアルライフ 2015 鹿毛 FNo.1-n |
Reckless Abandon 2010 鹿毛 |
Exchange Rate | Danzig |
Sterling Pound | |||
Sant Elena | Efisio | ||
Argent Du Bois | |||
Baldovina 2004 鹿毛 |
Tale of the Cat | Storm Cat | |
Yarn | |||
*バルドウィナ | Pistolet Bleu | ||
Balioka |
クロス:Mr. Prospector 4×5(9.38%)
掲示板
38 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 13:11:27 ID: 9ck58ULs6w
しっかし、G1しか使わんとか、休み明けに初ダートでフェブラリーSだとか、レベル高い香港のマイル戦に遠征するとか、なんでこう身の丈に合わんこと続けるのかいな…
>>37
斤量についてはハンデ戦なら辛いけど、本賞金は2勝 + NHKマイルの賞金で¥7400万だからそれほどは苦労しないはず
39 ななしのよっしん
2024/09/18(水) 21:01:27 ID: DXbZndpYFw
40 ななしのよっしん
2024/11/29(金) 23:02:05 ID: pOU277qIVY
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最終更新:2024/12/23(月) 01:00
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