ブリティッシュ作戦 単語

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ブリティッシュサクセン

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ブリティッシュ作戦とは、アニメ機動戦士ガンダム」における架の戦い。

概要

一般に宇宙世紀0079年1月3日から1月10日までの一連の地球連邦ジオン公国との戦闘す。この期間の戦いは一年戦争の端緒となった出来事であり、一週間戦争とも言われる。人類史上において初の大規模宇宙戦闘であり、MSが大量導入された初の戦闘でもある。また、コロニー落としと呼ばれるスペースノイドの居住間を地球に落下させる戦法も取られ、宇宙世紀でも最大規模の犠牲者を出した。

前史

0058年に初の宇宙移民による独立国家し、連邦からの独立を宣言したジオン共和であったが、連邦側はこれを承認せず経済制裁と行して将来の戦争を予期し軍備増強を開始。ジオン共和も建と同時に防隊を建軍し、両国の間でしい軍拡競争が開始される。

0068年、建であったジオン・ズム・ダイクンが死去。後継者となったデギン・ソド・ザビは翌年0069年に共和政をし、ジオン公国の建を宣言・自ら王として登極。軍拡路線をより鮮明にする。

もっとも、この時点においてジオンが30対1とまで言われる連邦との力差を埋めることは容易ではなかった。事実、大規模観艦式が行えるまでに巨大化した連邦宇宙軍に対しジオン軍は0069年にようやく産艦である「パプア」を建艦するにとどまっていた。しかし、同年においてトレノフ・ミノフスキー博士研究により未知の素粒子であったミノフスキー粒子が発見される。0070年には軍導により電磁波かく乱効果が確認され、応用技術であるメガ粒子砲開発にこぎつけた。

一方、ジオン公国王となったデギンではあったが、政治権力そのものは長男であったギレン・ザビに移っていった。優れた見識を持つ彼は連邦との来るべき開戦に備え、ミノフスキー粒子散布下戦闘を前提にした機動兵器開発を計画。これが人兵器であるMSであり、0073年に試験ロールアウト。実試験ののち、実戦を前提としたMS-05ザクザクⅠ旧ザク)が完成0075年より量産が開始される。

一連の軍備に満足し、大きな自身を得たギレン・ザビ0078年10月国家総動員法を発。反対粛清した上で0079年初頭での開戦を決意する。

ジオン軍の軍備と作戦目標

力は前述のMSである。その他にこれを搭載するムサイ級軽巡洋艦チベ級重巡洋艦が多数配備されていたと考えられる。作戦標は奇襲によりサイド1・2・4を奪取。海兵隊が居住している住人をガスで殺した上で核パルスエンジンコロニーに装着。地球にまで運んだ上でそのまま地球連邦の総部が存在したジャブローに落着させ、揮系統を全にマヒさせることだったとされる。

ギレンコロニーつまり植民地を喪い衰亡したかつてのブリテン(大英帝国)にかけて、この作戦ブリティッシュ作戦と名付けた。

連邦軍の軍備と配備

力は戦艦であるマゼラン巡洋艦サラミスを中心にした艦隊。これらにトマホークセイバーフィッシュと言う若干戦闘艇や戦闘機が配備されていた。奇襲が成立したことからも当初は分散配備であったか、ジオン標としていたサイドからは離れていた可性がある。

作戦経過

0079年1月3日ジオン公国地球連邦宣戦布告。同時にサイド1・2・4を奪取し、ガスを注入して住民を殺。4日、実際に地球に落着することとなるサイド2の第8番コロニー「アイランド・イフィッシュ」に核パルスエンジンを取り付け、地球への降下軌に乗せることに成功する。

一方の連邦は5日になりようやく、第四艦隊(総ティアンム)の集結を了。地球に向かっていたアイランド・イフィッシュジオン軍支援艦隊の迎撃に向かう。

8日、一年戦争はもちろん、宇宙世紀において初の大規模宇宙戦が勃発。ジオン軍は大量のミノフスキー粒子を散布し、連邦軍のレーダーや通信機器を麻痺させることに成功。続いてMS部隊を展開し、小回りの利かない連邦軍のトマホークセイバーフィッシュを圧倒。次々に連邦軍艦艇に接近した上で、核弾を発射し血祭りにあげていった。結果、第四艦隊は戦力の70%消失して敗北する。

10日、ついにアイランド・イフィッシュ地球に降下。しかし、連邦軍の決死の迎撃作戦によりコロニーは脆弱化しており大気圏突入後に崩壊。ジャブロー破壊は阻止されたが、残骸が分散して地球に降下する事態となった。このうち前部はオーストラリアに降下しシドニー全破壊、残りはバイカル湖や北ヨーロッパに降下。また、上に落下した残骸が大津波を引き起こし、連邦海軍にも壊滅的な打撃を与えた。

作戦後

連邦寄りのサイドを破壊し、迎撃に当たった連邦艦隊を壊滅させた点ではジオン勝利であった。一方、コロニー落としそのものはジャブローに降下させることが出来ずに失敗であったと言える。ただし、人口密集地への落下もあり、間接的な人的損失やアースノイドに与えた心理的なは本来の作戦想定をはるかに上回るものとなった。

しかし、ギレンはこの結果に満足することはなく、更なるコロニー落としを実行するべく戦力を再集結させサイド5への侵攻を開始する(のちのルウム戦役)。

影響

序盤のコロニーへの攻撃によりサイド1・2・4は壊滅。さらに地球へコロニーの落下により、わずか一週間で30億人もの人間が死に絶えた。これは当時の人口の25%にもおよび、人類の思考に対し一年戦争そのものよりもかに大きなを与えた。また、自然環境に与えた悪は深刻であり、地球の自転速度を1時間あたり約0.1速めたとされ、異常などは戦後もしばらく頻発した。アースノイドの中にはこの出来事によりPTSDを患う人間も少なくなかったらしく、それは「が降って来る」と言ういささか腺病質な表現で表される(ロザミア・バダムゼロ・ムラサメ)。

また、津波による被害により太平洋連邦海軍が壊滅したため、地球降下後にジオン上優勢を獲得する遠因ともなっている。特に大の破片が落着したとされるオーストラリア大陸シドニー付近には巨大なクレーターが形成されてが流れ込み、宇宙からでも確認できる「シドニー湾」とも呼ばれる巨大な傷跡を残すこととなった。

一方、抑圧されているスペースノイドの解放を謳うジオンが同じスペースノイドを手にかけたことは大義名分の喪失にもつながり、ジオニズムへの支持はサイド3を除いて急速に衰えて行ったとされる。一方ではあまりに残虐な作戦であったこともあり、実行部隊海兵隊には使用ガスガスであることを知らされておらず、民には住民虐殺そのものが知らされていなかったともされる。また、導部の多くは戦中・戦後海兵隊の独断であったと虚偽言を行っており、これはデラーズ紛争の際に遺恨として噴出した。

これらの描写については特に作品毎によって差異がある物の、概ねジオン公国の行った最大の悪行としての認識が一般化している。しかしそれでもなお地球連邦に対する不信感から特に戦後ジオン残党などを始めとして組織に対してすら一定の支持などがされたりする場合もあるなど、後の一年戦争後の情勢は収拾の付かない複雑な状態へ陥り続けることになり、この時期の一連の戦闘は長きにわたって深いを残すことになる。

なお、同時期に初めてミノフスキー粒子軍事利用されたことで、従来普及していた通信技術による情報網はほとんど機しなくなり、これに頼った情報端末やデジタルカメラなどの家電は急速に淘汰され、戦争被害もあり作中世界での生活様式そのものは20世紀のものまで退化したとされる。ただしこれはガンダム作品が21世紀にまで続いたことによる矛盾を説明するためのこじつけでもあることは考慮しておくべきではある。

著名な戦闘参加者

ジオン軍

連邦軍

ブリティッシュ作戦の設定について

1stガンダム」のしかも前史に当たる出来事ということもあり、例によって以上の多くの設定はTV放送以降に様々な外部で後付けされた設定をまとめ上げたものが用いられているため、いくつかの部分で褄が微妙に合っていなかったり当初の想定と異なっていたりする部分も見受けられる。

その内の一つが「コロニー落としの威力」で、宇宙世紀を描いたガンダムシリーズでは後の時代にもいくつかのコロニーや小惑星地球に落とされているが、そのいずれもがこのブリティッシュ作戦におけるコロニー落としの威力には遠く及ばない程度の威力となっている。(特に同じコロニー落とし映像で描かれた「ガンダムZZ」におけるダブリンの例が顕著である)

これについては当時の資料などを見ると現在アイランド・イフィッシュ一基のみが落とされた設定と異なり、もっと複数のコロニーを落とした結果であるといった旨の表記が見られるため、後付けされた現在の設定と特に富野監督との認識の相違による物であると思われる。

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